柊瑞希は青春コンプレックス

黒姫百合

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63話

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 以上が昨日の回想である。
 ちなみに服装は動きやすくて汚れてもいい格好なので、学校指定のジャージを着ている。
 さすがに汚れる可能性があるところで私服を着ていくのは躊躇われる。
 学校指定のジャージは男女兼用で、深緑色である。
 はっきり言ってダサい。

「……こんなに太陽が憎いと思ったのは今日が初めてね」

 まるで親の仇を見るかのように撫子は太陽を睨みつける。
 このボランティア、なんと雨天中止だったのだ。
 つまり、雨が降ったらこのボランティアはやらなくて済んだのだ。
 撫子が太陽を恨みたくなる気持ちも分かる。

「……黒川先生は来てるみたいだな」

 部活の顧問として尚美も参加していることだけが唯一の救いだった。
 これでボランティアに来なかったら殺すところだった。
 ちなみに姉の亜美にボランティアのことを伝えたらとても行きたがっていた。

『瑞希ちゃんと尚美ちゃんが休日ボランティア。そんな破廉恥な……ゴホン。私も久しぶりに尚美ちゃんに会いたかったわ』

 だけどこの日、亜美は仕事なのでしょうがない。亜美は諦めて仕事に行った。

「瑞希ちゃん、撫子ちゃん。たくさんゴミ拾おうね」

 舞だけは朝からテンションが高かった。

「それではグループごとにゴミ拾いを始めてください」

 そしてゴミ拾いという名のボランティアが始まった。
 瑞希たちのところにも係員の人が来てグループについて説明してもらった。

「君たちは高校生だから、同じ高校生同士の方でグループを決めてきました」

 親切心で言っているのか、係員はとびっきりのスマイルを浮かべている。
 別にたかが数時間程度一緒にいる相手なので、別になれ合うつもりはない。
 だから同い年の高校生だろうが、年の離れた人だろうが別にどうだって良かった。

「げっ、あんたと一緒なの柊」
「げっはこっちだ一色。休日も一緒なんてマジで最悪なんだけど」

 係員は狙っていたのか分からないがよりにもよって椿と同じグループである。
 もちろん、帆波、早織付きだ。
 椿も瑞希と一緒は嫌だったのか、嫌悪感を隠そうとしない。

「すみません、グループ変えたんですけど」
「ごめんなさい。もう決まっているのでそのグループで我慢してください」

 瑞希がシャッフルを希望すると、面倒だったのか係員は愛想笑いを浮かべながら別のグループに行ってしまった。
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