汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。2 魔法少女育成編

渋谷かな

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ミレミレ VS 栞

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 ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。渋谷高校剣道部とドキ子軍団が練習試合をしている。
「みんなの応援のおかげで勝てたわよ。ありがとう。」
 楽子が実況解説席までやってきた。
「楽子が頑張ったからよ!」
「そうそう、さすが主将!」
「そうかな。みんな今日は練習試合だけにして、終わったら原宿にクレープを食べに行きましょう。」
「やったー! クレープ!」
「さすが楽子! 話が分かるぜ!」
「キャハハハハハ!」
 渋谷高校剣道部の雰囲気がガラッと変わった。主将の楽子の勝利で雰囲気が明るく元気になってきた。
「次は私の出番だ! 星屑の流星を降らしてあげるわ!」
「じゃあ、私も谷子ちゃんと審判を変わってくるわね。」
「実況解説は私たちに任せろ。ね、解説の結さん。」
「そうね。私たちがいれば怖いものは何も無いわ。」
 栞は副将戦のために実況席を離れた。
「谷子ちゃん、交代よ。よく頑張ったわね。」
「ありがとう。主将。」
 谷子はぐったりと疲れた様子で帰って行った。
「副将、前へ!」
「おお!」
「いや~ね。そんなに張り切らないで。」
 渋谷高校剣道部の副将は、栞。ドキ子軍団の副将は、ミレミレである。
「私の剣道着は、きらめく星々の輝き、色とりどりの惑星、銀色に輝く月、灼熱の太陽、どこまでも広がる宇宙、そして胴の部分には隠し腕ならぬ、隠しブラックホール。これこそ銀河系最強の魔法少女に相応しい剣道着だわ。竹刀も金色に輝いているギャラクシー・竹刀よ。どう? すごいでしょう。」
 自分の銀河仕様の剣道着を自慢する栞。
「興味がない。私みたいなおばさんになると。私の剣道着は、謎。普通の剣道着に見えるけど、それが本当に普通の剣道着なのか、違うのか、それは本人しか分からない。謎の多い剣道着。竹刀も一緒よ。」
 謎の多い大泥棒のミレミレであった。
「はじめ!」
 いよいよ副将戦が始まった。
「さあ、副将戦が始まりました。どうですか? 解説の結さん。」
「ミレミレが何者なのか分からないと、解説のしようがありませんね。」
 泪と結の実況解説はお粗末だった。
「私も剣道なんか汗臭いスポーツしたくないんだけど、やらないとドキ子がドキドキ罰ゲームをするっていうのよ。悪く思わないでね。」
「私は最強の魔法少女。どんな戦いでも負ける訳にはいかないわ。」
「そうかしら? あなたは負けた方がいいと思うけど。」
「なんでよ?」
「だって大将戦は、あなたのカワイイ妹が戦うんでしょ。」
「そうだった!?」
 栞は忘れていた。自分が勝って、星が2勝2敗になると、渋谷高校剣道部の大将は谷子だった。
「怪獣ちゃん!?」
 しかし谷子は審判をして疲れてダウンしている。
「どうするの? チームのために勝って、大切な妹を危険にさらす? それとも大切な妹のために、チームは切り捨てる? どちらでも好きな方を選んでね。」
「クッ!? 卑怯な!?」
「卑怯? おかしなことを言うわね。私は何もしていないわよ。自然と状況がこうなっているだけ。」
 ミレミレの言う通り、どちらを選んでも妹の谷子か剣道部の中が傷つくことになる。
「どうすればいいの? カワイイ怪獣ちゃんを助けるか? それとも仲間のために勝つべきなのかしら?」
 栞は究極の選択を迫られ焦る。
「参りました。」
 その時、ミレミレが降参を宣言する。
「ええっ!?」
 急な展開に栞は驚いた。
「どうして!? 降参したの?」
「もう勝負は私たちの勝ちで決まっているから、私が汗をかいて戦う意味がないのよ。それより私の設定を女子高生に変更するか、女子高生の弟子を登場させるか考える方が重要だわ。じゃあね~。」
「勝者、栞!」
 ミレミレの不吉な降参で栞は勝利し、渋谷高校剣道部とドキ子軍団の対戦成績は2勝2敗になった。

 つづく。
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