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イマドキの教師
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「ねえねえ、これで新皇を名乗った平将門の配下、新皇8将が出揃ったんだけど。」
「そうね。良い者もいれば悪い者もいるわね。」
「第1小隊を蛍ちゃんにして、第2小隊をちいちゃんのお兄さんにすれば良かったのに? 交差してる。」
「何も考えてないからだろう。」
「ちょっと待てい! この物語は主役は徳川家だぞ! 僕が江戸で怪事件を巻き起こす、ご先祖様の怨霊を退治していく物語だぞ! それなのにサブキャラばかり育ておって! 徳川第16代将軍の僕が目立たないではないか!」
「黙れ! 家々! おまえのご先祖様が15人もいるから、それと戦えるだけの戦力や組織を作成しているんだろうが! 殺すぞ!」
「今まで、スプーンしか持ったことが無かった私に拳銃なんか持たせて、汚れ無き私の手が血に塗れてしまったではないか! 大砲をぶち込むぞ!」
「第1小隊は、平将門のおっさんの友達の8人と、ちいちゃんのお兄さんでしょ。実朝くんのお父さんの第2小隊は、蛍ちゃんだけだよね? どうするの?」
「どこかで誰かを連れてくるのだ。父上と兄上は立派なお方だ。」
「くそっ! 今に見ておれ! ご先祖様たちが悪事を働いて、素敵な江戸にしてみせる! 徳川幕府の再興だ! ワッハッハー!」
「うるさい。黙れ。席につけ。」
子供たちが騒いでいると、桜先生がやって来た。
「家々くん。そろそろ自己紹介的な登場はやめて、ご先祖様たちに怨霊らしく悪い事件を起こしてもらえるように頼んでくれないかな?」
「それが教師の言うことですか!?」
「それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
子供たちは寺子屋から去って行った。
「困ったな。どこに行けば、ご先祖様に会えるのやら?」
珍しく家々は一人で家に通学路を帰っていた。
「家々様。江戸城に行けばいいのです。」
「そうだ! 江戸城に行ってみよう! もしかすると、ご先祖様の霊に会えるかもしれん。」
黒子が家々の耳元でヒントを囁いて、家々は江戸城に行くことにした。
「薄気味悪いのう。ちいたちも一緒に来てもらえばよかった。」
臭気が漂う立ち入り禁止の江戸城に先祖代々に引き継がれる抜け道から侵入した家々は恐怖のあまりにビビっていた。
「ご先祖様! ご先祖様は、どこですか!」
大きな声でご先祖様を呼ぶ家々に、ご先祖様の怨霊が集まって来る。
「おまえは家々か?」
「もしや!? あなた様はご先祖様!?」
「いかにも。ご先祖代表の徳川家康である。」
「おお! お会いしたかったです! ご先祖様!」
「家々、おまえの活躍は、影ながら応援しているぞ。」
徳川家の家々と先祖の感動的な対面である。
「実は、寺子屋の桜先生という者が、ご先祖様たちに悪い事をして事件を起こしてもらわないと、少年少女剣客隊が活躍できない。だからご先祖様には悪霊になって、悪い事をしてくれるように頼んで来いって言うんです。」
「なんと!? 今時の教師は、生徒の先祖の英霊に悪い事をしろと言うのか!?」
「はい。申し訳ございません。ご先祖様。僕が徳川家を再建するためには、良い成績を取って、良い大学に進学し、国家公務員にならなければいけません。そのためには桜先生に内申書を悪くされては困るのです。」
「そうか。家々。桜先生とやらに、成績を人質にされておるのじゃな。かわいそうに。」
ご先祖様の徳川家康の英霊は、家々の窮地を理解した。
「分かった。家々よ。悪事は私たちに任せておけ。徳川15将軍の英霊が怨霊となり、この明治の時代を江戸時代に逆戻しにしてやろう。ワッハッハー!」
「ありがとうございます。ご先祖様。」
「家々、もう帰りなさい。子供は日が暮れたら家にいるものだ。」
「はい。ご先祖様。それでは失礼いたします。さようなら。」
「家々は、良い子に育ったものだ。さすが私の末裔だ。ワッハッハー!」
家々は帰って行った。徳川家康は、家々に頼みごとをされて嬉しそうだった。
「おまえたち、聞いたな?」
「はい。家康様。」
「可愛い家々の頼みだ。魂を邪霊に売ってでも、この世を破滅に導くのだ! そして、家々の成績を守るのだ!」
