やっと冒険に出られます

渋谷かな

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ポンタとざまあ

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「はあ・・・・・・はあ・・・・・・。」
 彼の名前はポンタ。佐藤ポンタは16才の普通の男の子。
「何度目の時戻しだ? はあ・・・・・・はあ・・・・・・・。」
 彼の特殊能力は危なくなったら時を戻せる。
「ざまあみろ! 僕は何度でも甦ってみせる!」
 ざまあ企画を利用した物語のやり直しである。
「今度こそ世界を救ってみせる!」
 この物語は純粋な異世界ファンタジーだす。

「一つ一つだ。焦って話を進めると全てが頓挫してしまう。」
 そして頓挫すると時を戻さなくてはいけない。きっと一番最初に軽く書いた物が1番シンプルだ。変に増やしたものを排除して、良いものは取り入れる。時を戻すたびにこれができなければ経験値の意味がない。

「zzz。」
 ポンタは寝ている。
「お兄ちゃん! 起きろ!」
 妹のポーちゃんが寝坊助の兄のポンタを起こしに来る。ポーちゃんは6才の普通の女の子。
「ふあ~あ! うるさいな。」
 朝、ポンタは目を覚ました。
「早く起きろよ!」
「もう少し寝かせてくれ。」
 まだ眠たいポンタ。
「ならゴットカードで勝負だ!」
「望む所だ!」
 二度寝をかけてポンタは妹とゴットカードで戦う。
「全てはカードが決める! ゴットカード・ファイト!」
 この異世界ではカードが全てを決めることからカードのゴット・カードという。

ポンタのゴットカード。歩兵さん。

歩兵さん
レベル1
・普通

ポーちゃんのゴットカード。弓兵。

弓兵
レベル1
・遠距離射撃


「いでよ! 歩兵さん!」
「おお!」
 ポンタはゴットカードから歩兵さんを召喚する。
「いくぞ! 歩兵さん! 僕の二度寝が掛かっているんだ!」
「そんなことに私を呼ぶなよ。さっさと起きて学校に行けよ。」
「そんな冷たいことを言うなよ!?」
 ゴットカードの歩兵のいうことはもっともである。異世界であっても学生は学校へ行かなければいけない。
「ウワアアアアアー!?」
 ポンタと歩兵さんが会話していると遠距離から弓矢の嵐が飛んでくる。
「生意気な!? 妹のくせに!?」
 弓兵の妹の遠距離射撃である。
「いくよ! 歩兵さん!」
「しかし相手の位置が分からない!? このままではなぶり殺しだぞ!?」
「クソッ!」
 妹のポーちゃんは弓兵を移動させながら攻撃をしてくるので、毎回弓矢の飛んでくる方向が変わる。
「こうなったらこっちも移動しながら近づいていくしかない!」
「おお!」
 歩兵さんも矢が飛んでくる方向に移動を始める。
「ギャアアアアアアー!」
 やはり矢の方向に移動していくというのはリスクが高く、全ての矢はかわせないので歩兵さんはダメージを受けてしまう。
「勝者! ポーちゃん!」
 妹に負ける兄。
「やったー! お兄ちゃんに勝った! わ~い!」
 大喜びのポーちゃん。
「クソッ! 妹に負けた・・・・・・。」
 落ち込むポンタ。
「さっさと起きてよね。」
 勝ち誇る妹は兄を起こして去っていく。
「仕方がない。起きよう。」
 ゴットカード・バトルの勝敗には従わなければいけない。

ポンタは経験値1を手に入れた。
ゴットカードは負けても1ポイント貰える。勝つと2ポイント。

ポンタ
1戦0勝
ステータス・ポイント1
お金0円

歩兵さん
レベル1
・オーソドックスタイプ

「おはよう。」
 ポンタは着替えて朝食を食べに食卓にやって来た。
「おはよう。ポンタ。」
 ポンタパパがポンタに朝の挨拶をする。
「お父さん。ゆで卵を食べるから塩を取って。」
「取ってほしければ、お父さんとゴットカード・バトルだ!」
 何をするにもゴットカードで決める異世界。

ポンタのゴットカード。歩兵さん。

歩兵さん
レベル1
・遠距離攻撃は投石だけ。

ポンタパパのゴットカード。魔王ドラゴンキング。

魔王ドラゴン・キング
レベル80
・炎を吐ける。

「くらえ! 愚息! 魔王ドラゴン・キング・ファイア!」
 いきなりポンタパパは炎を吐いた。
「ギャアアアアアアー!」
 ポンタは倒された。
「やったー! これが父の威厳だ! わ~い!」
 ポンタパパは大いに喜んだ。
「クソッ! 課金しまくって当てたくせに! 大人なんて嫌いだ!」 

ポンタ
2戦0勝
ステータス・ポイント2
お金0円

歩兵さん
レベル1
・オーソドックスタイプ

「あなたたち! 早くご飯を食べて! 学校に行きなさい! 遅刻するわよ!」
 ポンタママがポンタの遅刻を心配する。
「母さん! 遅刻して欲しくなかったら僕とゴットカードバトルだ!」
「いいわよ! 返り討ちにしてくれる! ゴットカード・ファイト!」
 母と息子のゴットカードバトルが始まる。

ポンタのゴットカード。歩兵さん。

歩兵さん
レベル1
・遠距離攻撃は投石だけ。

ポンタママのゴットカード。勇者トロ。

勇者トロ
レベル80
・ブレーブ・スラッシュ

「くらえ! 我が息子よ! 必殺! ブレーブ・スラッシュー!」
 いきなりポンタママが必殺技をぶちかましてくる。
「ギャアアアアアアー!」
 ポンタは倒された。
「はい。学校に行きなさい。」
「卑怯だ。大人になんか僕はならないぞ。」
 ポンタは渋々と学校に旅立つのであった。
 つづく。

ポンタ
3戦0勝
ステータス・ポイント3
お金0円

歩兵さん
レベル1
・オーソドックスタイプ 
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