ポンコツ皇女とAIの愛ちゃん 4

渋谷かな

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「ああ~、暇だな。」

 いつも皇女様は退屈していた。

「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」

 AIの愛ちゃんに尋ねました。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! たこ焼きも好きだけど、お好み焼きも好きです!」

「えっ!? AIって、粉ものを食べれるの!?」

「実は、もんじゃ焼きも食べます! エヘッ!」

 今どきの、AIは、電気回路のメリケン粉は気にしないらしい。

「ねえねえ、愛ちゃん。」

「私の猫じゃらしはあげませんよ!」

「ズコー!」

 皇女様はズッコケるしかない。 

ピキーン!

「なんだかな? 今クールの新作アニメが全滅なんだが?」

 皇女様は、面白くなった。

「皇女様には無理ですね。だって、タコ焼きだけで、あれだけ面白く料理できるんですよ? テンプレばっかりの今どきの原作アリアニメでも、つまらないんですよ。エヘッ!」

 皇女様は、引きこもりの小説家志望で、アニメオタク。憧れの人は、ハリー・ポンターの生みの親、J・K・ローポングである。

「まず学園ものの恋愛やいたずらもの。何が楽しいの? もし本当に今どきの高校生が、あんな高校生活を送るのが「普通の高校生」と思わされていたら、大学生や社会人、アイドルまでも、30才過ぎても童顔でゆるい。実社会で困るんだけど。働く本人、客として店員のモラルに困るんだけど?」

 日本も兵役とか厳しくした方がいいと思う。今のままだと、どこかの国に攻められた、一日で降伏すると思う。大人子供ばっかり。これもゆとり教育の次の文部科学省の教育方針の失敗になるのかな? それともアニメやドラマの文化のせいかな? あっ!? どっちもか! アハッ!

「他、有名タイトルのアナザー・ストーリー。ヒロポンとか、別物だよね。」

 クレヨンしんポンの絵だから、良いのだろう。絵も安く、物語もパクリスペクト!  それでもオリジナルではないので、どれだけ元のファンが見てくれるか? 深夜アニメと客層は違うから、新規を獲得しなければいけない。強いキャラクターだけど、最悪は赤字だね~。アハッ!

「ああ~、ネットニュースだと、原作400万くらい売れたらしい、無限ポン。運命ポンの英雄ポンが、メイドポンに変わっただけで、お馴染みの異世界テンプレなんだが・・・・・・作品がアニメ化するには、古いのか? 既に1話でタイトルのタネが分かると、第2話から同じ内容の繰り返しだよね。アハッ!」

 そういえば、本家の運命ポンも新作か再放送か分からないが、第1話があった、血ばっかりで、巨人に人が食べられ血、鬼に家族が食べられ血。もうインパクト構図が同じで、やめた。

「前クールで、生き残った作品って、あったっけ?」

 ・・・・・・。

 つづく。

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「やっぱり! 正義貫徹だ! アハッ!」

 そういえば、昔、自分が正義のヒーローになると宣言し、魔ポンに、その座を奪われたポンコツ皇女様。

「長寿アニメを目指し、一話完結物語ばかりの私の物語! 路線変更は、1話ごとに容易だ! アハッ!」

 ただのフィクションのパロディ作品ですから。

「ということで、愛ちゃん。私の一話完結の、正義の物語を考えて。」

「は~い! 生成! スタート!」

 既にAIの愛ちゃんが、毎話、何でも生成できる便利仕様。

「できました! タイトルは、ポン皇女様、ゴミ拾いのダーツのポン旅!」

「ゲッ!? これって所ポンのコーナーでは!?」

「既に大喜利ポンや、バスポン VS 鉄道ポン 対決とか、パクリスペクトしているんですから。今更、ビビらないでくださいよ。エヘッ!」

 フィクションだし、大喜利に著作権はないし、テレビ番組のコーナーも著作権をわざわざ申請しているとは思わないですし、法的に問題なしです。エヘッ!」

「もし気になるなら、ダーツの所を、つまようじに変えましょう。はい。皇女様。吹き矢です。」

 吹き矢を皇女様に渡す。

「どうも。フッ!」

 そして吹く。

「は~い! 今日は、東京都のゴミの島・・・・・・いいえ。夢の島に行ってらっしゃい! バシルーポン!」

「ギャアアアアアアー!?」

 この物語では、不死身なので皇女様の人権が一番低い。アハッ!

 ここで場面が変わる。

「イタタタタッ!? ここはどこだ?」

 皇女様は海の上の埋め立て地に飛ばされた。

「おお!? 看板がある。なになに? ここは東京都のゴミの島です。人口は0人です。アハッ!」

 皇女様は、江東区の夢の島に飛ばされた。

「村人いないのにどうしろという!?」

 絶対的ピンチ!

