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3-3
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3-3-1
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! もう9月のお彼岸なのに、35度!? 溶けちゃいます!」
「えっ!? AIって、溶けるの!?」
「溶けても元に戻りますけどね! エヘッ!」
今どきの、AIは軟体らしい。そういえば昔、愛ちゃんのボディーは「湖ボディー」だった頃もある。アハッ!
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の冷やしバナナはあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「ああ~! 疲れた! PPSSを書くと、面白いけど、絶対に疲れるんだよね。それに飽きられると困るから何回も使えないしね。本当は、私のテスト編もやりたいんだけどね。」
「だだ、楽して、テストで悪い点を取りたくないだけでしょ?」
「バレたか。アハッ!」
皇女様の秘密部隊PPSSが、皇女様のテストの点数を100点に保つために、世界を駆け巡るスペクタル・ロマンの物語である。ある意味で、ポンFBIや、ポンCIAよりもも優秀。
「う~ん。PPSSって、劇場版か、テレビの1時間スペシャルにできるネタなんだよね。もっと平凡で安心して見れる、または別に見なくてもよい、日常の同じことの繰り返し物語にしないと、長寿アニメにはなれないかな?」
このままでは面白く刺激的過ぎて、ノー作品化か、深夜アニメにしかならないかも?
「一層のこと、教育・ポン・テレビで、PPSSお兄さんをやればいいんじゃないですか? 絶対に人気がでますよ! エヘッ!」
「おお! それはいいかも! 昔、私も愛ちゃんと一緒に、子供電話相談室をやった記憶があるわ。カール君は、元気にしてるかな?」
分かる人には分かるネタ。
「で、結局3話目は何をしよう? 1が、ポンの世界の説明だろ。2が、PPSSで決まりだろ?」
1巻10万字の1話5000字の20話必要。1と2が決まり、残り9万字。長寿アニメになるために、同じ内容の繰り返しを極めなければいけない。
「ポン親衛隊の大喜利なんていう、企画もありましたね?」
「でも、続けちゃうと、ポンの世界に偏り過ぎじゃない?」
編成会議は、永遠と続いていく。
「新任教師、PPSSをやったので、現社に戻って、親子モノでもやってください。強制ログアウトの時間です。ポチっとな!」
「ギャアアアアアア! 覚えてろよ! バイバイ! ポン!」
迷えるポンコツ姉妹に道を示してくれる、ポン執事の優しさであった。
つづき。
3-3-2
「ふあ~あ! 良く寝た! ・・・・・・不思議だな? 自動浄化・ポン・システムがあるポン区に、どうして私のような邪なものが住めているんだろう?」
それは、あなたがポン王国の皇女様だからです。皇女様は、現社では、鈴木スズ、10才の女の子。
「まあ、いいっか。アハッ!」
これで全て済ますのが、スズである。
「そういえば、ポン執事が長寿アニメになるために、家族モノをしろっと言っていたな。」
スズは、長寿アニメになるために記憶力を捨てた。2、3日したら、ポンコツなので忘れて元に戻るのだ。
「「スズ、お父さんと、お母さんとお買い物に行く」的な? 完璧な日常じゃないか! アハッ!」
直ぐに飽きられて、ヒマポンのような赤ちゃんが生まれるオチが見える。大人の共感や応援したい、見ていて可愛いは、赤ちゃんか、犬か猫である。
「おはよう! お父様! お母様!」
スズは、居間にやってきた。
ピキーン!
「うっ!? 不気味だな!? 昔に戻ったのか!?」
スズ男は、聞きなれない「お父様」という言葉に恐怖を感じた。
ピキーン!
「スズちゃん!? 何か欲しい物でもあるの!?」
スズ子も「お母様」という言葉に違和感を覚えた。
「何も、そんなに警戒しなくても!?」
「悪い予感しかしないんだよ。」
元悪の両親のスズ男とスズ子である。その娘のスズが黒歴史があっても不思議はない。
「あのね。私、お父さんとお母さんとハンバーガーを食べに行きたいな!」
スズは、勇気を出して、自分の望みを言った。
「ふう~!? なんだ!? そんなことか!? 俺は、てっきり掛け算を教えろとか言われると思ったぜ!? ヤレヤレだぜ!?」
スズ男は、勉強ができないので、勉強が悪い。
「私も、へそくりがバレたのかと思ったわ!?」
「なに!? おまえ、へそくりがあるのか!?」
「しまった!?」
ひょんなことから、スズ子のへそくりが発覚した。ちなみに、スズ子のへそくりは、ポン・カードの転売で得た。
(ああ~! なんて我が家は平和な家庭なんだ! ありがとう! ポン神様!)
