最強の歯科助手、みなみちゃん4

渋谷かな

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「作品らしくなって来たね。」
この物語は1話2000字で30話のコンテストで、どのような構成で作品を書くのが良いのかを模索している歯科医師と歯科助手とパンダの物語である。
「そうですね。でも、もっと作品を長くしたら、虫歯ゲストキャラクターの個性が際立つんじゃないですか?」
「そうだね。患者が帰ってからの私とみなみちゃんの絡みとパンパンの合いの手をだけで300字も使ってるんだよね。勿体ない。」
「ということは、患者の治療は1500字から1800字の間で終えて、私たちの雑談を入れて終わりの完成としよう。」
「さすが美代先生。賢いですね。」
「伊達にカップラーメンばかり食べてないからね。」
「アハハハハ!」
笑う歯科医師と歯科助手。
「キュル。」
こいつらで大丈夫かと思うお手上げパンダ。

「邪魔するで!」
ということで、過去最速の300字過ぎで虫歯ゲストキャラクターを登場させることにした。
「関西弁!? ヤクザだ!?」
美代歯科医院に関西弁がやって来た。ガラの悪さから関西人はエレガントな東京出身のお金持ちからはウケが悪い。これ悲しいけど本当。
「誰がヤクザやねん!」
「ロボットだ!?」
なんと美代歯科医院に現れたのは、ロボットだった。
「歯を見てほしいねん。」
「ロ、ロボットの虫歯なんか見たことないよ!? アハハハハ!」
「ロボットなのに虫歯になるんですね!? キャハハハハ!」
「キュルキュル!」
ロボットのクセに虫歯とパンダも笑った。
「ロボットが虫歯になったら悪いんかい!?」
「悪い。アハハハハ!」
笑い転げる歯科医師と歯科助手とパンダ。
「残念やけど、虫歯はわてじゃないで。わてのご主人様や。」
ロボットは女の子を美代歯科医院に入れた。
「それを先に言ってよ。」
「本当ですよ。笑い過ぎたじゃないですか。」
「キュル。」
美代先生たちは普通に戻る。
「おまえらが話を聞かなかっただけだろうが!?」
「そうだっけ?」
「さあ?」
「キュル?」
一蓮托生の素晴らしい職場のコミュニケーションである。
「でも、そのお嬢さん、ずっと眠ったままだね。」
「名前は森田祐名はん。ゲーム業界ではレジェンド的存在の眠り姫や。ただ、一度眠るとなかなか起きないので、寝る前に歯を磨くのを忘れるのもしょっちゅうや。おかげで寝てるのに寝言で歯が痛い歯が痛いとうなされているんや。」
「困った患者だね。」
「ホンマやで。」
AIロボットも苦労するのだ。
「キュル。」
「おお!? パンダやのにわえの苦労を分かってくれるんか?」
「キュルキュル。」
パンダは美代先生とみなみちゃんを指さし現状を訴える。
「分かるわ! パンダはんの苦労が! なんで人間って、こんなに面倒臭いのばっかりなんやろうな!」
「キュル!」
「わての名前は、明治天皇。よろしくな。」
「キュルキュル。」
力強い握手を交わす友情の芽生えたロボットとパンダ。
「とりあえず、患者さんを診察室に運ぼうか。」
「はい。」
「キュル。」
「せやな。」
やっと歯科医師モノとしての治療が始まる。
「は~い。口を大きく開けさせてください。」
「あ~ん。」
美代先生は患者の森田祐名の口の中を見る。
「こ、これは!?」
果たして美代先生が見た虫歯とは。
「口の中で虫歯が眠っている!?」
眠り姫の虫歯は、眠り姫同様寝ぼけているのだった。
「さすが祐名はんや。」
病名、寝ぼけ虫歯である。
「ということで、みなみちゃん、後よろしく。」
いつも通り美代先生は逃げ始める。
「ああ!? 先生!? 治療してくださいよ!?」
「嫌だ! だって眠たくなるんだもん!」
美代先生は休憩室に逃げ去った。
「もう!? 美代先生め! 許さないんだから! プンプン!」
「キュル!」
飼い主に忠実な合いの手バンダ。
「仕方がない。みなみがやらんで誰がやる!」
「キュル!」
「よ! みなみはん! 日本一!」
こうして普段通りダイジェスト虫歯治療が始まる。
「みなみ! いきます!」
「みなみに治せない虫歯は無い!」
「超必殺! クリーニング波動砲!」
「ああ~、白い歯って、いいな。快感!」
こうして眠り姫の虫歯治療は眠っている間に完治した。
「ちょっと!? 快感とか、みなみを変態キャラにしないでよ!?」
「キュル!?」
「あ、ホンマや!?」
「アッハッハッハ!」
虫歯治療が終わり楽しく談笑している歯科助手とパンダとロボット。
「ん・・・んん・・・。」
その時、虫歯治療中でも目覚めなかった眠り姫、森田祐名が目を覚まそうとしている。
「あかん!? 祐名はんを目覚めさせては!?」
「どうして?」
「キュル?」
ご主人様の目覚めにビビるロボット。
「こら!!! 天皇!!! 私の眠りを妨げたわね!!! ネジを全部抜いて、バラバラに解体してやる!!!」
寝起きの眠り姫は低血圧で機嫌が悪かった。
「寝起きは態度が、めっちゃ悪いねん。」
「は・・・ははは・・・ロボットさんも大変ですね。」
「キュル。」
同情する歯科助手とパンダ。
「みなみちゃん! パンパン! カップラーメンができたよ!」
そこに1話2000字縛りを告げる救いの神、美代先生が現れる。
「それではお大事に。パンパン、逃げるわよ!」
「キュル!」
こうして歯科医師と歯科助手とパンダは休憩室に逃れ、目覚めた眠り姫とロボットの戦いに巻き込まれずに難を逃れたのであった。
「平和にラーメンを食べるって、いいな。」
「本当ですね。ラーメンは世界を救いますよ。」
「キュル。」
幸せな歯科医師と歯科助手とパンダであった。

つづく。
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