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「構成ね。」
乃木子とおみっちゃんたち妖怪・あやかしはハリウッドで通用する構成を考える。
「主人公の名前は、スマートさん。漢字にすると巣的さん。巣鴨さんの方がいいか?」
「他の人の名前を決める時に面倒くさいから、巣鴨さんにして、JR山の手線の駅の名前で統一しよう。」
「おお!? スマートに設定が決まっていく。」
「スマートだぜ!」
「ウザい・・・。」
これが正直な作者の意見だが、明日への活力と考えると、これぐらいのウザさが必要か。
「ハリウッド仕様ということを考えれば、巣鴨さんは日本人と外国人のハーフにしてしまえばいいのか。例えば巣鴨・トランプ。トランプ・巣鴨。ドナルド・巣鴨。巣鴨・ドナルド。」
「ウザい・・・。」
ウザさに呆れる妖怪・あやかし一同。
「ということで、日本名は駅の名前。ファーストネームはディズニーキャラクターネームにしよう。親しみがあって受け入れられるだろうし、ウザさが緩和されるだろう。」
こうして巣鴨さんのフルネームは、ドナルド・巣鴨に決まった。スマートだろ。

「ニュース番組にするか?」
ここで書いた日が変わっている。
「普通にまとめましたね。」
「うん。だって10万字突破して、最終回だもの。」
「ええー!?」
一同は最終回に驚く。本当のところは異世界ファンタジーの方が書き溜めていた在庫をすべて吐き出し、ここでグダグダ構想、構成を練っている余裕すらないのだった。仕事をやめれるぐらいお金持ちならいいのに。
「とりあえず、ニュースにしよう。毎日読んでもらうにしても、ストーリー物は書籍用であって、スマホ向けではない。新しい読者を獲得するためにも、1話完結で明るい作品にしよう。」
これでスマートニュース用の会議を終えた。

「お!? 最後にチャンネルが帰って来た!?」
最後に出番がきて喜ぶおみっちゃん。
「もっと霊魂注入の金属バットで殴りたかったな・・・。」
ガッカリしている乃木子。
「乃木子ちゃん、金属バットはヤンキーを育てるから、せめて竹刀とか、シャーペンとかにしようね。それに霊魂注入して、ライトセイバーになるの。」
「スターウォー〇じゃない!?」
日本版ということにすればいい。最後なので深くは考えない。
「私は約束しよう! 必ず帰ってくると!」
「おお!」
一同も乃木子の演説に感銘を受けている。
「だって、これ自体がおみっちゃん2だもの。」
「ズコー!?」
全員がズッコケる。それではおみちゃん3は真面目に神社仏閣ロワイヤルを進めましょう。ありがとうございました。
「エヘッ。」
最後はおみっちゃんが笑って誤魔化して終わり。

つづく。
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