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アイアコス
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「行け! 娘の旦那よ! 天界を我が物とするのだ!」
冥界の全指揮権を掌握する元女神のデーメーテール。
「はは! 母上様!」
なぜか冥王ハーデースは義理の母のデーメーテールには頭が上がらなかった。
「私が天界の女神の座に返り着くのだ! ワッハッハー!」
デーメーテールは欲に飲まれ、既に邪神と化している節がある。
「いつもの優しいお母様じゃない!? あの優しかったデーメーテールお母さんは何処へ行ってしまったの!?」
母親の変わり果てた姿にショックを受ける娘のペルセポネー。
「大丈夫か? ペルセポネー。」
「ハーデース様。お母さんが邪な心に取り憑かれてしまいました!? どうすればお母さんを助け出し、いつもの優しいお母さんに戻すことができるのでしょうか?」
「安心おし、ペルセポネー。この戦いが終わったら、天界をお母様に差し上げよう。そうすればお母様も天界で女神に戻られて、全てがうまくいくさ。みんな、ハッピーだよ。」
「そうね。ありがとう、ハーデース様。」
仲睦まじい冥王ハーデースと冥府の妃ペルセポネーの夫婦愛であった。
「少し平和から道はズレていますが、目的は同じなので良しとしましょう。」
死の女神ヘカテーは作戦会議を始める。
「それではハーデース様。今回の進撃の方法を冥界の審判者アイアコスから説明してもらいます。」
「うむ。」
アイアコスが説明を始める。
「人間界に逃げた眠りの神ヒュプノスと死の神タナトスを捕獲する名目で、ハーデース様ではなく、邪神デーメーテール様が天界の女神に復帰を目的とします。」
「え!? 私じゃないの!?」
思わず驚く冥王ハーデース。
「ハーデース様が義理の母デーメーテール様に頭が上がらない以上、我々はデーメーテール様に忠誠を誓います。」
「この裏切り者!」
「なんとでも行ってください。我々の総意です。」
「なに!? ミーノース! ラダマンテュス! おまえたちもか!?」
「御意!」
「何ということだ!? 誰も私に従わないというのか!?」
それもそのはず。冥王ハーデースは妻のペルセポネーの顔色を窺って、義理の母のデーメーテールに頭が上がらない。
「私もデーメーテール様の使途として作戦会議に参加させてもらいます。」
現れたのは、新しい魔王7将軍から幽霊になり、現在は、元悪魔なのに、デーメーテールの使途を務めるプライドである。
「黒い頭の輪っかに、黒い背中の羽!? まるで堕天使ではないか!?」
悪魔って、元は天使の堕天使である。
つづく。
冥界の全指揮権を掌握する元女神のデーメーテール。
「はは! 母上様!」
なぜか冥王ハーデースは義理の母のデーメーテールには頭が上がらなかった。
「私が天界の女神の座に返り着くのだ! ワッハッハー!」
デーメーテールは欲に飲まれ、既に邪神と化している節がある。
「いつもの優しいお母様じゃない!? あの優しかったデーメーテールお母さんは何処へ行ってしまったの!?」
母親の変わり果てた姿にショックを受ける娘のペルセポネー。
「大丈夫か? ペルセポネー。」
「ハーデース様。お母さんが邪な心に取り憑かれてしまいました!? どうすればお母さんを助け出し、いつもの優しいお母さんに戻すことができるのでしょうか?」
「安心おし、ペルセポネー。この戦いが終わったら、天界をお母様に差し上げよう。そうすればお母様も天界で女神に戻られて、全てがうまくいくさ。みんな、ハッピーだよ。」
「そうね。ありがとう、ハーデース様。」
仲睦まじい冥王ハーデースと冥府の妃ペルセポネーの夫婦愛であった。
「少し平和から道はズレていますが、目的は同じなので良しとしましょう。」
死の女神ヘカテーは作戦会議を始める。
「それではハーデース様。今回の進撃の方法を冥界の審判者アイアコスから説明してもらいます。」
「うむ。」
アイアコスが説明を始める。
「人間界に逃げた眠りの神ヒュプノスと死の神タナトスを捕獲する名目で、ハーデース様ではなく、邪神デーメーテール様が天界の女神に復帰を目的とします。」
「え!? 私じゃないの!?」
思わず驚く冥王ハーデース。
「ハーデース様が義理の母デーメーテール様に頭が上がらない以上、我々はデーメーテール様に忠誠を誓います。」
「この裏切り者!」
「なんとでも行ってください。我々の総意です。」
「なに!? ミーノース! ラダマンテュス! おまえたちもか!?」
「御意!」
「何ということだ!? 誰も私に従わないというのか!?」
それもそのはず。冥王ハーデースは妻のペルセポネーの顔色を窺って、義理の母のデーメーテールに頭が上がらない。
「私もデーメーテール様の使途として作戦会議に参加させてもらいます。」
現れたのは、新しい魔王7将軍から幽霊になり、現在は、元悪魔なのに、デーメーテールの使途を務めるプライドである。
「黒い頭の輪っかに、黒い背中の羽!? まるで堕天使ではないか!?」
悪魔って、元は天使の堕天使である。
つづく。
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