21 / 103
スカーレット
しおりを挟む
「あなたたち!? それでも悪魔か!?」
朝一番にセーラ姫の怒鳴り声が魔王の城に響き渡る。
「ぐえええ~。頭に響くから大声を出さないでくれ!?」
悪魔たちは二日酔いでグデグデしていた。
「ロザリー、ツンツン。」
「ギャア!? 嬉しいけど、私に触れるな!?」
悪魔たちは身動きがとれないくらい隊長を崩して弱っていた。
「どうするんだ? 道案内は?」
「私が案内してあげましょう。」
俺たちが魔界と冥界の境への行く方法が分からないで困っていると、道案内をしてくれる女の声がした。
「スカーレットだ!」
「アロア、知り合いなの?」
「スカーレットは私と同じ上級天使だよ。」
「上級天使!?」
現れたのはアロアと同じく、天界の唯一無二の絶対神ルシファーの神の使途、上級天使のスカーレットだった。
「あなたもゴロゴロ・フレンドなの!?」
「どうしてそうなるのよ!?」
アロア=ゴロゴロなのである。
「魔界と冥界の境に行きたいんでしょ? 私なら案内してあげられるわよ。」
「スカーレット、よろしくお願いね」
「いいわよ。こちらこそよろしく。」
俺たちは、二日酔いのロザリーとおまけのアロアを城に残し、上級天使のスカーレットを仲間に加えて、魔界と冥界の境を目指すことにした。
「私もいますよ。」
「ヘスティアー、あなたも残って、ゴロゴロしていていいのよ?」
「酔っ払いの相手って、意外に大変なんですよ。」
ヘスティアーの基準は、第一にゴロゴロ。第二に面倒臭いことが嫌いである。
「それでは、ご先祖様に会いに、レッツ・ゴー!」
「おお! ・・・・・・でいいのかな?」
道中、新しく仲間になったスカーレットに色々質問してみた。
「スカーレットはアロアやロザリーと同じ上級天使なのよね。」
「そうよ。ルシファー様に使える天使よ。でも、ルシファー様が天界から姿を消したので、魔界に避難したつもりだったんだけど、新しい悪魔が魔王城を攻めて来るし、全然、避難にならなかったわ。」
ルシファーが天界から姿を消して、スカーレットの戦闘力もアロア、ロザリーと同様に下がっている上級天使は弱体化していた。
「あ、サタンが言っていたけど、ルシファーって人、人間界にいるんだって。」
「人間界? あの人間をゴミとしか思っていないルシファー様が?」
「ゴミって・・・・・・。」
「いったいルシファー様は天界の神の座よりも何が他に大切なんだろう?」
スカーレットには、偉大なる神ルシファーの考えが分からなかった。
つづく。
朝一番にセーラ姫の怒鳴り声が魔王の城に響き渡る。
「ぐえええ~。頭に響くから大声を出さないでくれ!?」
悪魔たちは二日酔いでグデグデしていた。
「ロザリー、ツンツン。」
「ギャア!? 嬉しいけど、私に触れるな!?」
悪魔たちは身動きがとれないくらい隊長を崩して弱っていた。
「どうするんだ? 道案内は?」
「私が案内してあげましょう。」
俺たちが魔界と冥界の境への行く方法が分からないで困っていると、道案内をしてくれる女の声がした。
「スカーレットだ!」
「アロア、知り合いなの?」
「スカーレットは私と同じ上級天使だよ。」
「上級天使!?」
現れたのはアロアと同じく、天界の唯一無二の絶対神ルシファーの神の使途、上級天使のスカーレットだった。
「あなたもゴロゴロ・フレンドなの!?」
「どうしてそうなるのよ!?」
アロア=ゴロゴロなのである。
「魔界と冥界の境に行きたいんでしょ? 私なら案内してあげられるわよ。」
「スカーレット、よろしくお願いね」
「いいわよ。こちらこそよろしく。」
俺たちは、二日酔いのロザリーとおまけのアロアを城に残し、上級天使のスカーレットを仲間に加えて、魔界と冥界の境を目指すことにした。
「私もいますよ。」
「ヘスティアー、あなたも残って、ゴロゴロしていていいのよ?」
「酔っ払いの相手って、意外に大変なんですよ。」
ヘスティアーの基準は、第一にゴロゴロ。第二に面倒臭いことが嫌いである。
「それでは、ご先祖様に会いに、レッツ・ゴー!」
「おお! ・・・・・・でいいのかな?」
道中、新しく仲間になったスカーレットに色々質問してみた。
「スカーレットはアロアやロザリーと同じ上級天使なのよね。」
「そうよ。ルシファー様に使える天使よ。でも、ルシファー様が天界から姿を消したので、魔界に避難したつもりだったんだけど、新しい悪魔が魔王城を攻めて来るし、全然、避難にならなかったわ。」
ルシファーが天界から姿を消して、スカーレットの戦闘力もアロア、ロザリーと同様に下がっている上級天使は弱体化していた。
「あ、サタンが言っていたけど、ルシファーって人、人間界にいるんだって。」
「人間界? あの人間をゴミとしか思っていないルシファー様が?」
「ゴミって・・・・・・。」
「いったいルシファー様は天界の神の座よりも何が他に大切なんだろう?」
スカーレットには、偉大なる神ルシファーの考えが分からなかった。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる