やっと冒険に出られます

渋谷かな

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アースとサライの町

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「・・・・・・ん・・・・・・んん? ここは?」
 アースは目を覚ました。
「俺は死んだのか?」
「生きてるよ。」
 一人の少年が立っていた。
「君は?」
「私はマーキュリー。冒険者さ。」
 少年の名前はマーキュリー。
「ここはサライの町なのか?」
「おい。尋ねる前に助けてもらったお礼ぐらいは言ってほしいな。」
「すまん。助けてくれてありがとう。俺はアース。」
 アースは素直に謝る。
「まったく毒を持つサソリがいるのに毒消し草も持たないで挑んでどうするんだか?」
「知らなかったんだよ。サソリがいるなんて。」
「それでもアイテムガチャは無制限で回せるんだから、空きが出たら補充はしておくべきだ。そこで毒消し草が1つでも出ていれば、君は簡単に助かったんだよ。」
「く、悔しい!? その通り過ぎて言い返せねえ。」
 アースはマーキュリーに頭が上がらない。
「たまたまサライ周辺でレベル上げをしようとしたら、君が落ちていたんだ。」
「人をゴミみたいに言うな!」
「毒消し草を飲ませて、サライの宿屋まで運んであげたのは私なんだけどな。」
「ありがとうございます。マーキュリーさん。」
 明らかにアースより緻密なマーキュリー。
「今度からはもう少し慎重に行動するだね。じゃあ、そういうことで。」
 マーキュリーは去って行った。
「いい人なのか、嫌みな人なのか分からない。」
 どう見ても良い人なのだが自分が情けないので素直に認められないアース。

「もう少し慎重にか。」
 珍しく考えるアース。
「まずはアイテムガチャを回そう。」
 アースは無制限のアイテムガチャを回す。
「薬草」
「毒消し草」
「薬草」
「毒消し草」
「万能薬」
 アイテムを5つ手に入れた。アイテムのストックは5個のようだ。
「なんか新しい薬が出たな。如何わしい薬ではないといいな。」
 万能薬はHPも回復し毒も治し、どんな状態異常も治してくれる。知らないと物の価値が分からない。

「次は武器屋で新しい剣を買おう!」
 アースは武器屋に移動する。
「オヤジ! 剣をくれ!」
「まいど! どれにしますか?」
 
歩兵の剣  100円 攻撃力 1
短剣    300円 攻撃力 3
銅の剣  1000円 攻撃力10

「銅の剣をくれ!」
「毎度有り!」
 アースは銅の剣を手にいれた。
「さっそく銅の剣を装備しよう!」
 アースは銅の剣を装備した。

アース
44戦44勝
お金110円

歩兵さん
レベル14
HP16
MP14
攻撃力14
防御力14
素早さ14
魔法力14
運14

道具
・薬草2

装備
武器 銅の剣  攻撃力10
腕  歩兵の盾 防御力 1
頭  歩兵の兜 防御力 1
体  歩兵の鎧 防御力 1
装飾 なし

必殺技
・投石
・連続投石
・投剣 
・火を摩擦でつける
・火投剣
・ファイア・ソード・スラッシュー!

耐性
・毒1
・火3

「やったー! 攻撃力が上がったぞ! わ~い!」
 大喜びのアース。
「お客さん、ご一緒に防具もどうですか?」
「ポテトみたいに言わないで。」
 武器屋のおやじは防具屋もやっていた。

防具
・歩兵の兜 100円 防御力1
・歩兵の鎧 100円 防御力1
・歩兵の盾 100円 防御力1
・銅の兜 1000円 防御力10
・銅の鎧 1000円 防御力10
・銅の盾 1000円 防御力10

「高!? こんなに高いとなんも買えないや。」
 アースは防具の高さに目が回った。
「また来ます。」
「お待ちしてます。」
 アースは武器屋を後にした。

「さあ、サライの町で情報でも集めるか。」
 アースはサライの町で人々に話を聞いた。
「姫をさらったドラゴンはイラマの町の方に行きましたよ。」
「剣や防具の補正が高すぎるが修正しなくていいのかな?」
 町の人々の話はさまざまであった。
「紋章、オーブ、クリスタル。他の概念がなに? 地と冥と水。これは何を意味するのか?」
 訳の分からない意見もあった。今後に取り入れよう。
「サライの町にはお墓があり偉大な音楽家シンジ・ムラタニが眠っているらしい。しかしお墓に行くためには鍵が必要らしい。」
 鍵が無ければお墓にはたどり着けない。
「マライの町に行ってみるか。」
 アースの冒険はつづく。

