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15の災い。その6
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「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「神隠し、虐殺、巨人、ゾンビ、カラスの糞。この中で1番の災いは何?」
「う~ん。カラスの糞かな。」
「そだね。ということは、これからは普通の残酷な災いより、少しライトな災いの方が面白いのね。」
「ゴキブリの大量発生とか、ご飯が無くなってしまうとか、やめて下さい。」
「ご飯が無くなったら楓ちゃんが死んでしまう!?」
「バカなことを申すな! いかに我がご先祖様が天才でも、そのようなゴキブリの大量発生や食糧危機などするはずがないでござる! ワッハッハー!」
「ゴキゴキ。」
その時だった。江戸の街はゴキブリの大群に襲われた。
「ギャアアア!? 乙女の天敵!? いでよ! 海竜様と火竜様の使い!」
「だから、いきなり呼ばないでよ!? ステーキも食べられないじゃない!?」
「どうした!? 青春でも見つかったか!?」
「ゴキブリを見つけました。」
「ゴキブリ? な、な、ギャアアア!?」
「動く黒いダイヤ!?」
「ゴキブリが、そんなにいいものか!? 海ちゃん、火ちゃん、早く駆除してよ!」
「火加減強めのウェルダンで! ゴキブリステーキの出来上がり! 海竜破!」
「どうして海ちゃんが、私の決めゼリフを言うんだよ。火竜破!」
竜の使いの2人がゴキブリを攻撃して駆除していく。
「カラスの糞の時のようなヘマはしない! 教会の倉庫から持ってきました。ガトリングガン。連射! スタート!」
ダダダダダダダダダッと、ペリーのガトリングガンがゴキブリに向けて火を噴く。
「ペリー、あんたの家は教会よね?」
「それが何か?」
「次から次へと、大砲だの、ミサイルだの出てくるけど、お父さんの職業は何?」
「神父。私のお父さんは、今日も神の教えを優しく人々に広めているのです。」
「嘘つき。完全に武器の密売人だろう。」
ペリーの父親ザビエル。彼のことは災いシリーズが始まって、余計に謎になった。
「楓の蛍光線、発射! あれ? 出ない?」
「楓ちゃん!? 蛍たちがゴキブリに触れたくないと、飛び立つのを拒否している!?」
「そんなことあるの!? 蛍さんたちの弱点が、ゴキブリだったなんて!?」
楓は驚愕の事実に恐怖を覚えるのであった。
「軟弱者どもめ! この徳川第16代将軍の僕にかかれば、ゴキブリも避けて通るわ! ワッハッハー!」
これは家々が徳川家の末裔だから、ご先祖様たちから攻撃されないという、特権である。
「ゴキブリが出たくらいで、ガタガタ騒ぐな!」
「桜先生!?」
「だって、私の体は霊体だから、ゴキブリには触れられないもの。」
「でも、体の中を通り抜けしますよ?」
「それは嫌かも。まあ、いいや。席に着け。」
「それはいいのか。」
子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「もうすぐゴキブリの大群が寺子屋に到着します。自己責任で逃げましょう。それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。って、それでも、教師か!?」
「だって、ゴキブリ怖いんだもの!?」
桜先生は一目散に寺子屋から逃げ出した。かわいい生徒たちを残して。
「お困りのようで。」
その時、1人の男が現れた。
「ご先祖様!?」
「その通り。私は徳川15将軍の一人、第13代将軍、徳川家定である。」
「ご先祖様! いくら15の災いとしても、カラスの糞に続いて、ゴキブリの大群とは、やることがせこ過ぎます!? 見損ないましたぞ!?」
「見損なうな! あれは私が起こした災いではない!」
「なんですと!?」
「ゴキブリの大量発生は、どこかの定食屋が残飯を不法投棄して、それをゴキブリが食べて大繁殖しただけだ!」
もちろん犯人は、桜先生の友達の癒し女おみっちゃんの働く、ろくろ首の女将さんが営む定食屋である。
「その証拠に見せてやろう。6つ目の災い。明治の街を焼き尽くす! 江戸の業火を!」
家定は街に火を放った。江戸の街は炎に包まれた。
「ゴキー!?」
そしてゴキブリの大群も燃やされた。
「家々。それでは、さらばだ! ワッハッハー!」
家定は寺子屋から去って行った。
「カッコイイ! 僕もご先祖様みたいになりたい! ワッハッハー!」
家々にとって、ご先祖様は江戸の街を守った英雄であった。
「ゴキブリから助かった!」
「でも、すごい家事だったのね。長屋が全て燃えちゃった。」