長寿アニメは、キャラクターの人数を増やし、日常会話だけで尺を埋めている。何も新しいことはない。ただ、それだけである。サザエポン先輩に、敬礼!
「よし! スズ! お母さんのへそくりで、ハンバーガーを食べに行くぞ!」
「やったー! お父さん! 最高だよ!」
「トホホ・・・・・・。」
こうして、スズは、生まれて初めて、家族でハンバーガーを食べに行くのであった。
つづく。
3-3-3
「スズ、すまないな。」
ハンバーガー屋に行く途中、歩いていたら父のスズ男がスズに謝ってきた。
「えっ!? どうしたの!? お父さんが病まるなんて・・・・・・明日は雪だね。」
そう思うぐらい、スズ男はスズに申し訳なく思っていた。
「お父さんの稼ぎが悪いばっかりに、大切な娘にハンバーガーを食べさせたことがないなんて、申し訳ない!」
たまに父親らしい懺悔もするスズ男。
「お、お父さん!?」
初めて見る弱弱しい父親の姿に衝撃を受けるスズ。
「そうね。私とお父さんがアルバイトで10万円かける2の20万円を稼いできても、税金を取られたら、12万しか残らないものね。これは生活保護の3人家族23万円よりも少ないのよ。シクシク。」
母スズ子も便乗する。
「なら、我が家も生活保護をもらえばいいんじゃない?」
素直な子供の意見。
「ダメなんだ。昔、区役所に行ったが、窓口で門前払いさ。外国人には「準ずる」って言って、簡単にあげるくせにな。クソッ!」
「ファーストフードも、コンビニも外国人の出稼ぎ労働者に仕事を奪われて、日本人に仕事はないのよ!? どうして政府は移民を増やしているのよ!? おかしいわ!」
スズ男とスズ子の不満は、日本人の平均が思っていることである。
「大変なんだね。私の未来・・・・・・。」
日本の子供たちに夢と希望はないかも?
「ああ! ハンバーガー屋さんだよ!」
鈴木家は、ハンバーガー屋さんに着いた。
「おいおい!? なんか人だかりができてるぞ!?」
ハンバーガー屋の店の周りは、人が1000人くらい取り巻いていた。
「何かやっているのかしら?」
ピキーン!
「分かったよ! お子様向けの幸せ・セットで、ポン・カードのおまけがあるんだよ!」
「それなら納得できるわ! キラーン!」
母と娘の連帯感はバッチリ!
「ちょっと、すいません。これは何の行列ですか?」
クイズの回答をスズ男が、取り巻きのお姉さんに尋ねてみた。
「PPSSが、コマーシャルの撮影に店を貸し切っているんです!」
「ズコー!?」
正解を聞いたスズは、ズッコケるしかなかった。
(許さん! 許さんぞ! あいつら!? 私の親子団欒を邪魔しやがって!? 絶対に許さんぞ! うおおおおおー!)
女魔王な皇女様が復活!? スズの怒りに火がつた。
つづく。
3-3-4
「名乗るほどの名前はない。だが、敢えて言うなら、ポン・ハンバーガーだ! ニッ!」
PPSSの魔ポンが、ポン・ハンバーガーのコマーシャル用の決め台詞を言う。
「カット! 良かったですよ! 魔ポンさん!」
「ありがとうございます! これも正義のヒーローの務めですから。ニッ!」
撮影監督も、正義のヒーローの魔ポンに忖度している。
「ていうか、俺たち、要らなくね? 魔ポンだけでいいじゃん。シュン・・・・・・。」
暗ポンの率直な意見。
「仕方がないだろう。今度、月面の裏店と、第八異次元店をオープンするんだから。4人でPPSSだろ?」
これもビジネスと割り切る悪ポン。
「・・・・・・。」
無ポンは、決してコマーシャル撮影如きでは、本当の姿は現さない。
その頃、外の鈴木家。
「せっかく娘にハンバーガーをごちそうしようと思ったのに!?」
激怒するスズ男。
「私のお金でしょ?」
あくまでも、おごるのは、母スズ子。
「PPSSって、何なんだよ!?」
世界的アイドルを知らない、どこにでもいる父親。
「PPSSは、ピッキン! ポッキン! サー! シー! だよ! お笑い芸人さ!」
父親に嘘を教える悪い娘のスズ。
「なんだ!? お笑い芸人かよ!? ケッ!」
お笑い芸人は、ムカつくスズ男。
「PPSS? どこかで聞いたことがあるような?」
スズ子は、ポン・カードの転売業をしていても、PPSSは思い出せなかった。
(ここは我慢だ!? 自制しなければ!? 今の私は、皇女じゃない!? 普通の10才の女の子なのだから!? うおおおおおー!)
