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第三章 ダンジョン抜けても町まで遠く
閑話 砂時計達の定例会議
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そこは何処とも分からぬ場所だった。光の射さない真っ暗な空間。なのに何故か部屋の様子はハッキリと見える。
壁らしきものはあるのだが扉も窓もない。在るのは部屋の中央に置かれた円卓と、その周囲に配置された十の椅子。そしてそれぞれの椅子に置かれた赤い砂時計のみ。
音もなく光もなく、そのままの静寂が永遠に続くかと思いきや、砂時計の一つが急に光を放ち始める。そして発光が収まった時には、そこには一人の女性が代わりに座っていた。
腰まで伸びた紫紺の髪。アメジストの如き澄んだ瞳。どことなくビジネススーツのようにも見える、黒を基調とした服を着こなしている。そして恐ろしく整ったその美貌は、どこか年齢を読めない不思議な雰囲気に満ちていた。
まるでずっとそこに居たかのように自然にそこに座るその女性は、周囲を見渡し自分以外誰も居ない事を確認すると、落ち着いた様子で膝に手を置き瞳を閉じる。
それからしばらく経ち、変化のなかった部屋に再び光が灯った。また砂時計の一つが光り出したのだ。そしてその光の中から現れたのは、
「よいしょっと。一番乗り……と思ったら、先を越されちゃったわねんリーム。こうして直で会うのは二月ぶりね」
「そうですねイザスタさん。連絡自体は数日おきに取っていましたが、前回の定期連絡会以来です」
現れたイザスタに対して、リームと呼ばれた女性は静かに笑いかける。その笑顔を一度向けられたなら、その心を囚われる者がどれだけいるか知れない神々しさと魔性を兼ね備えた笑みだ。
しかしイザスタは長い付き合いなので慣れたもの。心を囚われることなく笑い返す。そのまましばらく雑談を交わす二人。
「それにしても、今回はやけに集まりが悪いわねぇ。留守番組やオレインはともかく、エイラにロイアちゃん辺りはもう来ても良い頃なのに」
「あぁ。その事ですが」
イザスタの疑問にリームが答えようとした時、砂時計の一つがまた発光しだした。その光が収まると、その場所に一人の男が現れる。
「あらあら。アシュちゃんじゃないの? 二月ぶりねん。元気にしてた?」
「……お久しぶりです。イザスタさん」
現れた用心棒アシュは、イザスタの顔を見ると丁寧に頭を下げる。だが、
「もぅ。そんなかしこまった話し方しなくて良いのに。昔みたいにもっと気楽に姉さんと呼んでくれたって罰は当たらないわよん」
「……はぁ。じゃあ普通に言いますけどね……アンタ何やってんのっ!!」
「何って……何が?」
イザスタの何の反省もないその態度に、珍しくアシュが声を荒げて叱り飛ばす。
「前回の定期連絡の時にはアンタ交易都市群にいたよな? あれからヒュムス国に行くって話は聞いてたけど、何で牢屋なんかに入ってるんだよっ!? 何が有ったか知らないが、イザスタさんなら捕まるなんてへましないだろうに」
「いやぁ。それがちょっとへましちゃったのよん。だって私好みの可愛い子をいじめる貴族の人が居てね、このままじゃちょっとシャレにならないことになる所だったしついつい……ねっ♪」
「ねっ♪ じゃないよまったく。具体的に何をやったかは聞かないが、どうせそのいじめられていた人を助けたついでに貴族の怒りの矛先を自分に向けさせたんだろ? またその人がいじめられないために」
アシュは自分の目の前にいる人が、どこまでも自身の享楽の為に生きていることを知っている。
その本質が今はやや善寄りなのは否定しないが、世間一般に悪と言われる所業であっても、彼女にとって楽しくてそこまでの悪でなければ平気でやらかすのだ。
「それでその後一応わざと捕まったってとこか。逃げ切ってしまったらそれはそれで貴族の面目丸つぶれだ。探す為に何をするか分からないもんな」
「そうそう。幸い捕まってすぐにその貴族の人と直接話す機会があってね。お話したら気前よく色々許してくれちゃって……まあ貴族の人を怒らせちゃったのは事実だし、一応私なりのケジメってことでしばらく牢屋暮らしになったのよん」
あっはっはと何でもないように笑うイザスタだが、アシュは内心そのお話で貴族に何があったのかを想像して合掌する。あまりロクな事にはなっていないだろう。
「だからってわざわざ牢屋にまで入る必要が有ったかは疑問だけどな。だいたいイザスタさんときたら」
アシュはこれまで溜まった諸々の鬱憤も込めて、イザスタに説教を始める。流石のイザスタもちょっとだけ悪いと思ったのか、困った顔で神妙にアシュの言葉を聞いている。
