新説 六界探訪譚

楕草晴子

文字の大きさ
133 / 133
現在

げんざい

しおりを挟む
取れるものは自分で取るんだ。

『初恋』トゥルゲーネフ より

**********
「アイウマヒロ」
 確かに昨日、閉まりゆくホームドアと電車の扉の向こうで、コウダはそう口にしていた。
 落葉の落ち切った桜の坂を下り、駅構内に向かいながら、その時のコウダの様子、それまでの思い当たる節の数々を脳内再生。
 …………。
 あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
 なんで気付かなかったんだ俺!
 馬鹿じゃないのか俺!
 毎日鏡で見てる顔だろ俺!!
 あの時のコウダのセリフを今思い出すと、その括弧書きがしっかり聞こえるような気がした。
『んー…いや。
  なんつーか………お前、馬鹿だなぁ(いい加減気づけよ)』
 (いい加減気づけよ)←ココ注目v
 くそぉーーー……ぁああああああああ!!!!
 何度思い返して悶絶したことだろう。
 言い訳も試みた。
 だって。大人だったし。体とか色々違ってたし。
 顔、案外今の俺と似てなかったし。
 あの顔がかっこいいか悪いかっていうと…。
 でも、俺の顔ではないって言えるかっていうと…。
 嫌だ! 判断したくねぇ!
 知ってしまったことも、あの顔だってことも、全部引っ括めて。
 ビミョー…。
 それ以上に最悪なのはあの帽子だ。
 もらっちゃった~と浮かれてたけど、その後どうなったかといえば。
 消えた。割と家に帰ってすぐ。跡形もなく。
 でも聞いてた通り戦利品は残った。
 なにが残ったかって?
 いらないモノだ。
 いらないだけならまだしも使えないモノでもあった。
 洗濯のどさくさにまぎれてその辺に放置したのがまずかった。
 でも普通こういうのって、ところてん式に先に入った奴が先に出るもんじゃん。
 なんで後に入ったほうが先に出てくんだよ! あんなんホントいらねぇから!!
 往生際悪いかもしんないけど、どーしてもなんか使えると思いたい。
 だから取り敢えず学習机の上に飾ってある。
 見る度けったくそ悪いけど、実は一個だけいいことがあった。
 親父が今日午前中掃除したときに、俺の机の上に手を出さなかった。
 聞けば『飾ってあるんだろ』とのこと。配置の妙だ。
 どうやら今迄ずっと『いらないもんだけど捨てもせず片づけもせず放置してる』認識だったらしい。
 大事なもんなんだよって前から何度も強く言ってたんだけど、親父は全っっっっったく俺が言ったこと覚えてなかった。
 アレは親父避けの結界になったというわけだ。
 思い出しながら惰性で流れに身を任せ、エスカレーターに乗る。
 スーパーまでの道程は午前中に来たのと同じ。
 今日は11月25日。
 そういえば『秋の二谷堀みゅ~じっく☆ふぇすた』当日。
 そういえば午前中に準備してたなぁ。
 『そういえば』うちの中学の吹奏楽部演奏が始まってる頃なんじゃないかなぁ。
 全部聞くことはないから、買い物して、帰る途中にチラッと寄ると丁度いい時間かな。『多分』。
 『ついでだから』、終わった後降りてくるだろう四月一日にも一声かけてこよう。
 安藤さんも吹奏楽部だったよな。
 『そういえば』。
 エスカレーターを下り、確かに演奏してるのがうちの中学の制服だって確認してから通りすぎてスーパーへ。
 あれからなんとなくケチャップと駄菓子がある売場に近寄れないでいる。
 ほとぼりが冷めたころに買いにいこう。じゃんけんグミ食べたいし。次のオムライスのためにもケチャップは必須だし。
 色々物色してレジを出て、マイバッグに戦利品を詰める。
 昨夜あのあとあんまり眠れなかった代わりに、1つ仮説が出来た。
 俺があのときじゃんけんに勝った理由。
 もしかしたら、だけど。
 俺が『勝った』と思ったからじゃないか? って。
 なんでかっていうと。
 あいつも俺で、俺も俺。
 あの状況で咄嗟の判断ってやつをしたら、多分俺があいつの立場なら、『負けた』って思ったんじゃなかろうか。
 じゃあもし、俺が『ズルだ』って思ってたら?
 寒気を無視して店を出る。
 再び広場の入り口にたどり着くと、『イベントスケジュールどうぞー』の声。
 配られるまま手に取ると、今日の演奏のスケジュールが載ってる。
 舞台ががちゃがちゃプーパーしてる。
 もう終わっちゃったらしい。うちの中学の制服が舞台袖に固まってる。
『残念だなぁ』。
 一応曲目に目を通してみる。
 もう終わっちゃってるんだけど…1曲目は…『A列車でいこう』。
 エーレッシャ…あれ?