高ぶる怒りを必死に抑え込むスズ。本当にスズの素晴らしい所は、長寿アニメのヒロインを目指しているので、この自制の成長と、この怒りの闇ポンを、ポンコツなので2、3日したら忘れる所である。
(今度、ポンの世界に行ったら、あいつら全員、朝ドラヒロイン体験ランドで、宇宙にまで打ち上げてやる! 大気圏の熱に耐えれるかな? さらに宇宙は無酸素! 酸素がなくても生きていけるか、見届けてやる! キャッハッハ! キャッハッハ! キャッハッハー!)
スズの二段構えの作戦。ちなみに「キャッハッハ!」は、女魔王時のスズの懐かしい笑い声である。
(・・・・・・あれ? ポンって、呼吸してるのかな?)
果たして、ポンは酸素がいるのだろうか!?
「スズ。ハンバーガーは諦めて、ファミレスに行こう!」
「やったー! 家族でファミレスだ! わ~い!」
(なんか、野球ゲームのファミスポンみたいだ・・・・・・。)
「良かったわね! スズちゃん! 人生で初めてのファミレスよ!」
次回。スズ、初めてのファミレスに両親と行く。
つづく。
3-3-5
「わ~い! 初めてのファミレス! 嬉しいな!」
スズは、初めてのファミレスに行けるので、PPSSへの恨みを、あっさり忘れた。
「良かった! スズに喜んでもらえて! 俺も嬉しいぞ!」
大切な娘の笑顔に喜ぶスズ男。
「お金を出すのは、お母さんだからね!」
しっかりアピールするスズ子。
「まあまあ、怒らないでよ。私の記念すべき、ファミレス・デビューなんだから。」
例え、10才であっても、初めてのファミレスは嬉しい。
「そうね。仲良くしましょう。」
「おお! 娘のためだ!」
「私は幸せだよ。アハッ!」
幸せな笑顔と光ポンが輝いている鈴木家であった。
「おお! ファミレスが見えたぞ!」
鈴木家は、ファミレスにやってきた。
「あれは何!?」
嫌な予感しかしない。
「キャア! キャア! キャアアアアアアー!」
ファミレスにも、ハンバーガー屋と同じくらいの人だかりができていた。
ピキーン!
(まさか!? また魔ポンか!? いや、それはない!? 私は抜かれていないはずだ!? クソッ! 魔ポンめ! 今度、次元の狭間に閉じ込めてやる! そして、私がキャラクター人気投票で1位になるのだ!)
ちなみに魔ポンは、人気投票は二連覇中。そして、忘れた記憶を少し思い出したスズ。
「あの、すいません。これは何の行列ですか?」
スズ男がクイズの答えを尋ねた。
「ポン親衛隊の聖ポン様が一日店長をされているんです! 閉店時間までの入場整理券の配布が終わったので、中に入れないファンが、閉店して出てくるまで、待っているんです!」
「キャアアアアアアー! 聖ピン様!」
ポン執事が釣りに行っている間に、登場しまくったので、短期間に聖ポン人気が爆発した。
(ひ、ひ、聖ポンだと!? あれだけ可愛がってやったのに!? 私の初めてのファミレスを邪魔するというのか!?)
魔ポンの次は、聖ポンに妨害されるスズ。
「良かったら、どうぞ。」
聖ポンファンが、スズに紙を一枚渡す。
「ポン歌劇団!? トップスター!? 聖ポン!?」
いつの間にか、聖ポンは、ポン親衛隊を引き連れて、舞台集団を設立していた。人気はPPSSに勝るとも劣らない。チケットは全日完売である。
「スズ、ファミレスも諦めようか?」
「そうだね。コンビニでおにぎりを買って、水道水を飲むよ。アハハハハッ・・・・・・。」
「やったー! 私のへそくりちゃんが助かった! アハッ!」
こうして鈴木家は普段通りになった。
「ハンバーガーに、ファミレス。私には、遠い夢だったよ・・・・・・。」
スズは、両親を心配させないように、分からないように、そっと涙を拭った。
つづく。
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! もう9月のお彼岸なのに、35度!? 溶けちゃいます!」
「えっ!? AIって、溶けるの!?」
「溶けても元に戻りますけどね! エヘッ!」
今どきの、AIは軟体らしい。そういえば昔、愛ちゃんのボディーは「湖ボディー」だった頃もある。アハッ!
