英語は魔法 English is Magic

渋谷かな

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決起

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「それでは学級委員会を始めます。」
 司会はクラス委員長になった望である。その姿は堂々として落ち着いたものだった。
「諸君! この世界は闇に覆われようとしている!」
 望は会議の冒頭で浮ついているクラスメイトに強い一撃を食らわせる!
「は? こいつは何を言っているんだ?」
 クラスメイトはキョトンとした顔でザワザワしている。
「まずは、この映像を見てもらいたい!」
 望は用意してきた映像を魔法で映し出す。
「こ、これは!?」
「キャアアアアアアー!?」
 映像は、魔法アメリカの自由の女神像が破壊され焼け野原になった魔法都市ニューヨークや、エッフェル塔や凱旋門で人間が殺されていく魔法都市パリの大量虐殺の映像だった。
「ひ、酷い!?」
 あまりの残酷な映像に泣き出す者、気絶する者も現れる。
「これは世界各地で悪い魔法使いが世界侵略を始めた映像だ!」
「世界侵略!?」
「そうだ。そして悪い魔法使いたちが日本にも侵攻を開始した!」
「なんだって!?」
「その証拠に、最近街で良く出没している、さまよえる渋谷人レベル1なんかは、何の罪のない人間が悪い魔法使いに魔法で廃人や腐女子に変えられた姿だ!」
「そうだったのか!?」
「なんと酷いことを!?」
 望は悪い魔法使いの仕業だと、クラスメイトに信じさせることに成功する。
「このままでは日本は、悪い魔法使いに支配されてしまう! みんなはそれでいいのか?」
「ダメだ! 悪い魔法使いを倒そう!」
「そうだ! そうだ!」
 クラスは一致団結して、悪い魔法使いを倒そうとまとまる。
「ニヤッ。」
 望は自分の思い通りに話が進んでいるので、ついつい顔がにやけてしまう。
(まず最初に衝撃的な映像を見せる。すると脳みそが興奮して冷静な判断ができなくなる。まあ、あんな破壊映像は魔法で簡単に作れるのだが、予想以上に効果があったようだな。)
 望はマインドコントロールの天才である。
(そして我々が一つの方向を向いて立ち上がるためにも、敵の存在は必要だ。まさに小学生のいじめの理論だ。簡単に話を信じ、一つにまとまってくれた。)
「さあ! みんな! 人々の笑顔のために! 家族が平和に暮らしていける平凡な日々の生活を守るために! そして、この魔法日本を守るために、今こそ立ち上がる時が来たのだ!」
「おお!」
 望の呼びかけにクラスメイト達は決起する。
「世界は俺たちが守る!」
 全ては望の望む世界を作るために。
 つづく。
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