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クエストマスター
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「大変です! 一大事です!」
魔王の城に兵士が駆け込んできた。
「どうした?」
「邪神ルシファーが倒されました!」
「なんだと!?」
邪神ルシファーの征伐はあっという間に全世界に広がった。
「いったいどういうことだ!? 説明しろ!?」
魔王サタンも大天使ミカエルも気が気ではなかった。
「人間界に現れた邪神ルシファーを、「クエストマスター!」という英雄が倒しました!」
「クエストマスター!?」
(何者だ!? そいつは!? 私は魔王なのに、そんな奴は聞いたことがない!?)
(まさか!? 悪魔じゃないだろうな!? もし悪魔なら天使の面目丸つぶれじゃないか!? ああ~!? 天使であってほしい!?)
悪魔サタンも大天使ミカエルも自己の責任問題を気にする小心者だった。
「クエストマスターの正体は何者だ!? 悪魔か!? 天使か!?」
「人間だよ。」
その時、クリスティーナたちが、どこか聞き覚えのある声がする。
「ジョニー!? エマ!?」
現れたのはジョニーとエマだった。
「あなたたち!? ルシファーに吸収されて死んだはずじゃ!?」
「そうだったんだけど、友達に天使がいてね。その天使がルシファーに吸収されないように、ずっと祈り続けていてくれたんだ。」
「すごい! 天使様ね! 今度お礼を言わなくっちゃ!」
「いや、会わない方がいいよ。」
なぜなら、見た目はクリスティーナをいじめていたエリザベスの外見だからだ。
「素晴らしい! 天使はルシファーを倒すのに役に立ったのだ! ワッハッハー!」
天使の面目が立った上機嫌なミカエル。
「あ!? まさか!? ルシファーを倒したクエストマスターって!?」
「ブラピだよ。」
「ブラピ!?」
クリスティーナを始め魔界組の孤児院の子供たちに激震が走る。
「あの怠け者のブラピが!?」
「あのゴロゴロしてばっかりのブラピが!?」
「あのクリスをストーカーしていたブラピが!?」
誰もブラピが邪神ルシファーを倒したとは思えなかった。
「おまえたち、いったいどんな目線で見てたんだよ?」
「ブラピ、可哀そう!」
一緒に旅をしてきたジョニーとエマはブラピに同情する。
「ねえねえ、ブラピはどこ? 一緒に来てるんでしょ?」
クリスは久しぶりにブラピに会えるのが嬉しいのだった。
「来てないよ。」
「え? なんで来てないの?」
「クエストの続きをしているから。」
ブラピは絶対に自分の信念をブラさない。
「ブラピは、そういう奴よ。」
それでも少し嬉しそうなクリスティーナだった。
つづく。
魔王の城に兵士が駆け込んできた。
「どうした?」
「邪神ルシファーが倒されました!」
「なんだと!?」
邪神ルシファーの征伐はあっという間に全世界に広がった。
「いったいどういうことだ!? 説明しろ!?」
魔王サタンも大天使ミカエルも気が気ではなかった。
「人間界に現れた邪神ルシファーを、「クエストマスター!」という英雄が倒しました!」
「クエストマスター!?」
(何者だ!? そいつは!? 私は魔王なのに、そんな奴は聞いたことがない!?)
(まさか!? 悪魔じゃないだろうな!? もし悪魔なら天使の面目丸つぶれじゃないか!? ああ~!? 天使であってほしい!?)
悪魔サタンも大天使ミカエルも自己の責任問題を気にする小心者だった。
「クエストマスターの正体は何者だ!? 悪魔か!? 天使か!?」
「人間だよ。」
その時、クリスティーナたちが、どこか聞き覚えのある声がする。
「ジョニー!? エマ!?」
現れたのはジョニーとエマだった。
「あなたたち!? ルシファーに吸収されて死んだはずじゃ!?」
「そうだったんだけど、友達に天使がいてね。その天使がルシファーに吸収されないように、ずっと祈り続けていてくれたんだ。」
「すごい! 天使様ね! 今度お礼を言わなくっちゃ!」
「いや、会わない方がいいよ。」
なぜなら、見た目はクリスティーナをいじめていたエリザベスの外見だからだ。
「素晴らしい! 天使はルシファーを倒すのに役に立ったのだ! ワッハッハー!」
天使の面目が立った上機嫌なミカエル。
「あ!? まさか!? ルシファーを倒したクエストマスターって!?」
「ブラピだよ。」
「ブラピ!?」
クリスティーナを始め魔界組の孤児院の子供たちに激震が走る。
「あの怠け者のブラピが!?」
「あのゴロゴロしてばっかりのブラピが!?」
「あのクリスをストーカーしていたブラピが!?」
誰もブラピが邪神ルシファーを倒したとは思えなかった。
「おまえたち、いったいどんな目線で見てたんだよ?」
「ブラピ、可哀そう!」
一緒に旅をしてきたジョニーとエマはブラピに同情する。
「ねえねえ、ブラピはどこ? 一緒に来てるんでしょ?」
クリスは久しぶりにブラピに会えるのが嬉しいのだった。
「来てないよ。」
「え? なんで来てないの?」
「クエストの続きをしているから。」
ブラピは絶対に自分の信念をブラさない。
「ブラピは、そういう奴よ。」
それでも少し嬉しそうなクリスティーナだった。
つづく。
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