「これで明治の近代建築物が新たに建つね。」
江戸の災いは、明治の新しい日本を作るために役に立った。
つづく。
「なに? ちいちゃん。」
「神隠し、虐殺、巨人、ゾンビ、カラスの糞。この中で1番の災いは何?」
「う~ん。カラスの糞かな。」
「そだね。ということは、これからは普通の残酷な災いより、少しライトな災いの方が面白いのね。」
「ゴキブリの大量発生とか、ご飯が無くなってしまうとか、やめて下さい。」
「ご飯が無くなったら楓ちゃんが死んでしまう!?」
「バカなことを申すな! いかに我がご先祖様が天才でも、そのようなゴキブリの大量発生や食糧危機などするはずがないでござる! ワッハッハー!」
「ゴキゴキ。」
その時だった。江戸の街はゴキブリの大群に襲われた。
「ギャアアア!? 乙女の天敵!? いでよ! 海竜様と火竜様の使い!」
「だから、いきなり呼ばないでよ!? ステーキも食べられないじゃない!?」
「どうした!? 青春でも見つかったか!?」
「ゴキブリを見つけました。」
「ゴキブリ? な、な、ギャアアア!?」
「動く黒いダイヤ!?」
「ゴキブリが、そんなにいいものか!? 海ちゃん、火ちゃん、早く駆除してよ!」
「火加減強めのウェルダンで! ゴキブリステーキの出来上がり! 海竜破!」
「どうして海ちゃんが、私の決めゼリフを言うんだよ。火竜破!」
竜の使いの2人がゴキブリを攻撃して駆除していく。
「カラスの糞の時のようなヘマはしない! 教会の倉庫から持ってきました。ガトリングガン。連射! スタート!」
ダダダダダダダダダッと、ペリーのガトリングガンがゴキブリに向けて火を噴く。
「ペリー、あんたの家は教会よね?」
「それが何か?」
「次から次へと、大砲だの、ミサイルだの出てくるけど、お父さんの職業は何?」
「神父。私のお父さんは、今日も神の教えを優しく人々に広めているのです。」
「嘘つき。完全に武器の密売人だろう。」
ペリーの父親ザビエル。彼のことは災いシリーズが始まって、余計に謎になった。
「楓の蛍光線、発射! あれ? 出ない?」
「楓ちゃん!? 蛍たちがゴキブリに触れたくないと、飛び立つのを拒否している!?」
「そんなことあるの!? 蛍さんたちの弱点が、ゴキブリだったなんて!?」
楓は驚愕の事実に恐怖を覚えるのであった。
「軟弱者どもめ! この徳川第16代将軍の僕にかかれば、ゴキブリも避けて通るわ! ワッハッハー!」
これは家々が徳川家の末裔だから、ご先祖様たちから攻撃されないという、特権である。
「ゴキブリが出たくらいで、ガタガタ騒ぐな!」
「桜先生!?」
「だって、私の体は霊体だから、ゴキブリには触れられないもの。」
「でも、体の中を通り抜けしますよ?」
「それは嫌かも。まあ、いいや。席に着け。」
「それはいいのか。」
子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「もうすぐゴキブリの大群が寺子屋に到着します。自己責任で逃げましょう。それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。って、それでも、教師か!?」
「だって、ゴキブリ怖いんだもの!?」
桜先生は一目散に寺子屋から逃げ出した。かわいい生徒たちを残して。
「お困りのようで。」
その時、1人の男が現れた。
「ご先祖様!?」
「その通り。私は徳川15将軍の一人、第13代将軍、徳川家定である。」
「ご先祖様! いくら15の災いとしても、カラスの糞に続いて、ゴキブリの大群とは、やることがせこ過ぎます!? 見損ないましたぞ!?」
「見損なうな! あれは私が起こした災いではない!」
「なんですと!?」
「ゴキブリの大量発生は、どこかの定食屋が残飯を不法投棄して、それをゴキブリが食べて大繁殖しただけだ!」
もちろん犯人は、桜先生の友達の癒し女おみっちゃんの働く、ろくろ首の女将さんが営む定食屋である。
「その証拠に見せてやろう。6つ目の災い。明治の街を焼き尽くす! 江戸の業火を!」
家定は街に火を放った。江戸の街は炎に包まれた。
「ゴキー!?」
そしてゴキブリの大群も燃やされた。
「家々。それでは、さらばだ! ワッハッハー!」
家定は寺子屋から去って行った。
「カッコイイ! 僕もご先祖様みたいになりたい! ワッハッハー!」
家々にとって、ご先祖様は江戸の街を守った英雄であった。
「ゴキブリから助かった!」
「でも、すごい家事だったのね。長屋が全て燃えちゃった。」
「これで明治の近代建築物が新たに建つね。」
江戸の災いは、明治の新しい日本を作るために役に立った。
つづく。
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