〇〇少女ワールド 3

渋谷かな

文字の大きさ
23 / 70

アイドル少女

しおりを挟む
「私のサインが欲しければ、お友達になりなさい!」
 ファンクラブの入会用紙をファン(お友達)に記入させようとする真理亜。ただ今、お友達急増中。アハッ!
「あ、あ、あ、アイドル!?」
 珍しく部員が5人揃ったお友達部。
「そう! アイドルよ! お友達部の存在をお知らせするための広報活動よ! アハッ!」
 真理亜的にいうと、親愛なるアハ教徒を増やすための布教活動である。
「アリアちゃん! どうして真理亜ちゃんを止めなかったんだ!?」
「え? 私の性?」
「だってアリアちゃんは毎日学校に来ているだろう!?」
「私も恥ずかしいから嫌だって言ったんだけど。」
「これは責任問題だ!」
「分かった。責任を取って副部長を辞任するよ。誰か変わって。」
「・・・・・・。」
 魔法少女アリアは副部長のままである。
「ちょっと待って!」
「どうしたの? イリアちゃん。」
 ゾンビ少女のイリアが質問がある。
「私、太陽の陽ざしで溶けちゃうから、お昼にアイドル活動できないんだけど? それに夜はアルバイトの夜勤があるんだけど?」
「大丈夫。お昼は私とアリアちゃんの創作した対太陽光スーツ改良版でバリア効果があるから大丈夫。それにバイト先のコンビニでアイドル活動すれば夜も大丈夫だよ!」
「夜のアイドルか、私にできるかな?」
「大丈夫! イリアちゃんならできるよ! だって私たちお友達だもん! アハッ!」
「真理亜ちゃん。私がんばる! お友達だもんね!」
 イリアはアイドルを受け入れた。
「私はやるぞ!」
 コンビニオーナー少女ウリアはアイドル活動を受け入れた。
「おお!? ウリアちゃんが燃えている!?」
 ちなみに初期からウリアのコンビニの名前は、〇〇少女ワールド・コンビニである。〇〇少女ワールドの放映権からキャラクター使用料、特許、肖像権、グッツの独占販売権を持っている。言い換えればアイドルの事務所。アハ教の総本山である。○○少女ワールド・コンビニはアニオタの聖地である。
「コンビニ店員をアイドルにすればいい!」
 カリスマ店員の時代は終わった。
「お店に来れば、アイドルの店員がいて働いている姿が見れたり、握手会チケット100万円で売りつけたり、2ショット写真チケットを1億円で売りつけたり、隠し撮りする悪い奴は盗撮で警察に訴えてやる! 示談するなら1兆円払え! ガッチリ儲けてお金持ちになるぞ! アハッ!」
「こいつ、お金の話ばっかりだな。」
 少し嫌気がさしている真理亜。
「真理亜ちゃん、何か言った? なんなら時給下げてもいいんだよ?」
「ええ~!? 働きます! 働きます! だって私たちはお友達じゃない! だから時給を下げるのだけは勘弁してください! お許しください! ウリア様!」
 コンビニオーナー少女の立場はコンビニアルバイト少女より強い。
「私はアイドルよりも「いいね!」がいいな。」
 いいね少女のエリアはアイドルに消極的だった。
「エリアちゃん、お友達の私のお願いなの。お友達を助けると思って、みんなでアイドル活動をしましょうよ。ね、ね、ね。」
「ごめん。真理亜ちゃん。やっぱり、私はお友達より「いいね!」が欲しい。」
 いいね絶対主義者のエリア。
「エリアちゃん。お友達が増えれば、あなたのSNSの投稿に「いいね!」がたくさん付くわよ。」
「なんですと!?」
「当たり前じゃない。お友達のあなたの投稿を応援するために、お友達みんなが「いいね!」を押すわよ。そうすれば不味い料理屋も美味しい食堂ランキングで1位! ミシュラン7つ星もゲット! 面白くない小説も不正・やらせ、出来レースでネット小説投稿サイトのランキングで1位を取って大賞を受賞! そのまま書籍化されるのよ!」
「すごい!」
「これもお友達が多ければ多いほど「いいね!」がエリアちゃんのSNS投稿に集まるのよ!」
「すごい! お友達パワー! やるよ! アイドル! だって「いいね!」がたくさん欲しいんだもの!」
 エリアもアイドル活動をすることを承諾した。
「いや~お友達はすごいな。まるで世界を笑顔で平和にする魔法の言葉だ。」
「すごいのは真理亜ちゃんの勧誘力だ。」
「アハッ!」
 こうしてお友達部は始動する。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

偽夫婦お家騒動始末記

紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】 故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。 紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。 隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。 江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。 そして、拾った陰間、紫音の正体は。 活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。

Husband's secret (夫の秘密)

設楽理沙
ライト文芸
果たして・・ 秘密などあったのだろうか! むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ  10秒~30秒?  何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。 ❦ イラストはAI生成画像 自作

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...