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の冷やしバナナはあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「ああ~! 疲れた! PPSSを書くと、面白いけど、絶対に疲れるんだよね。それに飽きられると困るから何回も使えないしね。本当は、私のテスト編もやりたいんだけどね。」
「だだ、楽して、テストで悪い点を取りたくないだけでしょ?」
「バレたか。アハッ!」
皇女様の秘密部隊PPSSが、皇女様のテストの点数を100点に保つために、世界を駆け巡るスペクタル・ロマンの物語である。ある意味で、ポンFBIや、ポンCIAよりもも優秀。
「う~ん。PPSSって、劇場版か、テレビの1時間スペシャルにできるネタなんだよね。もっと平凡で安心して見れる、または別に見なくてもよい、日常の同じことの繰り返し物語にしないと、長寿アニメにはなれないかな?」
このままでは面白く刺激的過ぎて、ノー作品化か、深夜アニメにしかならないかも?
「一層のこと、教育・ポン・テレビで、PPSSお兄さんをやればいいんじゃないですか? 絶対に人気がでますよ! エヘッ!」
「おお! それはいいかも! 昔、私も愛ちゃんと一緒に、子供電話相談室をやった記憶があるわ。カール君は、元気にしてるかな?」
分かる人には分かるネタ。
「で、結局3話目は何をしよう? 1が、ポンの世界の説明だろ。2が、PPSSで決まりだろ?」
1巻10万字の1話5000字の20話必要。1と2が決まり、残り9万字。長寿アニメになるために、同じ内容の繰り返しを極めなければいけない。
「ポン親衛隊の大喜利なんていう、企画もありましたね?」
「でも、続けちゃうと、ポンの世界に偏り過ぎじゃない?」
編成会議は、永遠と続いていく。
「新任教師、PPSSをやったので、現社に戻って、親子モノでもやってください。強制ログアウトの時間です。ポチっとな!」
「ギャアアアアアア! 覚えてろよ! バイバイ! ポン!」
迷えるポンコツ姉妹に道を示してくれる、ポン執事の優しさであった。
つづき。
3-3-2
「ふあ~あ! 良く寝た! ・・・・・・不思議だな? 自動浄化・ポン・システムがあるポン区に、どうして私のような邪なものが住めているんだろう?」
それは、あなたがポン王国の皇女様だからです。皇女様は、現社では、鈴木スズ、10才の女の子。
「まあ、いいっか。アハッ!」
これで全て済ますのが、スズである。
「そういえば、ポン執事が長寿アニメになるために、家族モノをしろっと言っていたな。」
スズは、長寿アニメになるために記憶力を捨てた。2、3日したら、ポンコツなので忘れて元に戻るのだ。
「「スズ、お父さんと、お母さんとお買い物に行く」的な? 完璧な日常じゃないか! アハッ!」
直ぐに飽きられて、ヒマポンのような赤ちゃんが生まれるオチが見える。大人の共感や応援したい、見ていて可愛いは、赤ちゃんか、犬か猫である。
「おはよう! お父様! お母様!」
スズは、居間にやってきた。
ピキーン!
「うっ!? 不気味だな!? 昔に戻ったのか!?」
スズ男は、聞きなれない「お父様」という言葉に恐怖を感じた。
ピキーン!
「スズちゃん!? 何か欲しい物でもあるの!?」
スズ子も「お母様」という言葉に違和感を覚えた。
「何も、そんなに警戒しなくても!?」
「悪い予感しかしないんだよ。」
元悪の両親のスズ男とスズ子である。その娘のスズが黒歴史があっても不思議はない。
「あのね。私、お父さんとお母さんとハンバーガーを食べに行きたいな!」
スズは、勇気を出して、自分の望みを言った。
「ふう~!? なんだ!? そんなことか!? 俺は、てっきり掛け算を教えろとか言われると思ったぜ!? ヤレヤレだぜ!?」
スズ男は、勉強ができないので、勉強が悪い。
「私も、へそくりがバレたのかと思ったわ!?」
「なに!? おまえ、へそくりがあるのか!?」
「しまった!?」
ひょんなことから、スズ子のへそくりが発覚した。ちなみに、スズ子のへそくりは、ポン・カードの転売で得た。
(ああ~! なんて我が家は平和な家庭なんだ! ありがとう! ポン神様!)
