英語は魔法 English is Magic

渋谷かな

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魔女

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「まずは魔法新宿の魔法使いの歴史について話してもらおうか? ちなみに俺はエレベーターに乗ったら、天界に着いて神様から英語は魔法だと教えられ、魔法使いにされてしまった。分かりやすくいうと悪の結社に捕まって改造人間にされたと同じようなものだ。」
 望は自分が魔法使いになった経緯を正直に話す。
「!?」
 その話を聞いて新宿の魔法使いが同様する。
「あなたはどうやって魔法使いになったんだ?」
「・・・・・・ある日、都庁の展望台行きエレベーターに乗っていたら、天界に着いて、神様に英語を話せば魔法が使えると教えられたの。おまけに魔法のローブに、杖、ほうきをくれたわ。それから私は高校に通いながら魔法使いとして、信号を渡るおじいさんの荷物を魔法で運んだり、おばあさんの座る優先座席に座っているヤンキーとギャルを退治したわ。」
 これが新宿の魔法使いの誕生秘話である。
「あなたは魔法使いですね。新宿の魔法使いは全員、新宿魔法騎士団に入団してもらうことになっています。とスカウトされたの。それからは魔法の稽古や、他人には知られてはいけないような、魔法新宿区の裏の危ない仕事を何回もやらされて、気が付いた時には魔法使いという戦闘員にさせられていたの。」
「なんてひどい話だ!?」
 望は新宿の魔法使いの話を聞いて、新宿魔法騎士団のやり方に嫌悪しているようにみえた。
(まるで俺と考えることが一緒じゃないか!? どうして権力を得た奴は自分が天下を取るために周りの何の罪のない人間を戦わせようとするんだ!?)
 望は自分のことの様に、理解できない新宿魔法騎士団の権力者のことを思った。
「ども、もう安心していいんじゃないかな?」
「え?」
「だって悪い魔法使いの親玉の新宿区長は俺が倒したから。」
「ダメよ!!!」
 その時、新宿の魔法使いは声を荒げて望の言うことを否定する。
「あの方がいるもの!?」
「あの方? あの方って誰?」
「新宿には魔女の東京都知事がいるのよ!? 新宿区長なんて、東京都知事の使い魔の一人にしかならないわよ!?」
「東京都知事の魔女!?」
 望が倒した新宿区長は代わりが何人でもいる末端魔法使いでしかなかった。本当の敵は東京都知事のだった。
「新宿区に聳え立つ魔女の城、それが東京都庁よ!」
「なんだと!? それでは新宿区に戦いを挑むということは、魔法東京都と戦うことを意味するのか!? 俺はなんと強大な敵に戦いを挑んでしまったんだ!?」
 今明かされる新宿区に潜む魔女に衝撃を受ける望であった。
 つづく。
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