剣物語

渋谷かな

文字の大きさ
63 / 78

炎 VS 闇

しおりを挟む
「これがイビル・キャッスルの入り口か!? 待っていろよ! デカノーホウト!」
 ついに救世主様は、邪悪なる者になった伝説の剣騎士デカノーホウトのお城にたどり着いた。
「きれいな手で触れるな! きれいになってしまうだろうが!」
「うわあああー! これは闇!?」
 救世主様がイビル・キャッスルの門に触ろうとした時だった。どこからか声が聞こえてきて、同時に闇も飛んできて、救世主様は必死にかわす。
「誰だ!?」
「俺は闇の剣騎士クライ。闇を司る暗黒剣騎士だ。」
「暗黒剣騎士!? デカノーホウトの家来だな!?」
 現れたのは、闇の剣騎士のクライであった。
「イビル・キャッスルの門はくぐらせない!」
「邪魔をするなら、クロムのように倒すまでだ!」
「俺をクロム如きと同じだと思うなよ! フォール・イン・ザ・ダーク!」
 クライは、闇を発生させ救世主様を闇の世界へ落としてしまおうとする。
「うわあああー! 闇に呑み込まれる!?」
「さらばだ。救世主様。」
 その時だった。闇に落ちようとしている救世主様をキャッチして助けるモノが現れる。
「大丈夫か? 救世主様。」
「お、おまえは、カエン!?」
「来てくれたのか! カエン!」
「もう安心してくれていい。こいつは私が倒すから、救世主様は、邪悪なる者を倒しに行くんだ。」
 救世主様のピンチに現れたのは、炎の剣騎士のカエンだった。
「ええ~い!? もう少しで救世主様を闇に落とせたのに!? おまえは何者だ!」
「炎の剣騎士カエン。」
「たかが下級剣騎士ごときがでしゃばるとは。死に急ぐだけだぞ。」
「それはどうかな? さあ、救世主様。ここは私に任せて、先に進むんだ。」
 カエンは、先に救世主様をイビル・キャッスルの中に向かわせようとする。
「しかし、相手は強い。俺たち二人がかりで戦えば勝てるかもしれない。」
「救世主様。私たちの使命はなんだ? こいつを倒すことではない。私たちは世界を邪悪に導く者を倒し、姫を守るために、世界を平和にするために戦っているんだ。それが救世主様の夢でもあるはずだ。私のことは大丈夫だから先に行ってくれ! 邪悪なる者を倒すんだ!」
「分かった。死ぬなよ! カエン!」
 救世主様は、クライの相手をカエンに任せて、イビル・キャッスルに入って行こうとする。
「行かせるか! フォール・イン・ザ・ダーク!」
 クライが闇を発生させ、救世主様に向けて投げる。
「そうはさせるか! 燃えろ! 私の炎! ファイヤー・フレイム!」 
 カエンが必殺の炎を暗いの放った闇にぶつける。
「なに!? 俺の闇が燃やされるだと!? バカな!? 闇を燃やす炎だと!?」
 カエンの炎が暗いの闇を燃やす。闇を燃やされて戸惑うクライ。カエンのおかげで無事に救世主様はイビル・キャッスルに入って行った。
「これで後は、おまえを倒すだけだ。」
「カエン。少し下級だと、おまえのことをバカにし過ぎていたのかもしれん。ここからは本気で、おまえの相手をしてやろう。」
「望むところだ! こい! 闇の剣騎士!」
 炎の剣騎士と闇の剣騎士の戦いが始まろうとしていた。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。

ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。 彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。 婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。 そして迎えた学園卒業パーティー。 ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。 ガッツポーズを決めるリリアンヌ。 そのままアレックスに飛び込むかと思いきや―― 彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。

処理中です...