伝説の生き物、エクスカリパー。

渋谷かな

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マーチ2

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ここはフェブラリー村とディセンバー城の間の道。アインたちはディセンバー城に向かっている。
「で、ズメイっていうのがいるのよ。ズメイは守護竜なんだけど、怒らせると黒竜にもなる厄介な奴なのよ。さっきのアジ・ダハーカみたいに首も3つ以上あるからね。」
水の妖精シャナは予備知識の無い俺たちに伝説の生き物のドラゴンについて教えてくれている。
「いろいろな伝説の生き物がいるのね。」
イリーナなんかは感心しまくっている。
「じゃあ、あれは何?」
アインが指さした方向に竜と牛のハーフな体をした残念な生き物がいた。
「あれはタラスク。」
「弱そうだね。僕があいつを倒してこよう。」
体力の回復したワイバーンがタラスクを退治しようと宙を舞う。
「ダメよ。タラスクは海の巨怪レヴィアタンと牛様の怪物ボナコンの子供なんだから。いじめようものなら、親が出てきて私たちなんかは一撃で殺されるわよ。」
シャナはアインたちに得意げにタラスクの情報を話す。
「もう手遅れかも・・・。」
「え?」
「くらえ! 必殺! ワイバーン・キック!」
「ガオー!?」
シャナが見上げるとワイバーンが必殺技をタラスクにお見舞いしていた。
「やった! 僕が化け物を倒したぞ!」
「何やってんのよ!? 子供を攻撃したら親が出てくるに決まってるでしょ!?」
喜ぶワイバーン。それを怒るシャナ。
「クンクン? なんか・・・臭くない?」
「それに急に暑くなったような。」
アインたちの周囲に灼熱の悪臭が漂う。じんわりと汗ばみ、悪臭に嗅覚がおかしくなっていく。
「来るわよ!? 牛様の怪物ボナコンが!?」
シャナが怯えていると何かが駆け足でやって来る足音が聞こえた。
「誰だ! 俺の息子をいじめたのは! ガオー!」
姿は牛のボナコンが怒りながら突進してくる。
「臭い!? 鼻を摘まめ!?」
ボナコンは悪臭を放ちながらやって来る。
「ボナコンはどうでもいいのよ!? 問題なのは母親の方よ!?」
シャナはアインたちに必死に呼びかける。
「どういうこと?」
イリーナはシャナに聞き返す。
「問題は父親ではなく、母親の方です!」
「お母さんも臭いのか!?」
「違う!? タラスクの母親はレヴィアタン! 別名はリヴァイアサン! 海を司る悪魔なのよ!」
シャナはアインたちにクラスクの母親について語る。
「あれ? 陸地なのに波?」
イリーナは道に水があるので理解できなかった。
「ほら!? 言わんこっちゃない!? 出るわよ!? レヴィアタンが!?」
シャナの言葉通り、海の怪物レヴィアタンが姿を現わそうとした。


ここはディセンバー城。
「早かったですね。裏切り者。」
アジ・ダハーカは空を飛びアインたちよりも一足先に、魔王の手下の上官エイブラムに占領されたディセンバー城に戻って来た。
「エイブラム! 貴様! 許さんぞ!」
アジ・ダハーカの怒りは最高潮に達していた。
「どう許さないんです? それよりも目の前に見えてるでしょ? ズメイと戦ってもらいましょうか?」
アジ・ダハーカの前には、自身と同じような3つ首竜がエイブラムを守るように立っている。
「ズメイ!? エイブラム! どうしておまえのような弱い奴が、ズメイを従えることが出来るんだ!?」
ズメイは3つ首竜の時点で、アジ・ダハーカと同じぐらいの強さを誇る。とてもじゃないがエイブラム如きでは操ることはできないように思えた。
「簡単ですよ。私が強い必要はありません。強いものを暗示にかけて洗脳する能力が強ければいいだけですから。ワッハッハー!」
エイブラムの特技は暗示による洗脳らしい。
「この外道が!?」
アジ・ダハーカはエイブラムを殺すと決意した。

つづく。
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