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ペリーヌ
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「ようこそ。お待ちしておりました。ヒュプノス様、タナトス様。」
元神のヘルメースが二人を迎える。
「おまえは?」
「私は元神のヘルメースです。ようこそお越しくださいました。私はあなた方に歯向かう気はありません。どうぞ、ハリウッド・タワーまで、ご案内致します。」
「面白い。貴様は元神たちを裏切って、私たちに従うというのか?」
「はい。裏切ったと言っても、もうオリュンポス12神は私以外は生きていないのです。せめて私だけでも生き延びて世界の行く末を確かめたいだけです。」
「いいだろう。我々が天界の神になった暁には、おまえに地上を統治する権限を与えよう。」
「ありがとうございます。ヒュプノス様。タナトス様。この命が尽きるまでお仕えいたします。」
「それでは案内してもらおうか。」
「はい。」
ヘルメースは今まで命がけで元神々が守ってきた天界への道ハリウッド・タワーを簡単にヒュプノスとタナトスに献上する。
「ここがハリウッド・タワーです。」
「おお! これがハリウッド・タワー!」
「これを登れば、遂に天界に行けるのだ!」
ヒュプノスとタナトスはハリウッド・タワーを見て、自分たちが天界の神になるのが、もうすぐだと、手を伸ばせば届くのだと感激していた。
「あ、1つ言い忘れていたことがありました。」
うっかり者のヘルメースが何かを思い出した。
「なんだ?」
「ハリウッド・タワーには、ルシファーの使途の上級天使が門番をしています。」
「門番?」
「それは私のことだ。」
その時、ハリウッド・タワーの方から女の声がする。
「私の名前はペリーヌ。ルシファー様の使途の上級大天使だ。おまえたちは何者だ?」
「こちらは眠りの神ヒュプノス様と死の神タナトス様だ。おい、ペリーヌ。もうルシファー様もいないんだし、おまえも無駄な抵抗はやめて強い者につけ、そうしないと人間社会では生きていけないぞ。」
「私はルシファー様に忠誠を誓っている。おまえみたいな裏切り者にはなりたくない。」
ペリーヌは蔑んだ目でヘルメースを見る。
「いいのか? 我らの邪魔をするなら、おまえに待っているのは永遠の眠りということになるが。」
「やれるものなら、やってみろ。」
「いいだろう。エターナル・スリープ!」
「ギブ・デス!」
ヒュプノスとタナトスの必殺技がペリーヌに炸裂する。
「ふう、終わったな。」
「何が終わったんだ?」
しかし、ペリーヌは何事もなかったように普通に立っている。
「何!? なぜだ!? なぜ神である我々の攻撃が効かない!?」
「私、死人なので。」
カトリーヌは死して生きている。
つづく。
元神のヘルメースが二人を迎える。
「おまえは?」
「私は元神のヘルメースです。ようこそお越しくださいました。私はあなた方に歯向かう気はありません。どうぞ、ハリウッド・タワーまで、ご案内致します。」
「面白い。貴様は元神たちを裏切って、私たちに従うというのか?」
「はい。裏切ったと言っても、もうオリュンポス12神は私以外は生きていないのです。せめて私だけでも生き延びて世界の行く末を確かめたいだけです。」
「いいだろう。我々が天界の神になった暁には、おまえに地上を統治する権限を与えよう。」
「ありがとうございます。ヒュプノス様。タナトス様。この命が尽きるまでお仕えいたします。」
「それでは案内してもらおうか。」
「はい。」
ヘルメースは今まで命がけで元神々が守ってきた天界への道ハリウッド・タワーを簡単にヒュプノスとタナトスに献上する。
「ここがハリウッド・タワーです。」
「おお! これがハリウッド・タワー!」
「これを登れば、遂に天界に行けるのだ!」
ヒュプノスとタナトスはハリウッド・タワーを見て、自分たちが天界の神になるのが、もうすぐだと、手を伸ばせば届くのだと感激していた。
「あ、1つ言い忘れていたことがありました。」
うっかり者のヘルメースが何かを思い出した。
「なんだ?」
「ハリウッド・タワーには、ルシファーの使途の上級天使が門番をしています。」
「門番?」
「それは私のことだ。」
その時、ハリウッド・タワーの方から女の声がする。
「私の名前はペリーヌ。ルシファー様の使途の上級大天使だ。おまえたちは何者だ?」
「こちらは眠りの神ヒュプノス様と死の神タナトス様だ。おい、ペリーヌ。もうルシファー様もいないんだし、おまえも無駄な抵抗はやめて強い者につけ、そうしないと人間社会では生きていけないぞ。」
「私はルシファー様に忠誠を誓っている。おまえみたいな裏切り者にはなりたくない。」
ペリーヌは蔑んだ目でヘルメースを見る。
「いいのか? 我らの邪魔をするなら、おまえに待っているのは永遠の眠りということになるが。」
「やれるものなら、やってみろ。」
「いいだろう。エターナル・スリープ!」
「ギブ・デス!」
ヒュプノスとタナトスの必殺技がペリーヌに炸裂する。
「ふう、終わったな。」
「何が終わったんだ?」
しかし、ペリーヌは何事もなかったように普通に立っている。
「何!? なぜだ!? なぜ神である我々の攻撃が効かない!?」
「私、死人なので。」
カトリーヌは死して生きている。
つづく。
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