 やだうそまじでもしかして。
 いや、きっと間違いない。
 …エーレッシャさんは死んだんだ。
 絶望。
 自分の妄想力と勘違い力に。
 知らないことを知りたいとは思ってたけど、これマジ知りたくなかったわ。
 俺の『中』のあのシチュエーションがあながち間違ってなかったところも相まって。
 自分で自分にクソワロタ的な…。
 うん。いいよ。エーレッシャさん。会ったし。
 頭の中は自由だ。
 四月一日と目が合って手を振ったけど、向こうで他のメンバーと喋ってる模様。
「よお」
 すぐ後ろから声がしてびくっとなる。
 見ると安藤の爺だった。孫の晴れ舞台を見に来たんだろう。
 びっくりした~。
「こんちは」
 返事をしたのに安藤の爺は俺の顔を見ない。
 何だろとそっちの方に顔を向けると、安藤さんと目が合った。
 こっちに来る。
 爺の声色が俺に挨拶したときより明らかにやさしくなった。
「お疲れさん。もういいのか?」
「うん」
 準備中の次の演奏を見に来たようだ。
 楽器は向こうの荷物置き場に置いてきたらしく手ぶら。
「ちょっと待ってろ」
 安藤の爺は出店のたこ焼を指差し、そのまま居なくなった。
 安藤さんと二人きり。
 どうしよう。
「真宏くん、聞きに来たの?」
「え? あ…買い物帰りにそういえばと思って」
「そっか。
  じゃあいいタイミングだよ。
  次の第七高校のね、この1曲目、凄っごいいい曲でね。
  私、好きなの」
 『私、好きなの』。
 好きなのか。そっか。
「おまたせしました。
  第七高等学校吹奏楽部の皆さんで~す」
 音合わせが終わったらしい。
 指揮棒を掲げる先生らしき人。
 嬉しそうな安藤さん。
 棒が振り下ろされた時、音楽が始まる。
 特徴的なドラムの音。
 これ、あのとき安藤さんの『中』で聞いた奴じゃね?
 続いて始まる思わず踊りだしそうな、アップテンポのメロディで確信。
 スケジュールの曲目を見るより、安藤さんの解説が早かった。
「『シング・シング・シング』っていうの。
  定番の曲なんだけど、毎年高校生の人がやる曲だからウチら演奏できないんだよね。
  これ、やってみたくってさー」
 どうりで『中』で聞いた時、素人感覚だけど、エーレッシャより上手いなーと思ったわけだ。
 高校生の音だったのか。
「もうちょっと後でトランペットがソロで入るのね。
  で、それもまたカッコいいんだよねー。
  あ、ほらほら!」
 指差た先で、ブレザーのお姉さんが立ち上がり、一歩前へ。
 独りで立って、その音が響きわたる。
 やりたいなとは思わないけど、かっこいいのは確かに。
 隣の安藤さんは演奏が終わって気が楽になってるせいか、ハイになってるせいか、声のトーンが何時もより力強かった。
 頬は赤っぽいピンク。奥二重の瞼から伸びる睫毛が上下する。
 耳の上に落ちてきた髪を親指で耳にかけ直す度、短く揃った爪が俺の目の前を横切った。
「あのソロパート、高校か、大人になってからでもいいから、絶対やってみたいんだ」
 安藤さんならできるよ。
 そう思った。
 これまでだったらそれで終わりだった。
 根拠も何も無い。言っていいのか分からないから。言い方もそれでいいのかわからないから。
 でも今はそれで終わりにしたりしない。
 言ったら、言った言葉は伝わるから。
 それがどうなるかは、分からないけど。
 だから、
「あ、安藤さんなら、たぶん、絶対…できるよ…と思います」
 途中で安藤さんが俺の方を向いたから、俺は舞台の指揮者の先生の背中の方を向いた。
 左側が熱い。
 安藤さんから遠赤外線が放たれてるんだろう。きっとそうだ。
「ほんとに?」
 笑うように言うその声が、左耳から侵入して脳味噌を溶かしていく。
「ん…」
「ほい。たこ焼」
 げっ。安藤の爺。
「じゃ、じゃあ」
 そそくさと踵を返す。
「お前も食ってけよ。ほれ」
 二本の爪楊枝をつまんで、俺のほうに差し出す爺。
「このあとの社会人バンドの1曲目もいいんだよ~」
 いや、え、ええ~~? 
「肉と、玉子と…」
 ええ~っと…。
「あ、アイス買ってるんで」
 駄目押しにアイス購入を捏ち上げ、あとは歩く速度を速めるのみ。
 後ろからなんか言われてるけど、誘惑に負けて振り返ることなく二谷堀駅の上りエスカレーターに乗る。
 音楽が聞こえなくなるにつれ少しずつ脳味噌が固まって、左頬が冷えてきた。
 安藤さん、変に思わなかっただろうか。
 安藤さんもだけど、安藤の爺は?
 固まってきた脳味噌でさっきのアレコレを思い出しながら二谷堀駅を出ると橋の上には電車鑑賞の親子連れ。
