剣物語

渋谷かな

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心の剣騎士

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「うわあああー!?」
「さらばだ。シデン。俺の毒で死ねることを誇りに思うがいい。」
 雷の剣騎士シデンの体を、毒の剣騎士ソコナの毒が黒く染めていく。
「勝手に殺さないでもらえるかな?」
「なに!? バカな!? おまえの体は俺の毒に侵されているはず!? なぜ動けるんだ!?」
 毒に侵されているはずのシデンが立ち上がった。
「ボディ・エレクトロニクス。自分の体に電気を流し込み、おまえの毒を焼き払ったのだ。」
「何という男だ!? さらにシデンの雷の剣気が膨れ上がっていく!?」
 シデンは自分の雷の剣気を高めていく。
「ソコナ、おまえの毒は存分に味合わせてもらった。今度は私の雷を、思う存分にくらうがいい。いでよ! サンダーバード!」
「ギャオオオオー!」
 雷の精霊サンダーバードが現れて、シデンの体に新たな剣騎士の鎧を身に着けていく。
「そのソード・ナイト・アーマーは!?」
「雷の精霊サンダーバードの剣騎士の鎧だ。雷鳥の一撃を受けるがいい。」
 シデンは、剣を構え必殺技の構えをする。
「くらえ! 稲妻! 雷光雷鳴! サンダーバード・ソード・スラッシュ!」
「ギャアアア!?」
 シデンの必殺の一撃がソコナを倒す。
「恐ろしい相手だった。毒の剣騎士ソコナ。どうやら、おまえの毒が今頃、効いてきたようだ。」
 戦いに勝利したシデンも、全身に回ったソコナの毒によって、その場に倒れ込んでしまう。

「ウスイ!? ヒジリ!? おまえたちどうしたんだよ!?」
 イビル・キャッスルの王の間で待っていたのは、邪悪なる者デカノーホウトではなく、姫の剣騎士、水の剣騎士ウスイと聖の剣騎士ヒジリだった。
「違う。今の私は邪悪なる海竜レヴィアタンの剣騎士だ。見ろ。この素晴らしいレヴィアタンの剣騎士の鎧を。ワッハッハー!」
「私も聖闇ホーリーダークの剣騎士だ。聖なるだけでなく、私は闇の力も扱えるようになったのだ。ワッハッハー!」
「ダメだ!? 二人とも強力な剣騎士の鎧に心を奪われている!?」
 ウスイもヒジリも強い剣騎士の鎧に正気を失っていた。
「デカノーホウト!? 奴はいったいどこにいる!? あいつを倒して二人を正気に戻すんだ!」
「残念だな。デカノーホウト様は、ここにはいない。」
「なに?」
「今頃は、プリンセス・キャッスルで姫と結婚式を行っているはずだ。」
「なんだって!?」
 救世主様は、初めてデカノーホウトがイビル・キャッスルにいないことを知った。
「直ぐに姫の元へ帰らなくては!」
「行かせないぞ! 救世主様!」
「どいてくれ! おまえたちも姫を守る剣騎士だろうが!」
「悪いが、今は邪悪なるお方にお仕えする剣騎士だ。」
 姫の元へ向おうとする救世主様をウスイとヒジリが邪魔をする。
「死んでください! 救世主様! 邪悪なる海竜の津波! ビック・ウェーブ!」
「もう終わりです! 聖と闇の競演! スカレッド・ダークネス!」
「うわあああー!?」
 ウスイとヒジリの強烈な必殺技が救世主様を襲う。
「誰だ!? おまえは!?」
「我々の必殺技が効かなかったというのか!?」
 必殺技が消えた後に、救世主の前に盾のように立つ剣騎士がいた。
「心の剣騎士シン。」
「心お兄様!?」
 窮地の救世主様を救ったのは、兄の心であった。
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