小学生でメジャーリーガー!?

渋谷かな

文字の大きさ
47 / 101

準々決勝 鹿児島戦

しおりを挟む
「いよいよ準々決勝だ! 今日は鹿児島代表チームが相手だ。的は人造人間に改造された桜島のいるチームだ! なにが何でも勝ち切るぞ!」
「おお!」
 具志堅監督の激励に答える沖縄代表チームの子供たち。
(人造人間だろうが、アンドロイドだろうが、俺は俺の野球をするだけだ!)
 俺は少し桜島と対決するのを楽しみにしていた。
「プレイボール!」
 いよいよ準々決勝の沖縄代表チーム対、鹿児島代表チームの試合が始まる。
「ピッチャー、那覇くん。」
 沖縄代表チームのマウンドにはエースの那覇が登場。
「桜島は4番か。この回は面白くないな。」
 那覇は気楽に第一球を投げた。
 カキーン!
「なに!?」
 那覇は鹿児島の1番バッターにセンター前ヒットを打たれた。
「タイム!」
 キャッチャーの石垣がすかさずマウンドに駆け寄る。
「ドンマイ! 那覇先輩! まぐれですよ! まぐれ!」
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
 那覇はヒットを打たれたことを怒られると思って全力で謝った。
(おい! 石垣! 気づけよ! こいつら様子がおかしいぞ!? 千代田の光速ボールが打たれたのもまぐれじゃねえ!? なにかあるんだ、カラクリが!?)
 俺は鹿児島代表チームに不気味な違和感を覚えた。
(いいだろう! 全力で相手をしてやろうじゃないか!)
 正体が分からないので俺は全力投球に切り替えた。
「ストライク! バッター! アウト!」
 俺は2番バッターを三球三振にした。
「ほお、全力投球に切り替えたか。プライドの高い千代田とは違うようだな。だが俺たちのチームの正体に気づかなければ、いつまでも不安な気持ちで試合を続けないといけないんだぜ。那覇ー!」
「ストライク! バッター! アウト!」
「ツーアウト! ツーアウト!」
「4番バッター、桜島くん!」
 1回から4番の桜島に打席が回ってしまった。この時点で9回で桜島に打席が4回あることになる。
(でたな。人造人間!)
「那覇。おまえに勝たせてやるぜ。」
 桜島は緩やかにバッターボックスに入る。
(くらえ! 桜島! これが俺のバーン・ボールだ!)
 那覇は火の玉が焦げ付くボールを投げ込む。
「ストライク!」
 桜島は打つ気がないくらいピクリとも動かないで見逃す。
(打てるもんなら! 打ってみろ!)
 那覇は第2球もバーン・ボールを投げつける。
「ストライク! ツー!」
 また桜島はバットを振らない。
(これで終わりだ!)
「ストライク! バッター! アウト! チェンジ!」
 結局、桜島は余裕でバットを振らずにベンチにニヤニヤしながら帰って行った。
(なぜ!? 桜島はバットを振らなかったんだ!?)
「悩め! 悩むんだ! 那覇! 俺たちの秘密が分かるかな! ワッハッハー!」
 不気味に笑う桜島だった。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~

御崎菟翔
キャラ文芸
​【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】 ★第9回キャラ文芸大賞エントリー中! 「選ぶのはお前だ」 ――そう言われても、もう引き返せない。 ​ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。 そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。 彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。 ​「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。 なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに! ​小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。 その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる―― ​これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。 ​★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』 この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中! https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...