やっと冒険に出られます

渋谷かな

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ポンタと願い事

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「だから俺は世の中の揉め事に関わりたくないんだ。厄介ごとを持ち込みやがって。このバカ弟子が。」
「すいません師匠。」
 師匠は争いごとが嫌いなので裏山に一人で暮らしていた。
「でも、この悪霊を何とかしてくださいよ!」
「誰が悪霊だ! 誰が!」
 僕の心に死んだ姫が住み着いた。
「ハートだ。」
「ハート?」
「前に言っただろう。これがハートだ。姫がおまえを一人にできないと思い、おまえも姫を失いたくないと思った。おまえたちはお互いに好き同士の相思相愛だ。」
「ええー!? 僕は姫が好きだったんですか!?」
「ちょっと!? 堂々と乙女心を言わないでよ!?」
 ポンタと姫はお互いのことが好きだったので奇跡が起きた。
「じゃあ、そういうことで。」
「こらー! 逃げるな!」
 相変わらず逃げ腰のポンタ。
「師匠。姫を生き返らせる方法はないんですか?」
「あるにはあるが、全て伝説級の冒険をしなければいけない。」
「じゃあ、そういうことで。」
「こらー! 私を生き返らせんかい!」
 ポンタに逃げ道はなかった。

「いいだろう。教えてやろう。だが冒険に出るまでに悪大臣の残党がまだ王様を狙っている。ウォーミングアップに残党狩りをしてこい。その間に船の準備をしておいてやる。」
「船? 海外に行くんですか。」
「そうだ。異国のニッポンという国では死人を生き返らせる方法が幾つもあるという。」
 ポンタの冒険の舞台はニッポンに決まった。
「姫。何としても生き返らせて見せますからね。」
「ありがとう。ポンタ。」
 見つめ合う二人。
「おい。熱いのは外でやってくれ。こう熱くてはたまらん。」
「は~い。」
 ポンタは残党狩りに出かけた。

「おまえたちが残党だな!」
 ポンタは残党のアジトに乗り込んだ。
「なんだ? おまえたちは?」
「僕は残党狩りだ!」
 男らしくなったポンタ。
「おまえら! やっちまえ!」
 残党たちが襲い掛かってくる。
「鈴木流奥義ふりこ斬り! 一蹴!」
 ポンタは剣技で残党を攻撃。
「ギャアアアアアアー!」
 残党を倒した。

「この調子なら姫を生き返らせるのも簡単かもしれませんね。」
「そうね。がんばって。ポンタ。」
 ポンタの前に敵はいなかった。
「じゃあ、そういうことで。」
「だから私はあなたの心にいるんだから、あなたがどこに行っても私もついていくのよ!」
 ポンタは逃げられなかった。

「おい。船の準備ができたぞ。」
 残党狩りから帰ってくると師匠が船を準備してくれた。
「それでは師匠、行ってきます。」
「おお。お土産を忘れるなよ。」
 師匠に別れを告げポンタは海を渡る。
「姫、必ず生き返らせますからね。」
「がんばって。ポンタ。」
 二人の新婚旅行が始まった。
「じゃあ、そういうことで。」
「こらー! 海の上じゃあ逃げ場がないでしょ!」
 ポンタの大冒険はつづく。

ポンタ
6戦6勝
お金600円

剣士見習い
レベル10
HP20
MP20
攻撃力20
防御力20
素早さ20
魔法力20
運20

スキル
・鈴木流奥義ふりこ斬り・一蹴

装備 
武器 銅の剣
鎧   
頭  
腕  
装飾 

心・属性耐性
火 0
水 0
雷 0
風 0
土 0
光 0
闇 0

持ち物
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