英語は魔法 English is Magic

渋谷かな

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現状維持

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「クッ!? 灰色3号にはダメージすら与えることができないのか!?」
 望たちは灰色3号の圧倒的な強さの前に成す術がなかった。
「もう、終わりか? それなら、こちらから攻撃するぞ。」
 灰色3号が攻撃を仕掛ける。
「くるぞ!?」
 望たちは身構える。
「スキル転移魔法! ファイア!」
 灰色3号は炎を出して望たちを攻撃する。
「うわあああー!?」
 望たちは必死に火から逃げる。
「まだまだ! フリーザ! ウインド! サンダー! ウォーター! ランド!」
 灰色3号は、次々と攻撃魔法を繰り出す。多種多様な属性の魔法を灰色3号が使えるのも、これまでの修行の成果である。
「ギャアアアアー!?」
 避けきれなくなった望たちは、様々な属性の魔法攻撃を受けてしまう。
「とどめだ。くらえ!」
 灰色3号は上空に大きなエネルギーの塊を作り出す。
「も、もうダメだ。せめて死ぬ前に塩のおにぎりが食べたかった。」
 望は諦めかけた。素直に自分が食べたい物が思いついたくらい頭の中がスッキリとしていた。
「ああ!?」
 その時、望は何かに気がついた。
「あったぞ! 灰色3号にダメージを与える方法が!」
「本当に!?」
「ああ! 見つけたぞ!」
 勝機を見つけた望に再び夢を取り戻す。
「はったりだな。この私にダメージを与えるなど、おまえたちでは無理な話。さあ、この特大エネルギー破を食らって死ぬがいい。」
「それはどうかな? 俺の渾身の夢魔法を味わっても同じことが言ってられるかな! 夢は見るためにあるんじゃない! 夢は叶えるためにあるんだ! くらえ! 夢魔法! ドリーム・カム・トゥルー!」
 望は灰色3号に夢を見せる。
「私に、おまえの夢魔法なんかは効かな・・・な!? まさか!?」
 灰色3号が驚いた。
「婦長!?」
 目の前に自信が認める悪魔神こと婦長がいるのだ。
「灰色3号! おまえの一番苦手な婦長を、俺の夢魔法で呼び出してやったぜ!」
 望は、灰色3号が自ら自分の弱点を言っていることを思い出したのだ。
「このバカ弟子が! 何をサボっているんだ! 罰としてマグロの遠洋漁業に1カ月は行ってもらおうじゃないか!」
「ギャアアアアー!? 助けて!? ごめんなさい!? 許して!? 婦長!?」
 現れた婦長に首根っこをつかまれて灰色3号は去って行った。
「どうだ! 見たか! 夢の力は無限大だ!」
 望は、心の白黒ではなく、自分が夢を司る魔法使いで良かったと実感した。
「やったね!」
 望は仲間から祝福を受ける。
「今回のキャラクター登場順位変動戦で灰色3号にダメージを与えた人はいないので、現状維持です。」
「なんじゃそりゃ!?」
 骨折り損のくたびれ儲けだった。
 つづく。
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