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第二十七話
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「ど、どうして泊まることになるんですか」
「だって怪我が悪化したら大変だもの。心配だわ。それに親には許可をいただいているから大丈夫よ」
「そういう問題ではなくてですね。私と楠先輩は異性なんですよ。男女で一緒に寝るなんて問題大ありじゃないですか」
「問題なんてないわ。私の姉も大学の頃、男女で飲み会して雑魚寝とかしてたけどなにも問題は起こらなかったわ」
優と葵は異性だ。
高校生にもなって異性と一緒に寝るのは世間的にイケナイことだと思う。
葵は姉も男女で雑魚寝をしていたか大丈夫だと言っているが、それとこれはまた別である。
大学生ということはみな、十八歳以上、つまり大人だ。
大人ならもしなにかあっても責任を取ることができるが、優はまだ十五歳、つまり子供である。
まだ責任をとれる歳ではない。
「わ、私が楠先輩を襲ったらどうするんですか」
「……大丈夫よ。中村さんはそんなことするような人じゃないことは知ってるわ。中村さんはとても優しいもの」
これはあくまでも一つの仮定である。
もちろん、優は葵にそんなことするつもりは毛頭ない。
葵はそれを分かっているのか、クスクス笑いながらそれを否定する。
「ぎゃ、逆に楠先輩が私を襲ったらどうするんですか」
葵がそんなことするなんて絶対ありえないと思いながらも優は質問をする。
葵は人を傷つけるようなことをする女の子ではない。
すぐに否定が返ってくると思った優は十秒経っても返事が返ってこないことに、困惑する。
「……中村さんを傷つけることはしないわ。でももししてしまったらその時は責任を取るわ。それは先輩として当然のことだもの」
ただの仮定の話なのに、葵の目は真剣だった。
「ほらね。どちらもなにもしないなら一緒にお泊りしても問題ないでしょ」
葵の言うとおり、お互いなにもしなければ問題はない。
「お風呂あがって来たんだから湿布巻いてあげるわ。中村さん、こっちに来て」
「……あっ、はい」
この話はこれで終わりと言うかのように、葵が話題を変える。
優も湿布を貼ることを忘れていたので、大人しく葵の言うことを聞き葵の前に座る。
葵は丁寧に突き指をした指に湿布を貼っていく。
湿布のヒンヤリとした冷たさが気持ち良い。
「これで大丈夫ね」
「ありがとうございます」
「それじゃー私もお風呂をいただくわね」
「はい、どうぞ」
湿布を貼り終えると葵は着替えを持って脱衣所に消えていく。
部屋に一人残される優。
今、葵はバスルームでシャワーを浴びている。
シャワーを浴びているということはもちろん、裸である。
先輩の女の子が扉一枚隔てて、裸でシャワーを浴びている。
意識しない方が無理である。
「……これはこれで心臓に悪いよ」
優の悶々とした気持ちは虚空へと消えていく。
「だって怪我が悪化したら大変だもの。心配だわ。それに親には許可をいただいているから大丈夫よ」
「そういう問題ではなくてですね。私と楠先輩は異性なんですよ。男女で一緒に寝るなんて問題大ありじゃないですか」
「問題なんてないわ。私の姉も大学の頃、男女で飲み会して雑魚寝とかしてたけどなにも問題は起こらなかったわ」
優と葵は異性だ。
高校生にもなって異性と一緒に寝るのは世間的にイケナイことだと思う。
葵は姉も男女で雑魚寝をしていたか大丈夫だと言っているが、それとこれはまた別である。
大学生ということはみな、十八歳以上、つまり大人だ。
大人ならもしなにかあっても責任を取ることができるが、優はまだ十五歳、つまり子供である。
まだ責任をとれる歳ではない。
「わ、私が楠先輩を襲ったらどうするんですか」
「……大丈夫よ。中村さんはそんなことするような人じゃないことは知ってるわ。中村さんはとても優しいもの」
これはあくまでも一つの仮定である。
もちろん、優は葵にそんなことするつもりは毛頭ない。
葵はそれを分かっているのか、クスクス笑いながらそれを否定する。
「ぎゃ、逆に楠先輩が私を襲ったらどうするんですか」
葵がそんなことするなんて絶対ありえないと思いながらも優は質問をする。
葵は人を傷つけるようなことをする女の子ではない。
すぐに否定が返ってくると思った優は十秒経っても返事が返ってこないことに、困惑する。
「……中村さんを傷つけることはしないわ。でももししてしまったらその時は責任を取るわ。それは先輩として当然のことだもの」
ただの仮定の話なのに、葵の目は真剣だった。
「ほらね。どちらもなにもしないなら一緒にお泊りしても問題ないでしょ」
葵の言うとおり、お互いなにもしなければ問題はない。
「お風呂あがって来たんだから湿布巻いてあげるわ。中村さん、こっちに来て」
「……あっ、はい」
この話はこれで終わりと言うかのように、葵が話題を変える。
優も湿布を貼ることを忘れていたので、大人しく葵の言うことを聞き葵の前に座る。
葵は丁寧に突き指をした指に湿布を貼っていく。
湿布のヒンヤリとした冷たさが気持ち良い。
「これで大丈夫ね」
「ありがとうございます」
「それじゃー私もお風呂をいただくわね」
「はい、どうぞ」
湿布を貼り終えると葵は着替えを持って脱衣所に消えていく。
部屋に一人残される優。
今、葵はバスルームでシャワーを浴びている。
シャワーを浴びているということはもちろん、裸である。
先輩の女の子が扉一枚隔てて、裸でシャワーを浴びている。
意識しない方が無理である。
「……これはこれで心臓に悪いよ」
優の悶々とした気持ちは虚空へと消えていく。
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