小学生でメジャーリーガー!?

渋谷かな

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友の意志を継いで

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「おい!? 東京代表が負けたぞ!?」
「なんだってー!?」
 準々決勝で東京代表が負けた。敗因はエースの千代田くんが球数制限で投げることが出来なかったからだ。
「やったー! これで俺たちの優勝だ! ワッハッハー!」
 沖縄代表チームメンバーは大いに喜んだ。
「笑いたければ笑うがいい。」
「千代田くん!?」
 東京代表の傷心の千代田くんが現れた。
「無念だ。まだ戦って負けるならともかく、自分が試合に出れないで負けるなんて。球数制限なんかいらないよ。」
(そうだ! その通りだ! 千代田! おまえの気持ちは俺は痛いほど分かるぞ!)
 俺と千代田は敵同士であるが思いは同じで共感した。
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
 那覇は自分たちだけ勝ち残ってしまって申し訳ないと全力で謝った。
「那覇くん。俺が負けても仕方がないと認めるのは君だけだ。どうか、この全国大会、俺の分まで活躍して優勝しろ! そしてアメリカに行き、日本人の野球レベルが高いことを世界に知らしめてやれ!」
(ふん、任せておけ! 千代田、おまえの魂は俺が引き継いだぞ! おまえの魂も一緒に全国大会で優勝して、一緒にアメリカに連れて行ってやる!)
 しっかりと俺と千代田は野球という絆で結ばれていた。
「じゃあな。」
「千代田くん!? 実は良い人だったんですね!?」
 千代田くんは都会者らしく、カッコをつけて去って行った。
「千代田くん良い人に変更と。後は礼儀知らずは、スティーブンだけですね。スティーブンは✖、西表先輩も✖と。」
 那覇は態度の悪い人間の閻魔帳をつけていた。
「私を呼んだかな?」
「ゲッ!? スティーブンさん!?」
 現れたのはメジャーリーグのスカウトのスティーブンだった。
「ごめんなさい! ごめんなさい! すいません! 許してください!」
「あの、まだ何も言っていないんだけど!?」
「え? そうなんですか!? 良かった。」
 那覇はホッコリする。
「東京チームが負けたからライバルはいなくなったね。アメリカに行くチャンスがあるのは沖縄代表チームだけだよ。那覇くん、君のアメリカ行きは、ほぼ決まったようなものだ。」
「ごめんなさい! ごめんなさい! すいません! 許してください!」
 那覇はアメリカには行きたくないので全力で謝る。
「あとは全国大会で優勝して、アメリカの上層部の人間を納得させてくれ! またね!」
 いつものようにスティーブンは言いたいことだけ言って去って行く。
「そのうちスティーブンは爆発しないでしょうね!?」
 那覇は007的な依頼のメッセージが爆発することを想定している。
(千代田、おまえの死は無駄にしない。必ずおまえの分も勝ってやる! そして、さらば! 日本! アメリカが俺を待っている! ワッハッハー!)
 俺の心は既にアメリカに飛んで行った。
 つづく。
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