93 / 103
93話
しおりを挟む
「金森さんも心配かけてごめんなさい」
撫子は心配させた舞にも謝罪する。
「ううん。あたしも女の子だから生理が大変なことは分かるもん。でもいつも冷静な撫子ちゃんも生理だとイライラしちゃうんだね。ちょっと意外」
女の子同士だから生理の大変さが分かるのだろう。
生理が来ない瑞希には生理の大変さは分からないからなんとも言えないが。
「柊さんもごめんなさい。別に避けるつもりはなかったのに、生理でイライラしていて」
「別に大丈夫だ。これで理由も分かったし気にしてないから」
撫子は瑞希にも謝罪する。
別に瑞希は怒っているわけではなく、ただいきなり避けられて困惑していただけである。
理由が分かれば瑞希はそれで良かった。
「生理で避けていたなんて自分でも子供っぽいわ。もう大丈夫よ。次は避けないから」
撫子も反省していることだし、この話題はこれで解決で良いだろう。
今思うと、あんなに休み時間五人で話し合って、あれでもないこれでもないと言い合っていたのに蓋を開ければすぐに解決した。
言っては悪いが拍子抜けだった。
もっと複雑な理由で避けていると思っていた瑞希の心配は杞憂で終わった。
「これで依頼完了。あー良かった良かった、別に瑞希ちゃんが嫌われているわけじゃなくて」
悩みが解決してホッとしているのか、舞は喜んでいた。
「本当にごめんなさい。もう大丈夫よ。もう依頼も解決したことだし帰りましょう」
依頼が解決したら瑞希たちが教室に残っている理由はない。
撫子は席を立ち、二人に帰ることを促してくる。
「……そうだな」
あまりにも拍子抜けだったので、若干腑に落ちないところはあったのだがもう帰る流れなので、この問題は解決ということで良いのだろう。
「もしまたなにか生理とかイライラしたらあたしに言ってね。フォローするから」
「ありがとう金森さん。金森さんも生理とかでイライラしたら力になるわ」
「ありがとう撫子ちゃん。もしあたしも悩みがあったら撫子ちゃんに相談するー」
「私はもう大丈夫だから柊さんも帰りましょう。私のせいでこんな時間を浪費させてしまってごめんなさい」
「別に良いんだ。白鳥が避けている理由も分かったんだから。私は生理のことは分からないがもしイライラするなら避けないで相談してほしい。男の娘の私に生理の大変さは理解できないと思うがいろいろとフォローできることはあると思うから」
「ありがとう柊さん。柊さんっていつも優しいわね」
「……別にいつも優しいわけじゃない」
「あれ、瑞希ちゃんが照れてるー。可愛いー」
「本当ね。照れてる柊さんは可愛いわ」
「おいお前ら。悩みが解決したとたんにこれかよ。別に可愛くないから」
「ううん、可愛いよね撫子ちゃん」
「えぇ、凄く可愛いわ」
「……もうー凄くむず痒いんだけど」
放課後の廊下を横に並んで歩く三人。
とりあえずこれで一件落着で良いのだろう。
今朝のような気まずさはなく、瑞希もスッキリしていた。
今まで思ったことなかったが、いつも話している人に避けられるのは最初から一人でいるよりも辛い。
瑞希も自覚していないうちに、この二人といることが心地よくなっているのであった。
撫子は心配させた舞にも謝罪する。
「ううん。あたしも女の子だから生理が大変なことは分かるもん。でもいつも冷静な撫子ちゃんも生理だとイライラしちゃうんだね。ちょっと意外」
女の子同士だから生理の大変さが分かるのだろう。
生理が来ない瑞希には生理の大変さは分からないからなんとも言えないが。
「柊さんもごめんなさい。別に避けるつもりはなかったのに、生理でイライラしていて」
「別に大丈夫だ。これで理由も分かったし気にしてないから」
撫子は瑞希にも謝罪する。
別に瑞希は怒っているわけではなく、ただいきなり避けられて困惑していただけである。
理由が分かれば瑞希はそれで良かった。
「生理で避けていたなんて自分でも子供っぽいわ。もう大丈夫よ。次は避けないから」
撫子も反省していることだし、この話題はこれで解決で良いだろう。
今思うと、あんなに休み時間五人で話し合って、あれでもないこれでもないと言い合っていたのに蓋を開ければすぐに解決した。
言っては悪いが拍子抜けだった。
もっと複雑な理由で避けていると思っていた瑞希の心配は杞憂で終わった。
「これで依頼完了。あー良かった良かった、別に瑞希ちゃんが嫌われているわけじゃなくて」
悩みが解決してホッとしているのか、舞は喜んでいた。
「本当にごめんなさい。もう大丈夫よ。もう依頼も解決したことだし帰りましょう」
依頼が解決したら瑞希たちが教室に残っている理由はない。
撫子は席を立ち、二人に帰ることを促してくる。
「……そうだな」
あまりにも拍子抜けだったので、若干腑に落ちないところはあったのだがもう帰る流れなので、この問題は解決ということで良いのだろう。
「もしまたなにか生理とかイライラしたらあたしに言ってね。フォローするから」
「ありがとう金森さん。金森さんも生理とかでイライラしたら力になるわ」
「ありがとう撫子ちゃん。もしあたしも悩みがあったら撫子ちゃんに相談するー」
「私はもう大丈夫だから柊さんも帰りましょう。私のせいでこんな時間を浪費させてしまってごめんなさい」
「別に良いんだ。白鳥が避けている理由も分かったんだから。私は生理のことは分からないがもしイライラするなら避けないで相談してほしい。男の娘の私に生理の大変さは理解できないと思うがいろいろとフォローできることはあると思うから」
「ありがとう柊さん。柊さんっていつも優しいわね」
「……別にいつも優しいわけじゃない」
「あれ、瑞希ちゃんが照れてるー。可愛いー」
「本当ね。照れてる柊さんは可愛いわ」
「おいお前ら。悩みが解決したとたんにこれかよ。別に可愛くないから」
「ううん、可愛いよね撫子ちゃん」
「えぇ、凄く可愛いわ」
「……もうー凄くむず痒いんだけど」
放課後の廊下を横に並んで歩く三人。
とりあえずこれで一件落着で良いのだろう。
今朝のような気まずさはなく、瑞希もスッキリしていた。
今まで思ったことなかったが、いつも話している人に避けられるのは最初から一人でいるよりも辛い。
瑞希も自覚していないうちに、この二人といることが心地よくなっているのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる