少年少女剣客隊

渋谷かな

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両雄、対峙する

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「ねえねえ、私たち、まだ子供だし、化粧をするのは早いわよね。」
「そんなことないわよ。美は一日にしてならずよ。」
「家々の顔が面白い。キャッハッハ。」
「化粧屋の白粉パックというのをやってみたら、顔中が白い斑点だらけになってしまったでござる!?」
「呪われてる。近づいたら殺すわよ。」
「伝染病ね!? 大砲でぶっ飛ばそう。」
「白粉より白玉が食べたいよ。お腹空いた。」
「疫病かもしれない!? もうすぐ僕は死ぬんだ!? きっとそうに違いない!? だから、もう少し僕に優しくして。」
「優しくしてほしければ、席に着きなさい。」
 子供たちが教室で騒いでいると桜先生がやって来た。
「良い子の生徒のみなさん、最近、二刀流の人斬りが出るそうです。気をつけてかってくださいね。さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
 少し情報を告知するようになった桜先生。

「人斬りか? 相変わらず物騒な世の中ね。」
「私たち、少年少女剣客隊で二刀流の人斬りを退治しない?」
「いいね。捕まえて警察に突き出して、お小遣いをもらって、駄菓子屋さんで、お腹一杯おやつを買い占めるんだ。」
「そんなに食べたら虫歯になるぞ。」
「あ、魚屋さんだ。」
 その時、子供たちの前に魚屋が現れた。
「へい、何にしましょうか?」
「この金目を裁いてもらおうか?」
「分かりました。でやあああー! 必殺二枚斬り!」
 魚屋は刀を二本取り出し、鮮やかに手際よく金目を二枚に捌く。
「わ~い! すごい!」
「これが日本の技術ね!」
「美味しそう!」
「僕だって、それぐらいできるわい!?」
 ちいたちも魚屋の腕前に大喜びである。
「いいね。あんたの名前は?」
「平将為。ただの魚屋です。」
「良かったら、うちの定食屋で働かないかい? 腕のいい職人を探していたんだ。私はろくろ首。人は私のことを女将さんと呼ぶ。」
 ろくろ首の女将さんは腕のいい魚屋がいると聞いて、自分の定食屋で働いてもらおうとスカウトにやってきた。
「それは困る。」
「あ、お兄ちゃん。」
「ちい、下がっていろ。」
 ちいの兄のライが現れた。
「こいつは、今世間を騒がしている人斬りだ。」
「ええー!?」
「俺は特別命霊警察の者です。」
「特命か。」
「おまえを辻斬りの容疑で逮捕する。」
「ダメだよ! この男は、私が先にスカウトしたんだからね。警察が相手でも譲れないね。」
 特命警察と定食屋の女将と魚屋が退治している。
「あ、蛍ちゃん。」
「楓、下がっていろ。」
 楓の義理の兄の蛍が現れた。
「民間人は近づくな。これは警察と妖怪と魚屋の問題だ。」
「民間人ではないと言ったら?」
「なに?」
 蛍は妖刀、蛍光刀を抜く。刀から青い妖しい光が放出されていた。
「その刀は!? まさか!?」
「妖刀!?」
「どうなっているんだ!? 今日は客の多い日だ!?」
「俺は特命警察、第2小隊所属、蛍。人斬りの身柄は、こちらで引き取ろう。」
「蛍ちゃんって、警察の人だったの!?」
「今日なった。歩いていたら、源頼朝に出会ってしまってね。「蛍、うちの次男と楓は友達だ。」って、言われちゃってね。強力することになったんだ。」
「実朝くんのことだ。」
「楓の寺子屋に転校してくるそうだ。」
「やったー! また実朝くんと遊べる!」
 楓と源頼朝の次男、実朝はおままごとをして遊んだ中である。
「こいつ!? できる!? 人間じゃないな!?」
「なんだ!? 人間のくせに、人間でないものを感じる!?」 
「私のことは無視か!? 私が人斬りだぞ!?」
 神の生まれ変わりのライと、蛍の集合体の蛍が対峙する。人斬りの平将為は、相手にされない。
「やめて! お兄ちゃん! 楓ちゃんのお兄さんよ!」
「ちい。」
「お腹空いた! 蛍ちゃん!」 
「楓。」
 ちいと楓が、ライと蛍が戦うことを止めに入る。
「ということで、魚屋さんは私がもらっていくよ。」
「ギャアアア!? 助けて!?」
 ろくろ首の女将さんが平将為を奪って走り去った。こうして定食屋は腕のいい人斬りの職人を手に入れた。血塗られた刺身定食が美味しいと評判になった。

「家々、家々。」
 その夜、家々の枕元に第4代徳川将軍の家綱が現れた。
「人斬りが作る刺身定食・・・美味しいから許す・・・zzz。」
 寝言を言う家々を気持ち悪く思う先祖の家綱であった。
 つづく。
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