 桜の木の下を通るとき、道路の向かいの寺の掲示板が目に入った。
 警句が書いてある。なんだろ。
 いつもは読まないそれを読んだ。
 ちっ。なーんだ。使い古しじゃないか。それに…。
 あっ!
 思い出した。トイレットペーパー。もうすぐ切らすんだった。
 コレ置いて…いや、また今度にしよう。
 でも買うのは買うぞ。あの警句みたく手で把むなんて絶対御免だ。紙があればいいんだから。
 そのまままっすぐコンビニ、その境目のひっそりとした小道。
 いつも通りスカイツリーが見える。
 掲示板にこの前貼り出された忌中の紙はもうはがされた。
 そのまま道なりに進んでちょっと行った先の我が家。
 引き戸を開け、閉め、見慣れた完全に和の茶色っぽい空間。
 戦利品を冷蔵庫にツッコみ二階へ。
 居間ーーテレビ部屋ともいうーーでごろ寝…だめだ親父が占領中。
 寝るのは自分の部屋にしよう。
 狭い階段を上っていく。ベニヤ板の壁に手をついた。手摺りはあるけど俺には低すぎる。
 部屋に入ってすぐに制作キットのラジオ。電源を入れる。
 ここ最近のマイブーム。作ったからには使おうと休みの日とかに通電してる。
 なんか曲かかるかなーと思ったけど、丁度パーソナリティー二人で投稿紹介中である模様。
『ペンネーム「大連休壊され職」さんから。
  「遡ること二ヶ月前のシルバーウィーク、あのセット・エトワールで九州旅行とはりきっていたのですが、なんと当日乗車駅に着いたところで、お仕事の緊急事態発生連絡ーーー!
  そこから職場に直行。お休み返上で徹夜。普段の平日以上に仕事でしたぁ~。
  当然乗車券はキャンセル 括弧 泣き」』
『ざーんねーーん!
  セット・エトワールって、あれですよね。かの有名な超豪華寝台列車の。
  この方どんなお仕事なんでしょーねぇー。
  駅着いてから連れ戻されるって相ー当ー』
『うーん、気になりますネー。続きますよ~。
 「悔しくてたまりませーン。この三連休は休めてますが」
  おめでとうっ!!
 「ふつーの近距離切符で買い物に出掛ける予定でございます 括弧 もっかい泣き。
   せめて気分だけでもゴ~ジャスな列車の旅にしたぁ~い!」
  かしこまりましたぁ~というわけでリクエストは』
 なんか嫌な予感。
『ド定番すね』
 イントロがスピーカーから流れ出す。
 嗚呼…。やっぱり。
『ド定番すよ。
  ま、でもみんななんだかんだいって、好きでしょ!
  「A列車でいこう」』
 もう消す気力がない。
 イントロに続くゆったりとしたメロディは、それでも残ってた僅かな気力も予定調和の落胆ごと洗い流していく。
 なんか、こんな感じで、しょーもないことに凹んだり盛り上がったりしながらこの先も続くんだろうか。
 どうしようもない俺の見た目と、どうしようもない俺の中身と、どうしようもない状況を相方に、わからない他人と、わからない状況の中で。
 痒い所に手が届かない、言葉って道具で、殴ったり不意打ちしたり慰めたり、殴られたり不意打ちされたり慰められたりしながら。
 思った通りどうにでもできる所から出てきちゃったもんな。勿体無かったかなぁ。
 揉めるかわかんないおっぱいに賭けるんじゃなかったかなぁ。
 オムライスは食えたけど、次なる欲望が生まれてしまったし。
 しょうがねぇ。もう昨日のこと。それに死んでなきゃ明日来ちゃうし。
 そうだ。そんなことの前に、今日の晩御飯どうしよ。
 この前奮発しちゃったし。今度のオムはソースでご飯炒ためて作ってみようとは思うけど、次いつならいけそうかな。
 仏壇の前に来ると、遺影の笑うじいちゃんと目が合った。
 死んだ身として今頃どこかで面白がってるかも。
 どこかではどうかわかんないけど、俺の『中』では笑ってる。
 そう思ったらちょっと悔しい。
 手を合わせる気にならず、そのまま仏壇の前から立ち上がってカーテンを開けた。
 窓の光が差し込んで電気いらず。蛍光灯の紐は静かにぶら下がってる。
 スピーカーから流れる緩やかな音は聞き覚えのある領域を脱し、その先へと伸びていった。
 へー。こんな曲だったのか。言われてみると旅っぽいっちゃ旅っぽいような。
 そうだ。安藤さんがこれもいいよって、社会人バンドがやる…確か1曲目、オススメしてたっけ。
 どんなだろう。
 タイトルの読み方、『タンク』でいいのか?
 きっと、ミルクタンク的な立派なブツをお持ちのおねえさ…。
 待て自分。
 そういう勝手な思いこみがエーレッシャさんの悲劇を生んだんじゃないか。
 どんなおねえさんかは、ちゃんと調べてみるべきだ。
 広場でもらったスケジュールの紙を学習机の上の、灰色の四角錐のほうへ。
 上に乗せたものーープラスチックの黄色のチョキがくっついた、割れたペットボトルのキャップーーが落ちないように、そっと持ち上げ、その下に挟み込んだ。
 そう。今日も。
 いつも通りだ。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。 結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの? もう、みんな、うるさい! 私は私。好きに生きさせてよね。 この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。 彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。 私の人生に彩りをくれる、その人。 その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。 ⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。 ⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ガチャから始まる錬金ライフ

あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。 手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。 他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。 どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。 自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。

【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-

ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!! 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。 しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。 え、鑑定サーチてなに? ストレージで収納防御て? お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。 スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。 ※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。 またカクヨム様にも掲載しております。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

神木さんちのお兄ちゃん!

雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます! 神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。 美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者! だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。 幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?! そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。 だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった! これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。 果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか? これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。 *** イラストは、全て自作です。 カクヨムにて、先行連載中。

処理中です...