小学生でメジャーリーガー!?

渋谷かな

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アメリカへ

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「どうして僕はホテルに泊まらずに、行きつけの病院に入院しているんだろう?」
 那覇は入院先のアメリカ病院で退屈していた。
「コンコン、やあ、那覇くん!」
「ウッズくん。」
 タイガージュニアが那覇の病室をお見舞いに来てくれた。
「今年も那覇くんのボールを打つことが出来なかったね。残念だよ。」
「そうですか? なんか最近、野球をやっている時の記憶がないです。」
 それは俺が野球をしている時は那覇の体を奪うからである。
「まあ、世界大会はアメリカの5連覇。日本も準優勝を5連覇だ。」
「そうですか。良かったです。」
 那覇は野球の順位は気にならない位、どうでも良かった。
「じゃあ、明日トライアウトがあるから迎えに来るよ。」
「ありがとうです。」
「そうだ。テレビを見てごらん。」
「あの・・・・・・英語が分からないです。」
「大丈夫だよ。日本語の字幕が出るから。」
「そうなんですか!? それは良かったです。」
「那覇くん、君はもうアメリカから逃げれないよ。じゃあね。バイバイ。」
「ウッズくん!? それはどういう意味ですか!?」
 意味ありげな言葉を残してタイガージュニアは帰って行った。
「ポチットな。」
 那覇は半信半疑でテレビをつけてみた。
「ニューヨーク・ニュースの時間です。明日行われるアメリカ少年野球のトライアウトに日本の絶対的エース那覇が受けるそうです。那覇の獲得には既にメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキーズが獲得に内定を出しており、メジャーリーグのスカウトをしていて今回、那覇のエージェントを務めるスティーブンの単独インタビューに成功しました。それではどうぞ。」
「なんじゃこりゃ!?」
 那覇は驚いた。自分のことが全米に放送されているのだ。
「はい、スティーブン。」
「どうも! 敏腕スカウト・アンド・エージェントのスティーブンだよ!」
「スティーブン、今回、やっと日本の大投手、那覇の獲得にアメリカが成功したね! 何があったの?」
「これも私が那覇のお見舞いに毎年行き、友情を深めた結果さ。」
「さすがスティーブンだ!」
「当り前さ。私ならどんな人間でもスカウトしてみせるぜ! ワッハッハー!」
 饒舌なスティーブン。
「な、何を好き勝手言っているです・・・・・・。」
 那覇は人間不信に陥った。
 つづく。
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