24 / 48
4-6
しおりを挟む
「思い出したぞ!」
美代先生は8話と9話を読んだ。やっと綾野綾ちゃんの友達が登場したので名前が分かった。
「細菌娘の友達の名前は、普通の友梨、大食い娘の麻美、透明娘のミクだ。いやー分かるとスッキリするな。ワッハッハー!」
お仕事として、お客様や取引先の社員の名前を忘れるのは致命的なミスで、かなり失礼なのだ。
「良かったですね。先生。」
「キュル。」
おべっかをする歯科助手とパンダ。
「ありがとう。みなみちゃん、パンパン。それでは早速、こいつらで最強の歯科助手のみなみちゃんの作風を描いてみるか。」
くれぐれもお客様を、こいつらと呼んではいけない。
「美代先生は、次話が自分の過去編だから、先延ばしをしているのよ。無駄な抵抗だわ。」
「キュル。」
美代先生のことなら何でもわかる歯科助手とパンダ。
「戦闘は患者ではなく、虫歯菌とみなみちゃんの戦闘シーンがメインだな。」
「やっぱり戦うのは私なんですね・・・。」
「キュル・・・。」
一気にテンションがダウンした、みなみちゃんとパンパン。
「当然だ。私は、後は、よろしく、で逃げるので、そこからがみなみちゃんの出番だ。ヒロインの座を譲ってあげると言っているんだ。感謝したまえ。ワッハッハー!」
「ヤブ医者。」
「キュル。」
歯科医師を軽蔑する歯科助手とパンダ。
「虫歯の無い友梨だと、健康な歯が出てきて、みなみちゃんの体力と気力が回復するでいいんじゃない。」
「なかなか、この物語に虫歯無しの患者はいないんですけど・・・。」
医療モノの作品には、絶対に重病患者が出てくるのである。不幸を呼ぶ医師モノである。
「麻美は大食い娘の虫歯菌が現れて、みなみちゃんと戦うんだ。」
「麻美ちゃんの虫歯はMSB48と書いて、虫歯48ですからね。みなみ、こんな変な虫歯とばかり戦うんですよ~。嫌だな~。プンプン。」
出た。初期設定ではあったブリっ子のプンプンみなみちゃん。
「麻美は、ただの爆食娘だから、歯にアイドルや遊園地にしなくてもいいな。今度から大きな細菌と戦うことにしよう。例えば、キャベツ100個食べたから、歯にキャベツのカスが溜まり、それが巨大な虫歯菌になり、みなみちゃんと戦うのだ。」
「まあ、ライトな戦いですね。みなみの前に敵はいませんけど。」
「キュル。」
これまでの虫歯治療経験から、みなみちゃんは自身に満ち溢れていた。なぜかパンダまで自身に溢れていた。
「これで終わりだな。」
「まだですよ。ミクちゃんを忘れてますよ。またプロレス技をかけられますよ。」
「おお!? 透明娘は存在感が無いから忘れていた!?」
ここでミク本人がいるとプロレス技をくらう所である。
「と、透明な虫歯か・・・どうやって戦うんだ? みなみちゃん。」
「フフフ。みなみは、もう対策を考えついてますよ。」
「おお! さすがみなみちゃん。」
強敵が現れると、新しいアイデアが生まれるものである。
「デンタル・プラーク・ステーニングです!」
分かりやすくいうと、歯垢染色である。歯の歯垢が赤くなる薬である。
「おお! 歯垢が赤くなれば、姿が見えて戦えるじゃないか!」
「みなみは、最強の歯科助手です。」
「キュル。」
さすがにシリーズ4にもなれば、物語の土台もしっかりしているし、アイデアもスムーズである。たまの見直し、読み直し、過去からの失敗の検証と反省は、未来を笑うためにある。
「これで美代歯科医院は安泰だ! ワッハッハー!」
高笑いする美代先生。
「ギャア!? く、苦しい!?」
次の瞬間、美代先生の首が絞められた。
「これはスリーパーホールド!?」
プロレス技である。
「ミクちゃん!? いたのね!?」
透明なのでミクちゃんの姿は誰にも見えない。
「助けて・・・みなみちゃん。」
「自業自得です。」
「キュル。」
この世は因果応報で、相手を悪く言うと、それは自分に帰ってくるのだ。
「長い!? 10000字越え!?」
美代先生は10話を少し読んだ。これは作者が自分本位に作家ごっこしてしまった証拠である。今回のスマートニュースのコンテストでも通勤通学の合間に読むことを推奨して、1話2000字で良い。他のコンテストでも1話目が8000字で、2話からも4000字である。
「読むのが大変だ!?」
美代先生は苦しんでいる。ネット小説は紙の書籍と違い、短い字数の方がライトで良いのかもしれない。これも書くことばかりに執着してきた性で、相手の気持ち、読み手の気持ちを考えていないことの表れであろう。
「1000字でだって、いいじゃないか!?」
実際に異世界ファンタジー作品は、リアル多忙のため1話1000字でなんとか更新しているが、順調である。1話1000字といえば、小説を書き始めた本当に素人の頃の字数だ。今では経験と準備と要領で、1話10000字でも書けるようになってしまった。いいような、悪いような。
「美代先生、ちゃんと10000字越えの話でも最後まで読んでくださいよ!」
「キュル!」
逃亡しそうな歯科医師を強く監視する歯科助手とパンダ。
「嫌だ! 面倒臭い!」
絶叫する美代先生であった。長い文章は面倒臭い。1話1000字でも内容が面白ければ、それで良いと実感する。人生に答えは無い。世界は広いと気づいた瞬間である。何も変わらない町並みでも、特別に見えるのである。
つづく。