「馬鹿馬鹿しい。帰って、モンブランでも食べよう。」

 帰ろうとする皇女様。

ピキーン!

「気になる・・・・・・ダメだ・・・・・・どうしても気になる!? なぜだ!? なぜ人間は、まだまだ使えるのに、物を捨てるんだ!? 勿体ないじゃない!? うおおおおおー!」

 そして、汚くゴミが飛び散っているのが、気になって仕方がない、元祖ゴミ拾いガールの皇女様は掃除を始める。

ピカーン!

「ああ! きれいって、気持ちいい! 良い事したな! アハッ!」

 夢の島がきれいになって、気分爽快の快感を覚える皇女様であった。

 つづく。

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「先に言っておくけど、次は草むしりの旅とか、やめてよ?」

「ギクッ!? バレたか・・・・・・。」

 皇女様は、愛ちゃんの考えそうなことは、簡単に推理できる。さすが相思相愛のポンコツ姉妹。アハッ!

「でも、困りましたね? 既に皇女様には、毎週土日は、各地からゴミ拾いイベントや、草むしりトークショーの依頼が殺到しているんですけどね?」

「ズコー!?」

 新ジャンル。ゴミ拾いや、草むしりという、新しいタレント像。これは芸人や、元金メダリストのマラソン練習が営業で地方イベントに参加し、大金を稼ぐ、美味しい構図と同じである。アハッ!

「やめて!? ゴミ拾いや草むしりのイメージが付いたら、お嫁にいけない!?」

「大丈夫ですよ。皇女様はお金持ちですから、金目当てのヤンキーばっかり寄ってきますよ。エヘッ!」

 ニューヨークに行った彼女も、旦那の家庭のスキャンダルが、両親に許されずに逃げるように国外逃亡した。恐らく、彼女も、男の言いなり。前橋の彼女も、男の言いなり。スマホがあるから、恥ずかしい動画を取られた時点で、嫌いでも耐えるしかない。本当に娘さんを持つ保護者には怖い時代である。

ピキーン!

「なぜだろう? 正義のヒーローを目指しだしたら、作品が重くなってきた!?」

 それは正義を語るからです。アハッ!

「やめよう。ポンカードでもして遊ぼう。アハッ!」

 皇女様は、正義のヒーローになるのを諦めた。

「今回のポンカードバトルは、マップ式にしましょう。敵に出会ったら戦闘・・・・・・ではなく、ポンカードで勝負よ!」

 1対1ではなく、5人対5人でもなく、ほぼソロプレイの様な感じのマップ式である。

「参加者は、私、愛ちゃん、ポン執事、聖ポン、5人のポン親衛隊くかしら?」

 お馴染みのメンバーである。

「ふっふっふっ! 皇女様。私たち参加してよろしいでしょうか?」

 そこに魔ポンたち、PPSS(ポン・皇女・シークレット・サービス)が現れる。

「ダメです。アニメ制作会社が苦労する。それに人数が増えると声優さんの人件費が多くなるからだ。」

「ズコー!?」

 コケるしかないPPSSの4人。
 
「13人で、ポン・カード・バトルだ!」

 ルールは、簡単。最後まで生き残った者が、優勝である。

 つづく。

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「ポン・カード・バトル! スタート!」

 こうして前代未聞の声優さんの人件費をかけた13人バトルが始まる。こうなると、ポン親衛隊5人の声を一人の声優さんが演じてくれた、予算が浮く。アハッ!