「・・・・・・はあっ!?」
 その時、魔王の城では魔法使いプルートが目を覚ました。
「なぜ私は生きている!? 確かにアースを焼いて私も死んだはず!?」
 プルートは自爆を覚悟して目の前の敵を攻撃したのだった。
「それは相手も生きているからだ。」
 その時、声がした。
「ドラゴン・キング様!?」
 現れたのは魔王ドラゴン・キングであった。
「おまえは私のために敵を倒そうとしたが、敵が生き残ったのでおまえも死ねなかった。ただそれだけだ。」
「あいつが生きているというのですか!?」
「その通りだ。」
 プルートはアースが生きていることを知る。
「この世界に私を倒そうとするナイトがたくさんいる。今おまえに死なれては私も困るのだ。」
「勿体ないお言葉です。」
「死の淵から蘇らせたおまえは今日から魔導士だ。」
「魔導士!?」
 魔法使いから魔導士に進化したプルート。

魔導士
レベル13
全ステータス13
お金130円

「しっかりと私のために働いてもらうぞ。」
「ははあ! 魔王ドラゴン・キング様!」
 ドラゴン・キングは去っていく。
「確かに魔力が溢れている!? 魔法使いの倍以上のステータスだ。」
 プルートは魔導士の力を実感していた。
「これならあいつを倒せる!」
 プルートから込み上げてくるのはアースへの復讐心。
「だが、まだ体が馴染んでいない。一先ず不死身な奴でも送っておくか。アースよ。覚悟しろ!」
 プルートはガイコツを派遣する。

「イラマはまだかな? 遠いのかな? サソリみたいに毒を持っている敵とかいたら嫌だな。」
 アースはブツブツ独り言を言いながら歩いていた。

ピキーン!
 
 その時、アースは何かを感じとる。
「敵か!?」
「ガイガイ!」
 ガイコツが現れた。

ガイコツ
レベル8
全ステータス8
お金80円

「いでよ! 歩兵さん!」
「おお!」
 アースはゴットカードから歩兵さんを召喚する。
「ガイコツなんて目じゃないぜ! いくよ! 歩兵さん!」
「おお!」
 歩兵さんが攻撃する。
「ギャアアアアアアー!」
 ガイコツは倒された。
「余裕だな。歩兵さん。」
「待て! アース! 油断するな! こいつ様子が変だぞ!」
「何!?」
 倒したはずのガイコツが起き上がってくる。
「ガイガイ!」
 ガイコツは不死身であった。
「こいつは化け物か!?」
 はい。化け物です。
「アース! ガイコツはアンデットだからゴーストと同じで聖か火の属性で攻撃しないと倒せないぞ!」
「分かった! 歩兵さん! 火の剣だ!」
「おお!」
 歩兵さんは剣と石を擦り合わせて摩擦で剣に火をつける。
「いくよ! 歩兵さん!」
「おお! 必殺! ファイア・ソード・スラッシュー!」
 歩兵さんが火の剣でガイコツを斬りつける。
「ギャアアアアアアー!」
 ガイコツを倒した。
「早くイラマの町に着きたいな。」
 アースの冒険はつづく。

アース
45戦45勝
お金190円

歩兵さん
レベル14
HP16
MP14
攻撃力16
防御力14
素早さ14
魔法力14
運14

道具
・薬草2

装備
武器 銅の剣  攻撃力10
腕  歩兵の盾 防御力 1
頭  歩兵の兜 防御力 1
体  歩兵の鎧 防御力 1
装飾 なし

必殺技
・投石
・連続投石
・投剣 
・火を摩擦でつける
・火投剣
・ファイア・ソード・スラッシュー!

耐性
・毒1
・火3
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