ハリウッド・クエスト 後編

渋谷かな

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ロザリー

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「くらえ! 月魔法! ムーン・ライト!」
 アロアが月の光を放って、俺を攻撃してくる。
「ギャアアアアアアー!?」
 月の光は俺の体をブスっと貫通していった。
「キャアアアアアアー! アーサー!」
 悲惨な光景にセーラ姫は悲鳴を上げる。
「なんちゃって。アハッ!」
 しかし、俺は胸を月の光で打ち抜かれたが健康にピンピン立っている。
「キャアー! アーサー! カッコイイ!」
 セーラ姫は黄色い声援をキャアキャア飛ばす。
「バカな!? アロアの月の光は確実に胸を撃ち抜いたのに!?」
 死なない俺を見てビックリするアロアは自分のことをアロアと言う。
「残念だったな。俺は死んでるんでな。」
 俺はセーラ姫をかばって魔物に襲われて死んでいる。
「お化け!?」
 アロアはお化けを初めて見た。
「お化けじゃない。幽霊だ。」
 俺は胸を張ってエッヘンと堂々としている。
「ムギャア!? そんなものどっちでも一緒よ! 卑怯者!」
 アロアは頭が弱いので理解しきれないで逆ギレする。
「卑怯? その言葉を使うのは、まだ早いんじゃないか!」
 俺は剣でアロアを攻撃する。その時、家宝の宝玉のハリウッドが光輝く。
「ふん、幽霊の攻撃なんか透けて当たるものか。キャッハッハ!」
 アロアは俺のことを幽霊と思って攻撃をかわさなかった。
「少しだけにしておいてやるか。」
 俺は剣で軽く浅くアロアの顔を斬りつけた。
「え?」
 剣で斬られたアロアのきれい顔から血が流れる。
「ギャアアアアアアー!? 痛い!? 痛いよ!? 痛い!?」
 現状を理解できないアロアは剣で斬られて痛すぎてゴロゴロ転がる。
「悪いな。俺はダメージはスケスケだけど、攻撃は与えることができるんだ。俺、卑怯者なんで。」
 攻撃したアーサーも自分の能力を知らない初見の相手であれば、有効に自分の幽霊スキルを活用できる。
「キャアー! アーサー! 超カッコイイ!」
 セーラはアーサーの活躍にキュンキュンする。
「もう、こんなギャグな展開についていけない!? お家に帰ってゴロゴロしたいよ!?」
 ヘスティアーは、ある意味、俺とアロアの次元の違う戦いについてこれなかった。
「そうね。本当に嫌だわ。私のアロアを傷つける戦いわ。」
 その時、上空に女が現れる。
「ろ、ロザリー!?」
 新たな敵の登場である。
 つづく。
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