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40話
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ここ最近真希の様子がおかしい。
もちろん、紗那が軽口を叩けばウザそうに反応してくれたり、普通に会話のやり取るはできている。
だが全体的に覇気がなく、どこか心ここにあらずだった。
極めつけは、気付かれないぐらい小さいため息を吐いていることだった。
紗那の言動で呆れて分かりやすくため息を吐くことは多々あったが、誰にも気付かれないぐらい小さなため息は初めて見た。
それが何回も続いたら紗那だって真希の様子がおかしいことぐらい気づく。
真希はなにかに悩んでいる。
もし悩んでいるなら力になりたいと紗那は思っている。
だが真希が相談してこない以上、紗那からは聞きづらく袋小路になっていた。
いくらウザい紗那でも人のパーソナルスペースに土足で入るほど、デリカシーのない女の子ではない。
真希は唯一、紗那と対等に接してくれる後輩だ。
同級生は同い年の子だから対等なのは当たり前だ。
だから同級生には清美や麗奈以外にも友達はいる。友達はいるが清美や麗奈ほど親しいわけではない。
そして去年、ある事件が起こった。
一部の後輩が紗那の美しさと格好良さに惚れ、ファンクラブを作ってしまった。
ここからが紗那の地獄の始まりだった。
その後、紗那は一部の後輩たちから『紗那様』と呼ばれ熱烈な愛を受けた。
それだけだったらまだ良かったのだが、ファンクラブの過激派がファンクラブ以外の生徒が紗那に近づくことを禁止したのだ。
もし近づいて話しかようものならばすぐに遠ざけられ、紗那はファンクラブ以外の人たちと話ができなかった。
紗那のことが好きなのは嬉しかったが、さすがにこれはやりすぎだった。
紗那はファンクラブの子たちに『さすがにそれは迷惑だから止めていただきたい』と強い口調で言ったら、『なんか私が知っている紗那様と違う』と幻滅されファンクラブは解体された。
その後は清美たちとも普通に交流することができるようになったが、紗那の悪い噂が学校中に広まり元から友達だった子たち以外から話しかけられることはなかった。
そのため紗那は去年、『紗那様』とは呼ばれたが一度も『鈴木先輩』『紗那先輩』と呼ばれたことがなかった。
だから真希と初めて会った時、あんな嘘を言ってしまったのだ。
だって去年の事件は紗那の中でトラウマになっているのだから言えるわけがない。
真希は高校一年生の後輩だったらしく、嬉しいことに去年の事件を知らない。
それだけでも嬉しかったのに、高校生になって初めて『先輩』と呼ばれたのだ。
本当に嬉しかった。
それに真希は先輩だからと言って崇拝もしなければ忖度も遠慮もしなかった。
もちろん、敬語や先輩と呼んでいるが同級生のような気安さを感じていた。
それが紗那からは好印象で、ついかまいたくなってしまうのだ。
そのせいで真希からは『ウザい先輩』と思われているがこの距離感が好きだった。
「ん~……あたしはどうすれば良いんだ……」
「どうしたの紗那。最近ずっと唸ってるじゃん」
「もしかしてまた変なファンクラブを作られてつけられているんですか」
「うわっ、それサイアクじゃん」
休み時間、自分の席で紗那が頭を抱えていると心配した清美と麗奈が紗那の元に来た。
去年の事件を知っている怜奈は今年も去年みたいなことが起こって悩んでいると勘違いをし懸念している。
清美も去年の事件を知っているため、勘違いした清美は怒りをあらわにしている。
もちろん、紗那が軽口を叩けばウザそうに反応してくれたり、普通に会話のやり取るはできている。
だが全体的に覇気がなく、どこか心ここにあらずだった。
極めつけは、気付かれないぐらい小さいため息を吐いていることだった。
紗那の言動で呆れて分かりやすくため息を吐くことは多々あったが、誰にも気付かれないぐらい小さなため息は初めて見た。
それが何回も続いたら紗那だって真希の様子がおかしいことぐらい気づく。
真希はなにかに悩んでいる。
もし悩んでいるなら力になりたいと紗那は思っている。
だが真希が相談してこない以上、紗那からは聞きづらく袋小路になっていた。
いくらウザい紗那でも人のパーソナルスペースに土足で入るほど、デリカシーのない女の子ではない。
真希は唯一、紗那と対等に接してくれる後輩だ。
同級生は同い年の子だから対等なのは当たり前だ。
だから同級生には清美や麗奈以外にも友達はいる。友達はいるが清美や麗奈ほど親しいわけではない。
そして去年、ある事件が起こった。
一部の後輩が紗那の美しさと格好良さに惚れ、ファンクラブを作ってしまった。
ここからが紗那の地獄の始まりだった。
その後、紗那は一部の後輩たちから『紗那様』と呼ばれ熱烈な愛を受けた。
それだけだったらまだ良かったのだが、ファンクラブの過激派がファンクラブ以外の生徒が紗那に近づくことを禁止したのだ。
もし近づいて話しかようものならばすぐに遠ざけられ、紗那はファンクラブ以外の人たちと話ができなかった。
紗那のことが好きなのは嬉しかったが、さすがにこれはやりすぎだった。
紗那はファンクラブの子たちに『さすがにそれは迷惑だから止めていただきたい』と強い口調で言ったら、『なんか私が知っている紗那様と違う』と幻滅されファンクラブは解体された。
その後は清美たちとも普通に交流することができるようになったが、紗那の悪い噂が学校中に広まり元から友達だった子たち以外から話しかけられることはなかった。
そのため紗那は去年、『紗那様』とは呼ばれたが一度も『鈴木先輩』『紗那先輩』と呼ばれたことがなかった。
だから真希と初めて会った時、あんな嘘を言ってしまったのだ。
だって去年の事件は紗那の中でトラウマになっているのだから言えるわけがない。
真希は高校一年生の後輩だったらしく、嬉しいことに去年の事件を知らない。
それだけでも嬉しかったのに、高校生になって初めて『先輩』と呼ばれたのだ。
本当に嬉しかった。
それに真希は先輩だからと言って崇拝もしなければ忖度も遠慮もしなかった。
もちろん、敬語や先輩と呼んでいるが同級生のような気安さを感じていた。
それが紗那からは好印象で、ついかまいたくなってしまうのだ。
そのせいで真希からは『ウザい先輩』と思われているがこの距離感が好きだった。
「ん~……あたしはどうすれば良いんだ……」
「どうしたの紗那。最近ずっと唸ってるじゃん」
「もしかしてまた変なファンクラブを作られてつけられているんですか」
「うわっ、それサイアクじゃん」
休み時間、自分の席で紗那が頭を抱えていると心配した清美と麗奈が紗那の元に来た。
去年の事件を知っている怜奈は今年も去年みたいなことが起こって悩んでいると勘違いをし懸念している。
清美も去年の事件を知っているため、勘違いした清美は怒りをあらわにしている。
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