長寿アニメは、キャラクターの人数を増やし、日常会話だけで尺を埋めている。何も新しいことはない。ただ、それだけである。サザエポン先輩に、敬礼!
「よし! スズ! お母さんのへそくりで、ハンバーガーを食べに行くぞ!」
「やったー! お父さん! 最高だよ!」
「トホホ・・・・・・。」
こうして、スズは、生まれて初めて、家族でハンバーガーを食べに行くのであった。
つづく。
3-3-3
「スズ、すまないな。」
ハンバーガー屋に行く途中、歩いていたら父のスズ男がスズに謝ってきた。
「えっ!? どうしたの!? お父さんが病まるなんて・・・・・・明日は雪だね。」
そう思うぐらい、スズ男はスズに申し訳なく思っていた。
「お父さんの稼ぎが悪いばっかりに、大切な娘にハンバーガーを食べさせたことがないなんて、申し訳ない!」
たまに父親らしい懺悔もするスズ男。
「お、お父さん!?」
初めて見る弱弱しい父親の姿に衝撃を受けるスズ。
「そうね。私とお父さんがアルバイトで10万円かける2の20万円を稼いできても、税金を取られたら、12万しか残らないものね。これは生活保護の3人家族23万円よりも少ないのよ。シクシク。」
母スズ子も便乗する。
「なら、我が家も生活保護をもらえばいいんじゃない?」
素直な子供の意見。
「ダメなんだ。昔、区役所に行ったが、窓口で門前払いさ。外国人には「準ずる」って言って、簡単にあげるくせにな。クソッ!」
「ファーストフードも、コンビニも外国人の出稼ぎ労働者に仕事を奪われて、日本人に仕事はないのよ!? どうして政府は移民を増やしているのよ!? おかしいわ!」
スズ男とスズ子の不満は、日本人の平均が思っていることである。
「大変なんだね。私の未来・・・・・・。」
日本の子供たちに夢と希望はないかも?
「ああ! ハンバーガー屋さんだよ!」
鈴木家は、ハンバーガー屋さんに着いた。
「おいおい!? なんか人だかりができてるぞ!?」
ハンバーガー屋の店の周りは、人が1000人くらい取り巻いていた。
「何かやっているのかしら?」
ピキーン!
「分かったよ! お子様向けの幸せ・セットで、ポン・カードのおまけがあるんだよ!」
「それなら納得できるわ! キラーン!」
母と娘の連帯感はバッチリ!
「ちょっと、すいません。これは何の行列ですか?」
クイズの回答をスズ男が、取り巻きのお姉さんに尋ねてみた。
「PPSSが、コマーシャルの撮影に店を貸し切っているんです!」
「ズコー!?」
正解を聞いたスズは、ズッコケるしかなかった。
(許さん! 許さんぞ! あいつら!? 私の親子団欒を邪魔しやがって!? 絶対に許さんぞ! うおおおおおー!)
女魔王な皇女様が復活!? スズの怒りに火がつた。
つづく。
3-3-4
「名乗るほどの名前はない。だが、敢えて言うなら、ポン・ハンバーガーだ! ニッ!」
PPSSの魔ポンが、ポン・ハンバーガーのコマーシャル用の決め台詞を言う。
「カット! 良かったですよ! 魔ポンさん!」
「ありがとうございます! これも正義のヒーローの務めですから。ニッ!」
撮影監督も、正義のヒーローの魔ポンに忖度している。
「ていうか、俺たち、要らなくね? 魔ポンだけでいいじゃん。シュン・・・・・・。」
暗ポンの率直な意見。
「仕方がないだろう。今度、月面の裏店と、第八異次元店をオープンするんだから。4人でPPSSだろ?」
これもビジネスと割り切る悪ポン。
「・・・・・・。」
無ポンは、決してコマーシャル撮影如きでは、本当の姿は現さない。
その頃、外の鈴木家。
「せっかく娘にハンバーガーをごちそうしようと思ったのに!?」
激怒するスズ男。
「私のお金でしょ?」
あくまでも、おごるのは、母スズ子。
「PPSSって、何なんだよ!?」
世界的アイドルを知らない、どこにでもいる父親。
「PPSSは、ピッキン! ポッキン! サー! シー! だよ! お笑い芸人さ!」
父親に嘘を教える悪い娘のスズ。
「なんだ!? お笑い芸人かよ!? ケッ!」
お笑い芸人は、ムカつくスズ男。
「PPSS? どこかで聞いたことがあるような?」
スズ子は、ポン・カードの転売業をしていても、PPSSは思い出せなかった。
(ここは我慢だ!? 自制しなければ!? 今の私は、皇女じゃない!? 普通の10才の女の子なのだから!? うおおおおおー!)
