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キング・オブ・スポーツ6
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「残りは1万5000円。でも私に残された道はただ一つ。」
私は乗馬教室のドアを開けて、受付カウンターに行く。
「たのもう! 馬に乗りたいんですが!」
「ありがとうございます。1万5000円です。」
「は、は、は、はい。」
私は震える手でお支払いを済ませた。もう乗馬の練習はできない。今日が最初で最後のお馬さんとのふれあいである。恐るべし乗馬。恐るべし近代五種。私の手持ちの部費は全て消滅した。
「それでは、馬の手綱を持って、お馬さんと歩くところから始めましょう。お馬さんと仲良くなりましょうね。」
「あの、私、馬に乗って、障害物を飛び超える練習がしたいんですが?」
「はあ!? あなた!? お馬さんをなめているんですか!?」
「これでも真面目なんですが。」
ちなみに近代五種の馬術は貸与馬による障害飛越競技である。騎乗馬は抽選により決定する。どの馬に乗るのかは、当日になってみないと分からない。12障害15飛越(ダブル、トリプル障害を含む)で行われ、高さは最高で120センチメートル、1200点満点からの減点方式である。
「言われた通りにしないんなら、帰ってください。」
「すいません。手綱を引きます。」
私は乗馬教室の怖いお姉さんの言いつけ通り馬の手綱を引いて歩き出した。私は気持ちを切り替えて、お馬さんと友達になろうと心に決めた。
「お馬さん、お馬さん、あなたはジャンプやダッシュをしたいとは思いませんか?」
「ヒヒーン。」
「お、そうですか。お馬さんも思いっきり、走り回りたいんですね。分かりました。私がお手伝いしましょう。」
「ヒヒーン。」
「イッヒッヒ。」
私はお馬さんと心を一つにすることができた。そして、私とお馬さんは共謀して暴走することにした。
「キャアアアー!? 馬が暴れる!?」
「ヒヒーン!」
私が一緒に歩いていた馬が暴れ出した。私は勢いで馬に騎乗する形になってしまった。そして、馬が暴走して、すごい勢いで駆けまわる。
「いくよ! お馬さん!」
「ヒヒーン!」
「ジャンプ!」
「ヒヒーン!」
「ダッシュ!」
「ヒヒーン!」
「気持ちいい! 馬に乗るって、こんなに気持ちいいんだ!」
私は次々とお馬さんを操縦していった。まさに馬術。馬と一体となった私の姿は輝かしいものがあった。これこそ馬術協会から支援金がもらえるのではないかと思えるくらいの出来だった。
「2度と来ないで下さい。」
「そ、そんな!?」
私は乗馬教室から出入り禁止を言い渡された。近代五種をやりたいと言っても、マイナーでハードルが高く、誰からも認められない日々が続くのだった。
つづく。
私は乗馬教室のドアを開けて、受付カウンターに行く。
「たのもう! 馬に乗りたいんですが!」
「ありがとうございます。1万5000円です。」
「は、は、は、はい。」
私は震える手でお支払いを済ませた。もう乗馬の練習はできない。今日が最初で最後のお馬さんとのふれあいである。恐るべし乗馬。恐るべし近代五種。私の手持ちの部費は全て消滅した。
「それでは、馬の手綱を持って、お馬さんと歩くところから始めましょう。お馬さんと仲良くなりましょうね。」
「あの、私、馬に乗って、障害物を飛び超える練習がしたいんですが?」
「はあ!? あなた!? お馬さんをなめているんですか!?」
「これでも真面目なんですが。」
ちなみに近代五種の馬術は貸与馬による障害飛越競技である。騎乗馬は抽選により決定する。どの馬に乗るのかは、当日になってみないと分からない。12障害15飛越(ダブル、トリプル障害を含む)で行われ、高さは最高で120センチメートル、1200点満点からの減点方式である。
「言われた通りにしないんなら、帰ってください。」
「すいません。手綱を引きます。」
私は乗馬教室の怖いお姉さんの言いつけ通り馬の手綱を引いて歩き出した。私は気持ちを切り替えて、お馬さんと友達になろうと心に決めた。
「お馬さん、お馬さん、あなたはジャンプやダッシュをしたいとは思いませんか?」
「ヒヒーン。」
「お、そうですか。お馬さんも思いっきり、走り回りたいんですね。分かりました。私がお手伝いしましょう。」
「ヒヒーン。」
「イッヒッヒ。」
私はお馬さんと心を一つにすることができた。そして、私とお馬さんは共謀して暴走することにした。
「キャアアアー!? 馬が暴れる!?」
「ヒヒーン!」
私が一緒に歩いていた馬が暴れ出した。私は勢いで馬に騎乗する形になってしまった。そして、馬が暴走して、すごい勢いで駆けまわる。
「いくよ! お馬さん!」
「ヒヒーン!」
「ジャンプ!」
「ヒヒーン!」
「ダッシュ!」
「ヒヒーン!」
「気持ちいい! 馬に乗るって、こんなに気持ちいいんだ!」
私は次々とお馬さんを操縦していった。まさに馬術。馬と一体となった私の姿は輝かしいものがあった。これこそ馬術協会から支援金がもらえるのではないかと思えるくらいの出来だった。
「2度と来ないで下さい。」
「そ、そんな!?」
私は乗馬教室から出入り禁止を言い渡された。近代五種をやりたいと言っても、マイナーでハードルが高く、誰からも認められない日々が続くのだった。
つづく。
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