19 / 66
キング・オブ・スポーツ5
しおりを挟む
「学割で1万5000円で3回練習できますよ。」
「学割があるんですか!? ラッキー!」
近代五種同様、マイナー・スポーツのフェンシングも競技者人口を増やそうと、学割を始め、色々なキャンペーンを行っていた。
「よし! これで全員と総当たりで勝負するぞ!」
「いえいえ、あなたフェンシングはやったことはあるんですか?」
「いいえ。」
「このフェンシング教室は、素人の方にフェンシングに親しんでもらうためのものであって、総当たりとか、真剣勝負を行うものではありません。基本の基本を学ぶ教室ですよ。」
私のやる気は空回りしていた。それでも近代五種で東京オリンピックに出場するためには、フェンシングを練習しない訳にはいかなかった。
「お願いです。私にフェンシングを教えてください。」
「はい。いいですよ。」
ちなみに、近代五種のフェンシングは、エペによる1分間一本勝負の総当たり戦。勝率70パーセントを1000点とし、得点が増減する。1勝あたりの得点は試合数により異なる。
「こんな感じです。」
「要するに、相手を突けばいいんですね。」
「そうですね。」
「こんな感じでいいんですかね? フンフンフンフンフン!」
私はフェンシングのインストラクターから、知識を得た。そして、私は若さに任せて、恐ろしい勢いでフェンシングの突きを、針千本のように放ちまくる。
「な、なんて恐ろしい速さだ!?」
「とても素人の女の子とは思えない!?」
「て、天才だ!? フェンシングの天才少女だ!?」
私の天性の才能はフェンシングでも開花した。ランニングと水泳のタイムは人並み。射撃の腕前もプロ級だが、知っているのはゲームセンターのおやっさんだけ。私という人間を初めて知った世間の人はフェンシング教室の人々が初めてかもしれない。
「どうですか? 私のフェンシングの腕前は?」
「内定だ! 東京オリンピックに出場は確実だ!」
「すぐにフェンシング協会に連絡を! 天才フェンシング女子高生の誕生だ!」
「うちのフェンシング教室とスポンサー契約をしてくれ! 金なら、いくらでも出すぞ!」
どうやら私のフェンシングの腕前は、かなり良いみたいだった。東京オリンピックに出場や、フェンシング協会に連絡とか、スポンサー契約とか、喉から手が出そうな程、良いお話が次方次へと出てきた。
「ごめんなさい。無理です。」
「もったいない!? どうして!?」
「私は近代五種で東京オリンピックに出場したいんです。」
若い私は純粋な言葉を使う。私の頭の中には、フェンシングの選手として、近代五種の選手とも兼任して東京オリンピックに出場することは思いつかなかった。
つづく。
「学割があるんですか!? ラッキー!」
近代五種同様、マイナー・スポーツのフェンシングも競技者人口を増やそうと、学割を始め、色々なキャンペーンを行っていた。
「よし! これで全員と総当たりで勝負するぞ!」
「いえいえ、あなたフェンシングはやったことはあるんですか?」
「いいえ。」
「このフェンシング教室は、素人の方にフェンシングに親しんでもらうためのものであって、総当たりとか、真剣勝負を行うものではありません。基本の基本を学ぶ教室ですよ。」
私のやる気は空回りしていた。それでも近代五種で東京オリンピックに出場するためには、フェンシングを練習しない訳にはいかなかった。
「お願いです。私にフェンシングを教えてください。」
「はい。いいですよ。」
ちなみに、近代五種のフェンシングは、エペによる1分間一本勝負の総当たり戦。勝率70パーセントを1000点とし、得点が増減する。1勝あたりの得点は試合数により異なる。
「こんな感じです。」
「要するに、相手を突けばいいんですね。」
「そうですね。」
「こんな感じでいいんですかね? フンフンフンフンフン!」
私はフェンシングのインストラクターから、知識を得た。そして、私は若さに任せて、恐ろしい勢いでフェンシングの突きを、針千本のように放ちまくる。
「な、なんて恐ろしい速さだ!?」
「とても素人の女の子とは思えない!?」
「て、天才だ!? フェンシングの天才少女だ!?」
私の天性の才能はフェンシングでも開花した。ランニングと水泳のタイムは人並み。射撃の腕前もプロ級だが、知っているのはゲームセンターのおやっさんだけ。私という人間を初めて知った世間の人はフェンシング教室の人々が初めてかもしれない。
「どうですか? 私のフェンシングの腕前は?」
「内定だ! 東京オリンピックに出場は確実だ!」
「すぐにフェンシング協会に連絡を! 天才フェンシング女子高生の誕生だ!」
「うちのフェンシング教室とスポンサー契約をしてくれ! 金なら、いくらでも出すぞ!」
どうやら私のフェンシングの腕前は、かなり良いみたいだった。東京オリンピックに出場や、フェンシング協会に連絡とか、スポンサー契約とか、喉から手が出そうな程、良いお話が次方次へと出てきた。
「ごめんなさい。無理です。」
「もったいない!? どうして!?」
「私は近代五種で東京オリンピックに出場したいんです。」
若い私は純粋な言葉を使う。私の頭の中には、フェンシングの選手として、近代五種の選手とも兼任して東京オリンピックに出場することは思いつかなかった。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる