〇〇少女ワールド 2

渋谷かな

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小学生が世界を救う!?

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 中世ヨーロッパ風の異世界ファンタジーの世界が繰り広げられる。
「子供は人質にあずかった。子供の命を助けたければ、一歩も動くなよ!」
 設定は、悪い男に子供を人質に取られた良い人。子供は気絶している。
「クソッ。分かった。私は抵抗しない。だから子供には手を出さないでくれ!」
 良い人は死を覚悟した。
「まさか魔王に、魔人に、破壊神に、邪神まで倒した伝説の騎士様が子供一人のために手も足も出ないとはな。情けない。」
 良い人は伝説の騎士だった。
「結局は、おまえも人の親。子供の命を人質に取られては何もできないわな。」
「この卑怯者が!?」
 悪い人は卑怯者だった。
「死ね! 伝説の騎士! 慎太郎!」
 この時、面倒臭いアイデアの神が舞い降りる。「そうだ、〇〇少女ワールドなんだから、父を慎太郎にしてしまおう。アハッ!」と。
「ギャアアアアアアー!」
 胸を剣で貫かれ伝説の騎士慎太郎は悪い人に殺されてしまった。
「伝説の騎士が人間に殺されるなんて、ざまあ~ないな。ケッケッケ!」
 悪い人の正体は人間だった。魔王や魔人、破壊神に邪神。それよりも恐ろしい存在。それが人間。
「ゲホッ・・・・・・。」
 何とか死んでいない慎太郎が子供の元へ匍匐前進して近づいて行く。
「ゲホッ・・・・・・私の力を・・・・・・我が愛する娘に託す。」
 慎太郎は子供に自分のレベルやスキル、戦闘データなどありとあらゆるものを最後の力を振り絞って娘に高速コピーして貼り付けていく。
「世界の平和は頼んだぞ・・・・・・こんな父親で済まない・・・・・・楓。」
 父、慎太郎は力尽きて天国に旅立った。

「う・・・・・・うう・・・・・・。」
 楓が目を覚ました。
「お父さん!?」
 目にしたものは父親の無残な亡骸だった。
「お父さん!? お父さん!? しっかりして!? ウワアアアアアアアー!?」
 揺り動かしても動かない父親に楓の瞳から涙と悲しみが流れる。
「ウエーン! 私が誘拐されなければお父さんは殺されなくて済んだのに!? 楓が悪いんだ! 私が悪いんだ! 私の性でお父さんが死んだんだ! ウエーン! ウエーン! ウエーン! ウエーン! ウエーン! ウエーン!」
 楓は父親が死んだのと、それは全て自分が悪いと自分を攻めながら体力が尽きるまで泣き続けた。
「お父さん・・・・・・。」
 泣きつかれたのか、父親との別れの挨拶が終わったのか、落ち着きを取り戻し冷静になる楓。
「作らなきゃ。」
 地面を掘り父親の遺体を土に埋め、父親のお墓を作った。
「お父さん。お父さんの守った世界は私が守ります。」
 まだ小学一年生の6才の楓は亡き父に誓って、世界の平和を約束する。
「ガサガサ。」
 その時、周囲から物音がした。
「ガルルル。」
 楓はモンスターに囲まれていた。
「・・・・・・。」
 気づいているのか、気づいていないのか、静かに立ち上がった楓の表情は父親を亡くし悲しみのあまり無表情だった。
「ガオー!」
 モンスターたちが一斉に楓に襲い掛かる。
 つづく。
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