〇〇少女ワールド 5 夢は天下布武

渋谷かな

文字の大きさ
5 / 50

姉を妹が支配少女

しおりを挟む
「お友達を増やして天下布武じゃ! 〇〇少女ワールド! アハッ!」
 真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中。
「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。ペコッ。」
 良く出来た妹の楓の物語である。

「よし! 兵士を鍛えて強くして士気を高めて、天下布武じゃ!」
 現代的に言うと、ただの社員教育である。
「それにしても日本て、仕事が出来なくて使えない人間ばかり残って行くのね。」
「コネや足の引っ張り合い、他人をいじめて辞めさせて自分が残るというつまらない人間ばかりよね。」
 これが日本の年功序列である。どんな手段を使っても居座れば勝ちである。
「それに比べて私の兵士たちは死をも恐れないで、私のためなら命を懸けてくれる忠実でよく働く兵士ばかりよ!」
「お姉ちゃんが超能力でマインドコントロールしてるからでしょ。」
「アハッ!」
 真理亜の兵士に自由はなかった。
「兵士のマインドコントロールを解くためには、私が死ぬしかない。」
 いつものように死に装束に着替える真理亜。
「私が全責任を取り、この命を捧げましょう!」
「切腹! 切腹! 切腹!」
「楓ちゃん、そこは「お姉ちゃん! 死なないで!」でいいのよ?」
「切腹! 切腹! 切腹!」
 聞く耳をもたない楓。
「クソッ! おまえも私のタイキックで操り人形にしてやる!」
「サイキック! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
 お約束の展開。 
「くらえ! マインドコントロール!」
「甘いわよ! お姉ちゃん! マインドコントロール返し!」
 真理亜のマインドコントロールは楓に跳ね返された。
「ウワアアアアアー!? やられた!?」
 真理亜の大神家は超能力を使える一族なので、妹の楓が使えてもおかしくはない。
「それではお姉ちゃんにも天下布武をするために相応しい教養を勉強してもらいます。」
「はい。分かりました。我が妹よ。」
 真理亜は楓のマインドコントロールにかかっているので、少し気持ち悪い。
「一時間目、国語。」
 真理亜は兵士たちと同じく国語のテストを受けることになった。
「はじめ!」
 国語のテストが始まった。
「ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダー!」
 猛スピードで国語の問題を解いていく真理亜。
「キンコンカンコン~!」
 国語のテストが終わった。
「どう? お姉ちゃん。テストの調子は?」
「バッチリよ! 100点満点は確実ね! アハッ!」
 自信満々の真理亜。
「え~テスト用紙を返します。」
「100点! 100点! 100点!」
 まだ夢を見ている真理亜。
「その前に、一人だけ名前を書いていない者がいたが、その者は0点とする。」
「バカね。自分の名前を書かないなんて、あり得ないわ! アハッ!」
 そして、名無しの権兵衛を残して全員のテストが返された。
「楓。私の答案は?」
「ないわよ。私の手元に残っているのは、名無しの権兵衛さんだけよ。」
「ええー!? 私の名前は名無しの権兵衛だったのか!?」
「驚くところは、そこじゃないと思うんだけど。」
 驚くのは自分がテストの答案用紙に名前を書き忘れたことである。
「ああー!?」
 その時、テスト用紙を見て真理亜は何かに気づいた。
「100点よ! 私の点数は100点満点よ!」
 なんと名無しの権兵衛の点数は100点だった。
「あっそ。それが何か?」
「ガーン!」
 名前を書き忘れた時点で論外である。

「スースー! ピヤピヤ!」
 その夜、楓は眠っていた。
「そこじゃない!」
 スカッと起きる楓。
「危ない!? もう少しで面白ネタを見過ごす所だった!?」
 アイデアの神が降臨した楓。
「おバカな姉を小学一年生の私がマインドコントロールで操る!」
 まさに棒人気名探偵的なアイデアだ。既に支持者はいる。ウケることは間違いない!
「これなら毎回同じ展開のテンプレート型でも、〇〇少女ワールド的な物語の流れができる。」
 おそらく1話2000字を超えるくらいのちゃんとしたやつ。
「勝った!」
 夜中にほくそ笑む楓。
「アハッ! アハッ! アハッ! アハッ! アハッ! アハッ! アハッ!」
 もちろん楓もアハ教信者。
「うるさい! 楓! 真夜中に笑うな!」
 眠りを妨げられて枕を飛ばしに来る真理亜。
「ゲフッ!?」
 顔面に枕が命中して気絶する楓。
「誰も私の眠りを妨げることは許さねえ!」
 これでも仲良し姉妹なのである。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

青春リフレクション

羽月咲羅
青春
16歳までしか生きられない――。 命の期限がある一条蒼月は未来も希望もなく、生きることを諦め、死ぬことを受け入れるしかできずにいた。 そんなある日、一人の少女に出会う。 彼女はいつも当たり前のように側にいて、次第に蒼月の心にも変化が現れる。 でも、その出会いは偶然じゃなく、必然だった…!? 胸きゅんありの切ない恋愛作品、の予定です!

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

処理中です...