ハリウッド・クエスト 後編

渋谷かな

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ブラピ

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「ご先祖様! 会いたかったですー!」
 セーラは現れた御先祖様と涙の再会を果たし抱擁をしようとする。
「それは断る。」
 ズルっとセーラを避けるご先祖様。
「どうして避けるんですか!?」
「俺は次のクエストをやらないといけないから。」
「はあ!?」
 ご先祖様は少し変わった性格の持ち主のようだった。
「俺の名前はブラピ。セーラのおじいちゃんだ。」
 セーラ姫の祖父はブラット家のピットさん。貴族の階級は公爵で最上位である。「聞いたことがある。伝説の剣士ブラピ。世界を救ったクエストマスターだ!?」 そう、ブラピは100クエストを達成し、報酬の最強のハリウッドのハリウッドを手に入れた伝説の男である。
「そうか! さっきの斬撃は最強のハリウッドのハリウッドで放った斬撃だったんだ! スゴイ! カッコイイ!」
 強い悪魔も一撃で倒す力、それが最強のハリウッドのハリウッドだ。
「おまえはなんだ?」
「はい、私はアーサーです。我が家の家宝のエクスカリバーのハリウッドを持っています。まだ未完成ですが。」
「孫に近づくチャラ男は、俺が斬る! それが俺の新しいクエストだ!」
「そっちかい!?」
 特にブラピも本気でアーサーを斬る気はないらしい。アメリカン・ジョークであった。
「珍しいな。おまえはハリウッドを2つも持っているのか。エクスカリバーのハリウッドはまだ覚醒していないし、もう一つは冥界のハリウッドか、呪われてなければいいがな。」
「はい。」
 ファントムのハリウッド。冥王ハーデースから貰ったのだが、冥界に入ってしまうと俺は理性を失って冥王の言いなりになってしまうかもしれない。
「おまえは聖剣を持っているからパラディンを目指した方がいいぞ。」
「パラディン?」
「聖騎士のことだ。」
「それいい! 私と結婚して王になるんだから、アーサー、聖騎士になりましょう!」
 俺より喜ぶセーラ姫。俺に選択肢はなかった。
「おまえはラッキーだ。」
「どうしてラッキーなんですか?」
「今ならパラディンにジョブチェンジは、クエスト25個達成で可能だからだ。」
「なんですとー!?」
 クエストの達成報酬で強い職業に転職できてしまう時代がやってきていた。
「でも確か・・・・・・転職応援キャンペーン期間は・・・・・・昨日までだった。残念、アンラッキーだ。」
「なら、言うなよ!?」
「分かった。お詫びに俺が剣の稽古をつけてやろう。聖剣エクスカリバーが目覚めるぞ。」
 最強の男ブラピが立ち上がる。
 つづく。
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