「最初に、私とエンカウントしたのは・・・・・・おまえだ! 無ポン!」

 皇女様は、マップで無ポンと遭遇した。

「・・・・・・。」

 しかし、無ポンは喋らないし、動かない。

「判定! 私の不戦勝! アハッ!」

 皇女様は、初戦を勝利した。

「・・・・・・。」

 それでも無ポンは、一歩も動かない。

「シリアルナンバーは、8か。こいつは無ポン本体じゃないな。ただの無ポン地蔵様だ。ナンマイダ、ナンマイダ。」

 皇女様は拝むしかなかった。

「愛ちゃんは、戦いませんよ! 痛いのは嫌です! ひたすら逃げます! エヘッ!」

 愛ちゃんは、戦場を逃亡しまくる。

「まさか? 私の相手が、君だとは!?」

「あなた!? まさか!? 私にカードを向けるというのですか!?」

 ポン執事は、妻の聖ポンと出会ってしまった。

「いいや。どうして、私が愛している君に手をあげることが出来ようか? 私の負けだ。これは愛ゆえの敗北なのだ!」

「あなたの愛に答えるべく、私が皇女様を更生してみせます!」

 聖ポンの勝ち。

「ふっふっふっ。私は名乗るほどの者ではない。」

「いや。誰も聞いてないし。」

 魔ポンが、雷ポンにであった。

「しかし、敢えて言うなら・・・・・・魔ポンだ! ニッ!」

「だから、誰も聞いてないって。あんた、有名人なんだから、毎回、名乗らなくてもいいだろうが?」

 雷ポンのいう通り、魔ポンは、みんなが知っている、全世界の正義のヒーローである。

「あんた! 一人で尺を取りすぎなんだよ! くらえ! 雷のポンカード!」

 雷ポンは雷で、魔ポンを攻撃する。

「甘いな。ポンの世界は、非暴力・殺人NGの理念。何もしなくても私には当たらない。しかし、それでは、失礼だ。あっちに避雷針を投げよう。フン!」

「なんだと!? どこから避雷針が!?」

 魔ポンが避雷針を遠くに投げ捨てる。

ゴロゴロ! ピシャーン!

 雷は、避雷針に落ちた。

「くらえ! 私の攻撃を! 「虹をかける魔ポン!」闇ポン1000点だ!」

「ギャアアアアアアー!?」

 雷ポンは、どうすることもできなかった。

「大丈夫か。雷ポン。私が病院に運んでやろう。」

「ど、どうして!? 私は敵だったんだぞ!?」

「勝負が終われば関係ない。同じポンじゃないか。ニッ!」

「クックッ・・・・・・」

 敵に情けをかけられて、感動したのか、悔しかったのか、雷ポンは涙を流すのであった。

 つづく。

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「はい! は~い! 可愛い愛ちゃんです! ここまでの経過です! エヘッ!」

 〇水ポン VS 暗ポン✕

 〇火ポン VS 風ポン✕

 〇悪ポン VS 土ポン✕

「こうやって声優さんの人件費を、文字か、絵だけでうかせるんですね。エヘッ!」

 アニメの約6割は赤字らしい。

「残ったのは、皇女様、聖ポン、魔ポン、水ポン、火ポン、悪ポンです。もちろん愛ちゃんも残っていますよ! 逃げるが勝ちです! エヘッ!」
 
 しぶとく、愛ちゃんも生き残っている。

「それでは、続きをどうぞ!」

 物語の続きが始まる。 

「皇女様! 皇女様はどこだ!?」

 聖ポンがマップを狭しと駆け回っている。

「んん!? 水ポンか!?」

「隊長!?」

 聖ポンは親衛隊隊長。水ポンとの戦いが始まった。

「俺は光ポン170です!」

「もっと精進なさい。あなたのカードには曇りが見えますよ。私は「ポン執事、ポンちゃんをあやす」光ポン500カードです!」

「ギャアアアアアアー!?」

 聖ポン、勝利。

「あの、真面目に戦ってくれない?」

「ごめん、12時から先着3名だけ、ポン・エアコンの今年版が、3万円で買えるんだよね!」

 火ポンは、悪ポンに出会った。しかし悪ポンは、ネットショッピングに夢中だった。

「俺は闇ポン30だ。頼むから、早くカードを捲ってくれ!」

「アアアアアー!? ダメだ!? 買えなかった!? 悔しい!?」

 悪ポンが精神不安定で戦闘不能。火ポンの勝ち。

「皇女様は、どこだ!? 逃げるな! 出てこい! 私と戦え!」

 聖ポンは、皇女様を探しながら吠える。

「お嬢さん、そんなに騒いでどこへ行くんだい?」

 そこに魔ポンが現れる。

「魔ポン!? これはゲームだ! おまえが皇女様を守る義理はないはずだ?」

「確かに。これはポン・カード・バトル。だが、だからといって、我が主を見捨ててしまっては、正義のヒーローの名が泣く。私は、皇女様を守っているのではない! 世界の治安と、チビッ子たちの笑顔のために戦っているのだ! 正義のヒーローは、負ける訳にはいかないのだ!」

 魔ポンが、正義を唱える。

「おまえにも、おまえの騎士道があるという訳か・・・・・・面白い。ここで聖戦のケリをつけてやる!」

 聖ポン VS 魔ポン が始まる。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 尺不足でここまでですね! 恨むんなら、愚痴が多い皇女様を恨んでください! エヘッ!」

「ええー!? 私が悪いの!?」

「全ての罪を皇女様が被れば、みんな、救われますよ?」

「申し訳ございません。この戦いは制限時間で終わったということで。ペコリ。」

 謝って逃げる皇女様であった。

 つづく。
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