こんなつまらないことが、恐怖の始まりだった。
つづく。
「そうね。良い者もいれば悪い者もいるわね。」
「第1小隊を蛍ちゃんにして、第2小隊をちいちゃんのお兄さんにすれば良かったのに? 交差してる。」
「何も考えてないからだろう。」
「ちょっと待てい! この物語は主役は徳川家だぞ! 僕が江戸で怪事件を巻き起こす、ご先祖様の怨霊を退治していく物語だぞ! それなのにサブキャラばかり育ておって! 徳川第16代将軍の僕が目立たないではないか!」
「黙れ! 家々! おまえのご先祖様が15人もいるから、それと戦えるだけの戦力や組織を作成しているんだろうが! 殺すぞ!」
「今まで、スプーンしか持ったことが無かった私に拳銃なんか持たせて、汚れ無き私の手が血に塗れてしまったではないか! 大砲をぶち込むぞ!」
「第1小隊は、平将門のおっさんの友達の8人と、ちいちゃんのお兄さんでしょ。実朝くんのお父さんの第2小隊は、蛍ちゃんだけだよね? どうするの?」
「どこかで誰かを連れてくるのだ。父上と兄上は立派なお方だ。」
「くそっ! 今に見ておれ! ご先祖様たちが悪事を働いて、素敵な江戸にしてみせる! 徳川幕府の再興だ! ワッハッハー!」
「うるさい。黙れ。席につけ。」
子供たちが騒いでいると、桜先生がやって来た。
「家々くん。そろそろ自己紹介的な登場はやめて、ご先祖様たちに怨霊らしく悪い事件を起こしてもらえるように頼んでくれないかな?」
「それが教師の言うことですか!?」
「それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
子供たちは寺子屋から去って行った。
「困ったな。どこに行けば、ご先祖様に会えるのやら?」
珍しく家々は一人で家に通学路を帰っていた。
「家々様。江戸城に行けばいいのです。」
「そうだ! 江戸城に行ってみよう! もしかすると、ご先祖様の霊に会えるかもしれん。」
黒子が家々の耳元でヒントを囁いて、家々は江戸城に行くことにした。
「薄気味悪いのう。ちいたちも一緒に来てもらえばよかった。」
臭気が漂う立ち入り禁止の江戸城に先祖代々に引き継がれる抜け道から侵入した家々は恐怖のあまりにビビっていた。
「ご先祖様! ご先祖様は、どこですか!」
大きな声でご先祖様を呼ぶ家々に、ご先祖様の怨霊が集まって来る。
「おまえは家々か?」
「もしや!? あなた様はご先祖様!?」
「いかにも。ご先祖代表の徳川家康である。」
「おお! お会いしたかったです! ご先祖様!」
「家々、おまえの活躍は、影ながら応援しているぞ。」
徳川家の家々と先祖の感動的な対面である。
「実は、寺子屋の桜先生という者が、ご先祖様たちに悪い事をして事件を起こしてもらわないと、少年少女剣客隊が活躍できない。だからご先祖様には悪霊になって、悪い事をしてくれるように頼んで来いって言うんです。」
「なんと!? 今時の教師は、生徒の先祖の英霊に悪い事をしろと言うのか!?」
「はい。申し訳ございません。ご先祖様。僕が徳川家を再建するためには、良い成績を取って、良い大学に進学し、国家公務員にならなければいけません。そのためには桜先生に内申書を悪くされては困るのです。」
「そうか。家々。桜先生とやらに、成績を人質にされておるのじゃな。かわいそうに。」
ご先祖様の徳川家康の英霊は、家々の窮地を理解した。
「分かった。家々よ。悪事は私たちに任せておけ。徳川15将軍の英霊が怨霊となり、この明治の時代を江戸時代に逆戻しにしてやろう。ワッハッハー!」
「ありがとうございます。ご先祖様。」
「家々、もう帰りなさい。子供は日が暮れたら家にいるものだ。」
「はい。ご先祖様。それでは失礼いたします。さようなら。」
「家々は、良い子に育ったものだ。さすが私の末裔だ。ワッハッハー!」
家々は帰って行った。徳川家康は、家々に頼みごとをされて嬉しそうだった。
「おまえたち、聞いたな?」
「はい。家康様。」
「可愛い家々の頼みだ。魂を邪霊に売ってでも、この世を破滅に導くのだ! そして、家々の成績を守るのだ!」
こんなつまらないことが、恐怖の始まりだった。
つづく。
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