少年少女剣客隊

渋谷かな

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15の災い。その12

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「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「日常会話を面白く書けばいいなら、壮大なシナリオは要らないんだね。」
「そうよ。真面目なお話を書きたければ、売れてから書きなさいってことね。」
「ギャグでウケなければいけないってことね。」
「お腹空いた。」
「そればっかりかよ!?」
「いいな~。それだけで笑いが取れて。」
「憧れるな!」
「確かに、これだと少人数だけでもお話になりえる。」
「ということで、家々。さようなら。」
「おう! またな! って!? おい! 僕も少年少女剣客隊の初期メンバーだろうが!?」
「チッ、騙されなかったか。」
「悔しがるな!」
「僕は、これでも徳川第16代将軍、徳川家々であるぞ!」
「正確には、予定だっただろ。」
「なりそこなったくせに。」
「ウエエエ~ン! 女子がいじめる!?」
「泣くな! 男だろ!」
「オカマです。うふ~ん。」
「オエッ・・・。」
「気持ち悪い・・・。」
「食欲が無くなった・・・。」
「楓ちゃんの食欲を無くすとは、よっぽど気持ち悪いんだな。」
 ちょんまげをつけたオカマを創造してみよう。
「これは良い! オカマのネタで日本を征服してくれる! これで明治政府を倒して、再び徳川幕府を開くのだ!」
「やめい! 気持ち悪い!」
「痛い!? 叩くことは無いだろう!?」
「痛いの痛いの飛んでけ。」
「あ、痛くなくなった。ありがとう。楓は優しいな。」
「ダメよ!? 私には実朝くんという許嫁がいるんだから!?」
「はあ?」
「家々! いくら、おまえの頼みでも楓ちゃんは譲らないぞ!」
「どうしてそうなる!?」
「実朝くん、家々くんが楓のことを誘惑するの!? 怖い!」
「大丈夫! 私が側にいる! 家々! 楓ちゃんに何をした!? このセクハラ野郎め!」
「どうして、僕がセクハラしたことになっているんだ!?」
「寺子屋でセクハラは禁止だぞ。」
「桜先生!?」
 子供たちが騒いでいると、桜先生が教室にやって来た。
「最近、濡れ衣という災いが流行っている。みんなも自分はやっていないのに、犯人にされないように気を付けてくれ。それでは、さようなら。」
「桜先生、さようなら。」
 子供たちは寺子屋から帰って行った。

「はあ、こんな簡単な会話のやり取りでいいだなんて、世も末ね。」
「これで物語の成立がOKで、大問題にならないのが不思議だ。」
「日本って、平和だな。」
「ホッコリするわ。」
「そうだ。今日は、ちいの家に遊びに行ってみよう。」
「何にもないよ。」
「いいじゃん。面白そうだから。」
「まあ、いいか。」
 こうして、ちいの家に子供たちは向かった。

「おかえり、ちい。」
「お兄ちゃん、仕事は休みなの?」
「サボった。」
「さすがお兄ちゃん。」
「そこは仕事に行けと、蹴り飛ばすところではないだろうか?」
「ちいの家も独特よね。」
「ちいの兄のライです。何も無い家ですが、どうぞ、上がって下さい。」
「すごい~! 本当に何も無い。」
「言わなくていいのよ。」
「警察にだって、休日はありますよ。」
「なんだ、休みだったんですか。」
「いいえ、サボった。」
「ダメじゃん!?」
「今日は、犬のハチの散歩をする予定だったので、きっと休んでも大丈夫。」
「大丈夫な訳ないでしょう!?」
「そうなの? ちい。」
「知らない。」
「おまえらは世間知らずか!?」
「元々、西ノ島というところで生まれて、日本の本州までやってきたので、世間知らずといえば、世間知らずなのかもしれない。」
「ちいたちは移民なのね。」
「そうなのだ! ちいは移民なのだ!」
「自慢することではないと思うけど。」
「そうなの? ガッカリ。」
「そこまで落ち込むな!」
「ということで、ちいとお兄ちゃんを掘り下げようとしても、何も出てこないよ。」
「立ち直るの早。」
「ちいとお兄ちゃんというよりは、竜の使いの人々や歴史に名を残す者とか、サブキャラの方がキャラが濃いからね。」
「歴史に名を残す者たちって、まだ誰一人も登場してないね。」
「竜の使いも、海ちゃんと火ちゃんだけだ。なぜだろう?」
「それは読み返しての整理が20話までしか進んでいないからだ。ワッハッハー!」
「災いを考えるのも苦行になってきたし、久々に制覇でも呼んで来るか。」
「お兄ちゃん、いってらっしゃい。」
「いい兄弟ね。」
「なんだか泣けてきた。」
「ほんまかいな!?」
 確かにライは戦ってばかりで、ちいは泣いてばかりだった。
「ちょっと待った! 私は徳川15将軍の一人、第4代将軍、徳川家綱だ! 私の出番はどうなった!?」
 登場を忘れられる災い出会った。
 つづく。
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