ESF 楽しい・サイ・ファン

渋谷かな

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「セーラお嬢様は私がお守りします!」

そう言うとメイドのバッキーは30個のロケットランチャーの一括発射ボタンを押した。次々とミサイルがサンの町に降り注ぐ。

「ギャア!?」
「ドカーンだと!?」
「町にミサイルの雨!? あのメイドは正気か!?」
「無差別殺人じゃないか!? 人殺し!?」
「逃げろ!? 撤収だ!? 一時撤収だ!?」

ライト・レフト兄弟たちは出入り口からチリチリに去って行った。残ったのはバッキーの放ったロケットランチャーのミサイルで無残にも破壊された火の手のあがった町並みだった。

「セーラお嬢様!? セーラお嬢様!? どこですか!?」
「バ・・・バッキー。」
「セーラお嬢様!? 直ぐに瓦礫をのけますね。」

セーラは破壊された瓦礫の下敷きになっていた。それを怪力でのけるバッキー。

「一体、誰がこんな酷いことを!?」
「ライト・レフト兄弟という悪者よ。」

正確には、バッキーのロケットランチャーのミサイルが民家に当たり、壁が倒れてきて瓦礫の下敷きになったのである。

「セーラお嬢様に、こんな酷いことをするするなんて許せません!」

本当に許されないのは、あなたです。バッキー。

「助けに来てくれて嬉しいわ! ありがとう! バッキー!」
「セーラお嬢様! ご無事でよかった! もし、もしセーラお嬢様になにかあったら、私は生きていけません!」
「バッキー!」
「お嬢様!」

涙を流しながら強く抱きしめ合うセーラお嬢様とバッキーであった。

「でも、バッキー。」
「はい、お嬢様。」
「どうして、あなたがロケットランチャーなど持って特攻してきたの?」
「それはかくかくしかじかで・・・。」

回想が始まる。

「カトリーヌ・ねこぴょん様! どうか私をセーラお嬢様の救援に行かせてください!」
「いいだろう。」
「ありがとうございます!」
「ありぴょん。」
「はい、ありぴょん、ここにおります。」
「奴隷犬たちにバッキーのためにサイコロを振らせろ。」
「かしこまりました。」
「なんで俺たちがサイコロを振らなければいけない。しかもメイドのために。」
「そうだ。そうだ。なぜメイドのために神に祈らねばならん。」
「おまえたち。ご飯無しでもいいんだな。」
「ひ、卑怯者!?」
「ふ、振ればいいんだろ!? 降れば!?」

俺とくまぴょんは飯抜きには弱かった。しぶしぶとサイコロを振る俺と神に祈るくまぴょんであった。

「何が出るかな? 何が出るかな? ヤッホー! ヤッホー!」
「神様! 仏様! サイコロ様! 良い目をお出しください!」

もちろん俺たちは普通にやったつもりだが、本調子ではなかった。サイコロの目は・・・。

「マシンガン2丁。ロケットランチャーとジェットホバーの30個セット。ミサイル一斉発射ボタン付き。」

さっそくバッキーはフル装備した。

「まさに人間移動要塞・・・。」
「ちょっとカッコイイかも。」
「カトリーヌ・ねこぴょん様。ありがとうございます。これでセーラお嬢様を助けに行くことができます。」
「行くがよい。 バッキー。」
「はい! バッキー! 行きます!」

こうして出陣したバッキーは無事にセーラお嬢様を助け出し、遅れてやって来たカトリーヌ・ねこぴょん様の本隊と合流するのであった。

つづく。
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