美代先生は8話と9話を読んだ。やっと綾野綾ちゃんの友達が登場したので名前が分かった。
「細菌娘の友達の名前は、普通の友梨、大食い娘の麻美、透明娘のミクだ。いやー分かるとスッキリするな。ワッハッハー!」
お仕事として、お客様や取引先の社員の名前を忘れるのは致命的なミスで、かなり失礼なのだ。
「良かったですね。先生。」
「キュル。」
おべっかをする歯科助手とパンダ。
「ありがとう。みなみちゃん、パンパン。それでは早速、こいつらで最強の歯科助手のみなみちゃんの作風を描いてみるか。」
くれぐれもお客様を、こいつらと呼んではいけない。
「美代先生は、次話が自分の過去編だから、先延ばしをしているのよ。無駄な抵抗だわ。」
「キュル。」
美代先生のことなら何でもわかる歯科助手とパンダ。
「戦闘は患者ではなく、虫歯菌とみなみちゃんの戦闘シーンがメインだな。」
「やっぱり戦うのは私なんですね・・・。」
「キュル・・・。」
一気にテンションがダウンした、みなみちゃんとパンパン。
「当然だ。私は、後は、よろしく、で逃げるので、そこからがみなみちゃんの出番だ。ヒロインの座を譲ってあげると言っているんだ。感謝したまえ。ワッハッハー!」
「ヤブ医者。」
「キュル。」
歯科医師を軽蔑する歯科助手とパンダ。
「虫歯の無い友梨だと、健康な歯が出てきて、みなみちゃんの体力と気力が回復するでいいんじゃない。」
「なかなか、この物語に虫歯無しの患者はいないんですけど・・・。」
医療モノの作品には、絶対に重病患者が出てくるのである。不幸を呼ぶ医師モノである。
「麻美は大食い娘の虫歯菌が現れて、みなみちゃんと戦うんだ。」
「麻美ちゃんの虫歯はMSB48と書いて、虫歯48ですからね。みなみ、こんな変な虫歯とばかり戦うんですよ~。嫌だな~。プンプン。」
出た。初期設定ではあったブリっ子のプンプンみなみちゃん。
「麻美は、ただの爆食娘だから、歯にアイドルや遊園地にしなくてもいいな。今度から大きな細菌と戦うことにしよう。例えば、キャベツ100個食べたから、歯にキャベツのカスが溜まり、それが巨大な虫歯菌になり、みなみちゃんと戦うのだ。」
「まあ、ライトな戦いですね。みなみの前に敵はいませんけど。」
「キュル。」
これまでの虫歯治療経験から、みなみちゃんは自身に満ち溢れていた。なぜかパンダまで自身に溢れていた。
「これで終わりだな。」
「まだですよ。ミクちゃんを忘れてますよ。またプロレス技をかけられますよ。」
「おお!? 透明娘は存在感が無いから忘れていた!?」
ここでミク本人がいるとプロレス技をくらう所である。
「と、透明な虫歯か・・・どうやって戦うんだ? みなみちゃん。」
「フフフ。みなみは、もう対策を考えついてますよ。」
「おお! さすがみなみちゃん。」
強敵が現れると、新しいアイデアが生まれるものである。
「デンタル・プラーク・ステーニングです!」
分かりやすくいうと、歯垢染色である。歯の歯垢が赤くなる薬である。
「おお! 歯垢が赤くなれば、姿が見えて戦えるじゃないか!」
「みなみは、最強の歯科助手です。」
「キュル。」
さすがにシリーズ4にもなれば、物語の土台もしっかりしているし、アイデアもスムーズである。たまの見直し、読み直し、過去からの失敗の検証と反省は、未来を笑うためにある。
「これで美代歯科医院は安泰だ! ワッハッハー!」
高笑いする美代先生。
「ギャア!? く、苦しい!?」
次の瞬間、美代先生の首が絞められた。
「これはスリーパーホールド!?」
プロレス技である。
「ミクちゃん!? いたのね!?」
透明なのでミクちゃんの姿は誰にも見えない。
「助けて・・・みなみちゃん。」
「自業自得です。」
「キュル。」
この世は因果応報で、相手を悪く言うと、それは自分に帰ってくるのだ。
「長い!? 10000字越え!?」
美代先生は10話を少し読んだ。これは作者が自分本位に作家ごっこしてしまった証拠である。今回のスマートニュースのコンテストでも通勤通学の合間に読むことを推奨して、1話2000字で良い。他のコンテストでも1話目が8000字で、2話からも4000字である。
「読むのが大変だ!?」
美代先生は苦しんでいる。ネット小説は紙の書籍と違い、短い字数の方がライトで良いのかもしれない。これも書くことばかりに執着してきた性で、相手の気持ち、読み手の気持ちを考えていないことの表れであろう。
「1000字でだって、いいじゃないか!?」
実際に異世界ファンタジー作品は、リアル多忙のため1話1000字でなんとか更新しているが、順調である。1話1000字といえば、小説を書き始めた本当に素人の頃の字数だ。今では経験と準備と要領で、1話10000字でも書けるようになってしまった。いいような、悪いような。
「美代先生、ちゃんと10000字越えの話でも最後まで読んでくださいよ!」
「キュル!」
逃亡しそうな歯科医師を強く監視する歯科助手とパンダ。
「嫌だ! 面倒臭い!」
絶叫する美代先生であった。長い文章は面倒臭い。1話1000字でも内容が面白ければ、それで良いと実感する。人生に答えは無い。世界は広いと気づいた瞬間である。何も変わらない町並みでも、特別に見えるのである。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる