地球SOS 2

渋谷かな

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SOS14

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「東京都東部23区大会まで余裕があるです。何をしようかなです?」
 蒼は暇だった。正確にはもう字数が本作で10万字まで約2万字しか余裕がないので23区大会には突入できないというオチである。
「お友達の日常を描いたり、23区大会で登場するライバルの偵察とかでいいんじゃない。」
 天使エルエルは秘書や編集者の様に的確なアドバイスを送る。
「さすがエルエルです! 天使ですね。」
「こら! そこは堕天使と言えよ! お約束のパターンだろうが!」
「アハッ!」
 蒼と天使エルエルは仲良しである。
「蒼! エルエルちゃん! ご飯よ!」
 蒼ママがご飯の準備が出来たと大声で呼ぶ。
「わ~い! ご飯!」
「嬉しいなったら嬉しいな! アハッ!」
 食べ物に弱い蒼と天使エルエルの日常である。

「なに!? パイモンは悪魔のくせに人間のちびっ子と仲良くなってどうするんだ!?」
 魔王シュベルトは前回悪魔パイモンが指名手配で賞金首の蒼と仲良くなってしまった。
「申し訳ありません。近頃は悪魔でも凶悪な者ではなく、カワイイ者の方が一般大衆受けするみたいです。」
 悪魔騎士ルシファーは魔王シュベルトに弁解する。
「バカモンー!」
 ここで魔王シュベルトが波平さんばりに怒る。
「悪魔が人間の一般大衆ウケを気にしてどうする! 我々は人間を滅ぼして陽の当たる世界を支配するために魔界から侵攻しているんだぞ!」
 ごもっともな魔王シュベルトの意見。
「度々申し訳ございません。」
 悪魔騎士ルシファーは謝るしかできなかった。
(パイモンのバカ・・・・・・。)
 悪魔騎士ルシファーは心の中でそっと呟いた。

「こい! 悪魔! 僕が相手です!」
 蒼は悪魔に宣戦布告する。
「どうしたの? 蒼にしては珍しくやる気じゃない。熱でもあるの? 疫病にでも感染したんじゃない?」
 天使エルエルも蒼を心配する。
「前回、激しい戦闘シーンが無かったので一般大衆からクレームが入るかもしれないです。ちゃんと毎回、新しい悪魔を登場させて、激しい戦いを繰り広げないとスポンサーからおもちゃやカードが売れないと苦情がくるかもです。」
 蒼はシリーズの売り上げのことを考えていた。
「意外と大人なのね。物語の存続のためにはカードとかぬいぐるみなどの関連グッツの売り上げが大切よね。」 
 天使エルエルはすっかり人間界に馴染んでいる。

「死ね! ちびっ子!」
 その時、どこからか足が飛んでくる。
「ギャアアアアアアー! 何奴!?」
 蒼と天使エルエルは間一髪で避ける。
「俺は悪魔ブエル! おまえが悪魔を呼んだから俺が召喚されたんだぞ! 責任を取れよな! アハッ!」
 悪魔ブエルは蒼が召喚したらしい。
「・・・・・・。じゃあ、帰って。」
「え?」
「呼び出した僕の命令は聞いてね。さようなら。アハッ!」
「ギャアアアアアアー! 覚えてろよ!」
 悪魔ブエルは消え去った。
「地球の平和は僕が守るです! アハッ!」
 勝ち誇る蒼。

ピキーン!

 その時、蒼は何かに気づいた。
「しまった!? 派手な戦闘シーンをしなければいけなかったのに悪魔を帰してしまった!? 帰って来てくれ! 悪魔ー!」
「まったく。蒼はうっかりさんなんだから。ダメッ子に磨きがかかるわね。アハッ!」
 天使エルエルは蒼に呆れていた。

「なに? 俺の私生活が知りたいだと?」
「はい。そうです。一般大衆が共感して応援してくれるような私生活が見たいです。アハッ!」
 蒼は計画通りお友達の私生活に触れようとした。
「悪いがプライベートは秘密だ。俺のプライベートは法律で守られているからな。」
「そんな!? がっかりです!?」
 樹は法律で蒼の取材を拒否する。
「といっても俺のプライベートは剣術の稽古ばかりしている。朝も夜も剣を振るだけだ。スイーツだの、恋だの、俺のプライベートにはねえよ。一に剣。二に剣。三に剣だ。」
「さすが樹くん。ストイックです。」
 こうして樹の私生活は終わった。

「変態! 痴漢! 覗き! ストーカー!」
「え!? まだ何も言ってないですよ!?」
 次に蒼は詩に私生活を教えてもらおうとした。
「女の子の私生活を知りたいだなんて!? まさか!? それはダメよ!? いくら私のことが好きでも、まだ私たちは小学一年生! 不純異性交遊なんて早すぎるわ!」
「え・・・・・・。」
 詩の発想に蒼は言葉を失う。
「誰も詩ちゃんなんかを好きだなんて一言も言ってないですよ。どちらかというと願い下げです。アハッ!」
「何を! 蒼! おまえみたいなダメ男! こっちから願い下げよ! 殺してやる! 炎魔法! フレーム!」
 詩は炎の魔法で蒼を攻撃する。
「ギャアアアアアアー! 逃げるです!」
 命かながら蒼は詩から逃げ延びた。

「わ、私のプライベート? そ、そうだな。い、家でゴロゴロするのが幸せかな。あ、アハッ!」
 笑の日常は食っちゃ寝だった。
「聞いた僕がバカだったです。」
 蒼は呆れた。

「朧くんはどんな日常ですか?」
 蒼は朧に尋ねてみた。
「私の正体はギミックなので教えられないな。アハッ!」
「おまえは本当に小学一年生か!? です。」
 蒼は朧の相手をするのはやめた。

「結局お友達の日常をレポートしてもストレスが溜まるだけでしたです。これなら一人でスマホをいじっている方がストレスを感じなくていいです。」
 蒼はイマドキの暗いお友達もいない10代にまっしぐらであった。
「大丈夫よ。あなたにお友達がいなくても私が側にいるから。アハッ!」
 天使エルエルは蒼を励ます。
「エルエル。おまえっていい奴ですね。クスン。」
 感動して涙ぐむ蒼。
「だって神様の命令で離れられないんだもん。アハッ!」
 天使エルエルには事情があっただけだった。
「酷いです! 幼気な子供の純粋な心を弄ぶなんてです! この堕天使め!」
「いただきました! 堕天使! アハッ!」
 堕天使と言われて喜ぶ天使エルエル。
「最近、堕天使と言われ過ぎて、1日1回は堕天使と言われないと調子が出ないのよね。アハッ!」
 困った天使エルエル。
「それではお約束の、堕天使言うな! ああ~スッキリした。アハッ!」
 例えると便秘が解消された天使エルエル。
「やっぱりこいつも変な子です。ああ! どうして僕の周りには変な子ばかりなんだ! もっと普通のお友達が欲しいです!」
 それは無理。だってフィクションだもの。

ピキーン!

「この気配は!? 悪魔!?」
 その時、蒼は何かを感じ取った。
「さっさと行って派手な戦闘シーンを繰り広げるです!」
 蒼は勢いよく悪魔の気配に突撃する。
「そうよ! 神様を登場させるために思いっきり遊んで死になさい!」
 天使エルエルの言葉は身も蓋もない。

「誰だ? 俺を呼んだのは?」
 悪魔ブエルがスライムやゴブリンを使って街で暴れていた。
「やめろです! 街を破壊するんじゃないです!」
 そこに蒼が現れた。
「やはりおまえか! 指名手配のちびっ子!」
 どこかで蒼と悪魔ブエルは惹かれあっていた。
「指名手配だと犯罪者なので賞金首のちびっ子に変えてくださいです。」
「分かりました。アハッ!」
 人間と悪魔の談合。
「出たな! 賞金首のちびっ子!」
「そういうおまえはブエル! また現れたな! 今度こそ倒してやる!」
 ばっちり息の合っている蒼と悪魔ブエル。
「そうはいくか! くらえ! 臭い足攻撃!」
 悪魔ブエルは足を千切って投げてくる。
「ギャアアアアアアー! 臭すぎるです!」
 蒼は悪臭に気を失った。

ピキーン!

