伝説の生き物、エクスカリパー。

渋谷かな

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「アイン、しっかり私を握っていろよ。」
変剣エクスカリパーは聖なる光となり、アインの体を包み込んでいく。
「アインが光の鎧を装備していく!?」
ケイティは剣だけでなくアインの体まで聖なる光を放ち、その光が聖なる光の騎士が着ていた鎧になり、アインが聖なる光の騎士になるのを見る。
「俺が光っている!?」
俺自身も人生で初めて鎧を着た。着心地はよく、剣士の頃と同じく、まるで鎧を身に着けていないのと同じだった。
「いくぞ! アイン! 私に続け!」
エクスカリパーは俺に声をかけると、剣が俺を引っ張って俺ごと走り出した。
「うわあああ!?」
俺の体は俺の意志に反して勝手に動く。これも全てエクスカリパーの性である。まるで俺は呪われているみたいだった。
「エクスカリパー・スラッシュ!」
溜めやポーズも無く、エクスカリパーは走りながら剣から聖なる光を放ちまくる。そのままサブリナに絡みついている蛇の尻尾を次から次へと斬って切断していく。
「ギャオ!」
サブリナの体が蛇の尻尾から解放された。
「サブリナ!」
ケイティはサブリナが拘束から解放されて嬉しかった。
「うわあ!? 蛇の尻尾が生えてくる!?」
せっかく斬り落とした蛇の尻尾が、また生えてくるのだった。
「先に行け! 私はこいつが追ってこれないようにする!」
エクスカリパーは、まさに騎士の言動だった。しんがりは自分がするから仲間を先に逃がそうという騎士道精神である。
「とう!」
「うわあ!?」
エクスカリパーと俺は3つ首竜の背中に飛び移った。
「ご武運を!」
ケイティはエクスカリパーの提案を了承する。
「ギャア!」
サブリナは翼を羽ばたかせ、3つ首竜から離脱して距離を離していく。
「待って!? 俺を置いて行かないで!?」
俺はケイティと一緒に行きたかったが、手を伸ばしてもケイティとサブリナは、どんどん小さくなっていく。
「そんな・・・。」
俺は気落ちし、ガッカリして3つ首竜の背中で四つん這いになり下を向いた。
「落ち込んでいる暇はないぞ。私がおまえを英雄にしてやろう。」
一人エクスカリパーだけが覇気を放っていた。
「え?」
俺はエクスカリパーの言葉の意味は分からなかったが、嫌な予感だけはした。
「いくぞ! エクスカリパー・スラッシュ!」
エクスカリパーは剣を3つ首竜の背中に突き刺し、そのまま駆けだした。
「ガオー!?」
「ガオー!?」
「ガオー!?」
さすがの3つ首竜も痛がって悲鳴をあげている。
「もう嫌だ!?」
俺はエクスカリパーの常識を超えた戦い方に振り回されるだけでついていけなかった。

つづく。
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