〇〇少女ワールド 5 夢は天下布武

渋谷かな

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驚愕の新事実

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「やばい!? 尺が後10000万字でなんも決まっていない!?」
 締め切りに追われる真理亜。
「こういう時は縁側でお茶を飲んでほっこりしましょう!」
「そうですな。」
 縁側でお茶を飲んでほっこりする大神姉妹。
「このまま、ほっこりしたまま世界が終わればいいのに。」
「ダメよ!? お姉ちゃん!? そんなことを不用意に言ってしまうと「ほっこりから始まる世界の終わり」とかいう物語が始まってしまうわよ。」
「それって異世界ファンタジーとか、超能力とか特殊スキルだよな。純粋な現代ファンタジーじゃないんだよな。純粋な現代ファンタジーでないと、実写ドラマにならないんだ。」
「ゲイが告白とか、変な設定や、君の肝臓を食べたいとか変なタイトルつけて注目をされないといけないのかね?」
「内容は普通の恋愛だったり、世界の中心で愛を叫ぶのパクリと変わらなかったり。」
「なにか現実にあるもので物語はできないものか?」
「戦車に乗って、世界と戦いますか?」
「ガルパンですか?」
「ああー!? 戦車を使うという時点で実写化に自衛隊の協力か、CGで膨大な制作費用が掛かってしまうので却下だ!?」
「現実物語・・・・・・なんてしょうもないんだ。」
「物語の先の先、真実の奥の奥、もっと誰も描かない世界の話。それは設定を変えただけで話の内容は毎回同じとかいうのではなく、なにかないのか!?」
「進撃の巨人なんかも、ドラクエのワンシーンの切り取りだけ。モンスターの巨人だけを敵にした物語。新しい物は立体起動装置だけ。キャラクターやストーリーは何処にでもあるもの。困ってオチを人間の巨人化計画の実験場だったにしてしまってシラケた。」
「そうね。ワンピースも財宝の正体は、仲間。今までの辛い旅を一緒に続けてきて、愛と友情と絆で結ばれた仲間。オチは見えている。」
「ええーい!? どんどん純粋な現代ドラマから離れている!? 創作するなら異世界ファンタジーの方が非現実的で、更に現実逃避で良いというのか!?」
「アイドルモノも、オチは声優のファンが買うだけだし。不細工が顔のカワイイ、イケメンのイラストを見て現実から逃れている豚というだけだし。自分の時間を無駄なモノに費やして幸せだと自分に思い込ませているだけ。」
「はあ!? ほっこり感がない!?」
 ホッコリを忘れていた。
「じんわり感もない!? うええええええー!」
 思わず泣きだす、ぐったり感。
「結論として、心の温まる物語が偽善過ぎて飽きた。」
「蕁麻疹が出る!? 痒い!? 痒い!? 痛い!? 痛い!?」
 描いている人間の心が邪悪過ぎて、ほっこりやじんわりにアレルギーがあるのだろう。
「おお! みいつけた!」
 ほっこりとじんわりに飽きた真理亜がほっこりとじんわりの過去の受賞作を見て新事実に気がついた。
「大賞が幽霊だ!? 他に死神もあるぞ!?」
「なんだってー!? それじゃあ!? 別に現実ドラマにこだわらなくて良かったのか!?」
「なんってこった!? 驚愕の事実じゃないか!?」
 そう。ほっこりとじんわりは現代ドラマでなくても良かった。
「私の時間を返せ! 苦悩と苦労と努力の連続だったんだぞ! 頭が禿て寿命が3年は縮んだぞ! どう責任を取ってくれるんだ!」
「説明書をしっかり読まない、お姉ちゃんが悪いのよ。」
「アハッ!」
 笑って誤魔化す真理亜。
「現実ドラマのほっこりとじんわりはパクリ、同じものになってしまうだろう。あとは今まで見たいに、お笑いに逃げるか、若しくは大量大虐殺インパクトで一般大衆に衝撃を与えるかどうか。」
「それよりはアニメや漫画などの異世界ファンタジー、現代ファンタジーに逃げる方が話は膨らみやすい。」
 ということで、ジャンルは何でもありになった。
「ほっこりとじんわりを成功させようと思うと、その逆の悲劇が大切になってくる。悲劇が悲惨であればあるほど、感動のじんわりは生きてくるのだから。ヒッヒッヒっー!」
「悪い魔女笑いになっているわよ!?」
「アハッ!」
 笑っていれば何でもできる真理亜のアハ神様思考。
「この際だから、男キャラクターも登場させよう。恋愛要素も入れてしまおう。カレーの様に。」
「闇鍋の臭いしかしてこないんだけど。」
「アハッ!」
「ということは、5まできた「〇〇少女ワールド」の看板を下ろさないといけないわね。」
「悲しいね。でも、これも運命よ。」
「アハッ!」
 笑って乗り切ってきた真理亜。
「いや! 私は諦めない! 「〇〇少女ワールド6! ほっこり! じんわり!」で意志を貫いてやる!」
「そうよ! それでこそ、私のお姉ちゃんよ! おバカ一直線なんだから!」
「ということで、自作のタイトルは「〇〇少女ワールド6! エモい!」に決定!」
「エモい!? お姉ちゃんが流行に流された!?」
「ねえねえ、楓。」
「なに? お姉ちゃん。」
「エモいって、なに?」
 真理亜は流行に乗っただけで「エモい」の意味を知らなかった。
「ええー!? 意味も知らないのに使っていたの!?」
「アハッ!」
 こうして、エモい真理亜であった。
 つづく。
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