 その時、蒼から神々しい光が溢れる。
「僕は絶対に負けないです!」
 神に乗っ取られた蒼が覚醒する。
「バカな!? 俺の臭い足を食らっても生きているなんて信じられない!?」
 悪魔ブエルは蒼に怯えた。
「どれだけ臭い足をしているのよ?」
 天使エルエルは首を傾げる。
「くらえ! 悪魔! これが僕の神サンダーです!」
 蒼は雷を悪魔ブエルに落とす。
「ギャアアアアアアー! 覚えていろよ!」
 悪魔ブエルは去って行った。
「神は勝つのだ! ワッハッハー!」
 蒼は悪魔ブエルに勝利した。

「ノルマも達成したし、今日は充実した一日だったです。アハッ!」
 蒼は戦闘シーンもこなし満足していた。
「全て神様のおかげよ。感謝しなさい。」
 天使エルエルは相変わらずだった。
「蒼! エルエルちゃん! ご飯よ!」
 蒼ママがご飯で呼ぶ声がする。 
「はい! ご飯!」
「わ~い! 今日のご飯は何だろな? アハッ!」
 これでも蒼と天使エルエルは仲良しさ。   
 つづく。


1年2組1班
佐藤 蒼 剣士 神様標準装備 神サンダー
鈴木 樹 剣士 ミイラ斬り
高橋 詩 魔法使い
田中 笑 回復職 秒殺
伊藤 朧 剣士

1年2組2班
井上 楓 魔法剣士 紅葉狩り
木村 築 魔法 謎
林  空 魔法 凡人
斎藤 蛍 魔法 気配を消す
清水 心 魔法 回復道具いっぱい

1年1組
山崎 授 かなり性格が悪い 卑怯
森  静 未だに不明
池田 昴 凡人
橋本 刹 気合突き
阿部 奏 リコーダー

校長 渡辺
購買のおばちゃん。 山本
保健の先生 中村 
剣の先生 小林
魔法の先生 加藤

悪役で教頭。吉田
担任の先生。山田
VR全否定の普通の授業の先生。佐々木
掃除のおっちゃん。山口
給食のおばちゃん。松本

神ゼウス    サイコパス 神サンダー
天使エルエル  マスコットキャラクター
天使ウリエル  神の火 神の光
天使ガブリエル 死者を生き返らせる ドレイン 蘇生魔法リザレクション
天使ラファエル 神の癒し

蒼パパ
蒼ママ 料理が美味しい。

魔王シュベルト
悪魔騎士ルシファー  傲慢 光魔法サンライズ
悪魔騎士アスモデウス 色欲 誘惑テンプテーション
 
悪魔バエル    光魔法ライト 光の矢
悪魔アガレス   地震アースクエイク
悪魔ウァサゴ   暗殺 透明インビシブル
悪魔ガミジン   召喚サモンズ
悪魔マルバス   疫病プレーグ
悪魔ウァレフォル 盗むスチール
悪魔アモン    不和ディスコード
悪魔バルバトス  狩人ハンター
悪魔パイモン   楽器トランペット
悪魔ブエル    薬草 5本の足 とても臭いらしい。
悪魔グシオン   知識 逆転
悪魔シトリー   グリフォン 秘密を暴く

恵比寿小学校
石川 巧 鈍感
山下 誓 約束
中島 伝 受け流す
石井 輝 照明弾
小川 巴 巧が好き

広尾小学校
前田 隠 身を隠す
岡田 錦 錦鯉
長谷川 縫 特殊能力者
藤田 寧 女剣士
後藤 希 やる気なし。

代官山小学校
近藤 鋼 仮勇者
村上 響 魔法使い
遠藤 太 斧 怪力
青木 紅
坂本 洸
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