高ぶる怒りを必死に抑え込むスズ。本当にスズの素晴らしい所は、長寿アニメのヒロインを目指しているので、この自制の成長と、この怒りの闇ポンを、ポンコツなので2、3日したら忘れる所である。
(今度、ポンの世界に行ったら、あいつら全員、朝ドラヒロイン体験ランドで、宇宙にまで打ち上げてやる! 大気圏の熱に耐えれるかな? さらに宇宙は無酸素! 酸素がなくても生きていけるか、見届けてやる! キャッハッハ! キャッハッハ! キャッハッハー!)
スズの二段構えの作戦。ちなみに「キャッハッハ!」は、女魔王時のスズの懐かしい笑い声である。
(・・・・・・あれ? ポンって、呼吸してるのかな?)
果たして、ポンは酸素がいるのだろうか!?
「スズ。ハンバーガーは諦めて、ファミレスに行こう!」
「やったー! 家族でファミレスだ! わ~い!」
(なんか、野球ゲームのファミスポンみたいだ・・・・・・。)
「良かったわね! スズちゃん! 人生で初めてのファミレスよ!」
次回。スズ、初めてのファミレスに両親と行く。
つづく。
3-3-5
「わ~い! 初めてのファミレス! 嬉しいな!」
スズは、初めてのファミレスに行けるので、PPSSへの恨みを、あっさり忘れた。
「良かった! スズに喜んでもらえて! 俺も嬉しいぞ!」
大切な娘の笑顔に喜ぶスズ男。
「お金を出すのは、お母さんだからね!」
しっかりアピールするスズ子。
「まあまあ、怒らないでよ。私の記念すべき、ファミレス・デビューなんだから。」
例え、10才であっても、初めてのファミレスは嬉しい。
「そうね。仲良くしましょう。」
「おお! 娘のためだ!」
「私は幸せだよ。アハッ!」
幸せな笑顔と光ポンが輝いている鈴木家であった。
「おお! ファミレスが見えたぞ!」
鈴木家は、ファミレスにやってきた。
「あれは何!?」
嫌な予感しかしない。
「キャア! キャア! キャアアアアアアー!」
ファミレスにも、ハンバーガー屋と同じくらいの人だかりができていた。
ピキーン!
(まさか!? また魔ポンか!? いや、それはない!? 私は抜かれていないはずだ!? クソッ! 魔ポンめ! 今度、次元の狭間に閉じ込めてやる! そして、私がキャラクター人気投票で1位になるのだ!)
ちなみに魔ポンは、人気投票は二連覇中。そして、忘れた記憶を少し思い出したスズ。
「あの、すいません。これは何の行列ですか?」
スズ男がクイズの答えを尋ねた。
「ポン親衛隊の聖ポン様が一日店長をされているんです! 閉店時間までの入場整理券の配布が終わったので、中に入れないファンが、閉店して出てくるまで、待っているんです!」
「キャアアアアアアー! 聖ピン様!」
ポン執事が釣りに行っている間に、登場しまくったので、短期間に聖ポン人気が爆発した。
(ひ、ひ、聖ポンだと!? あれだけ可愛がってやったのに!? 私の初めてのファミレスを邪魔するというのか!?)
魔ポンの次は、聖ポンに妨害されるスズ。
「良かったら、どうぞ。」
聖ポンファンが、スズに紙を一枚渡す。
「ポン歌劇団!? トップスター!? 聖ポン!?」
いつの間にか、聖ポンは、ポン親衛隊を引き連れて、舞台集団を設立していた。人気はPPSSに勝るとも劣らない。チケットは全日完売である。
「スズ、ファミレスも諦めようか?」
「そうだね。コンビニでおにぎりを買って、水道水を飲むよ。アハハハハッ・・・・・・。」
「やったー! 私のへそくりちゃんが助かった! アハッ!」
こうして鈴木家は普段通りになった。
「ハンバーガーに、ファミレス。私には、遠い夢だったよ・・・・・・。」
スズは、両親を心配させないように、分からないように、そっと涙を拭った。
つづく。
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一ノ瀬亮太郎
歴史・時代
征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
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