そしてこの二人の様子を、少しだけ離れた所でリームは微笑ましいものでも見るように眺めていた。
「……さて、そろそろ時間ですね。定期連絡会を始めるとしましょうか」
アシュがイザスタに説教を始めておよそ十分。キリの良いところまで話したのを見計らったように、リームの言葉が部屋に響き渡る。
それは決して大声ではないのだけれど、二人はその言葉を聞いて速やかに姿勢を正す。もうじゃれ合う時間は終わりだと言外に言われたように。だが、
「始めるったってまだ三人しか来てないぜリームさん。もうちょっと待った方が良いんじゃないか?」
アシュのその言葉に、リームは軽く首を振る。
「先ほど言いそびれていましたが、エイラとロイアからは事前に今回欠席の連絡が来ています。エイラからは『ちょっと迷える子羊を助けに行ってきます。アシュ君によろしく言っておいてください』と」
「迷える子羊って……アイツ何やってんだ?」
寧ろ自分の方が時々迷子になる同僚に突っ込みを入れるアシュ。
「あとロイアちゃんが欠席と言うと……またエストちゃんが暴れ出すタイミングと被ったとかかしらね」
「その通りです。今日から明日にかけていつそうなるか分からないので見送ると」
それを聞いてイザスタもアシュも納得する。可能性は低いが、もし会議の最中にそうなったら色々マズい。このメンバーなら抑え込む事は可能だが、会議どころではなくなるのは確実だ。
「残るはオレインですが……遅刻はいつもの事です」
「そうねぇ。まあいつものように寝てるかもだし、来なかったらアタシから連絡しときましょ。下手にアタシやリーム以外が起こすと機嫌が悪くなるから」
「それが無難でしょうね。お願いしますよ。では改めて、定期連絡を始めましょうか」
「それじゃあまずアタシからね。ふっふっふ。アタシの情報はすごいわよぅ。なんと一人依頼の人物を見つけちゃったのよ」
そうしてリームの進行の下、各自が集めた情報がまとめられていく。
目的はある人物達の捜索だが、それとは別に各地で起きている気になった出来事等も挙げていく。何がその人物に繋がるか分からないし、情報自体に価値が出る場合もあるのだ。そうして一つずつ精査していく中、
「……そうしてアタシの牢獄生活は終わりを迎え、今は『勇者』達の護衛兼付き人をやってるって訳なのよん。ああ! アタシの愛しいトキヒサちゃんは何処に行ったのかしら。看守ちゃんの人脈でもまだ見つけられないし、ヌーボの一部はまだ反応があるから無事だとは思うんだけど、お姉さんったら心配で心配で……って、どうしたのアシュちゃん? 何か複雑な顔をして」
「……いや、奇妙な偶然だなって思っただけ。そのトキヒサなら俺の今いる所に居るぜ」
「ホントなのっ!?」
イザスタが思った以上に食いついてきたので、アシュも自身の今の状況を説明する。
今の雇い主と一緒に交易都市群を回っていた事。儲け話の匂いを嗅ぎつけ、ダンジョンに潜っていた事。そして、その中で出会った二人組の事を。
「……という訳で怪我は酷いけど命に別状はない。腕の良い薬師もいるし、数日すれば動けるようになるだろう。それから一度近くの町に行く予定だ」
「なるほど。思わぬ所で目標と接触していた訳ですか。しかしそうなると」
リームはそう言い終えるとチラリとイザスタの方を伺う。そのイザスタはと言うと、
「うぅ。ズルい。ズルいわよぅ。トキヒサちゃんとはアタシが一緒に冒険ア~ンドデートする筈だったのに」
子供のように不貞腐れた顔で円卓に突っ伏していた。
「仕方ないですよ。合流するにしても距離的にかなり離れている上国家間のゲートは現在使用不能。片手間で向かうという事は出来ません。その上『勇者』達の面倒を見ているのでしょう? ここは諦めてアシュに任せるとしましょう」
「……分かってるわよん。仕事を放りだす訳にもいかないものね」
「それにトキヒサの方もいずれイザスタさんの所に行くつもりみたいだぜ。約束したからってな。まあ指輪の解呪とか諸々終わってからだが」
その言葉を聞いて、イザスタは嬉しそうに目を輝かせる。トキヒサが自分との約束を守ろうとしてくれている事がお気に召したようだ。
「それぞれの報告は以上のようですね」
互いの情報のすり合わせも済み、リームの一言で今回の会議はお開きとなる。
予定出席者の半分しか来ていなかったのにも関わらず、話し合いだけで一時間以上が経っていた。それだけ濃密な内容だったと言える。
「今回新たに五人目であるトキヒサ・サクライが無事見つかり、残る対象は二人となりました。加えてアシュの報告によると、そのエプリさんから聞いた謎の黒フードの中にそのような人物がいたとか。それがもし確かであればさらにもう一人」
「ふぅ。このお仕事も終わりが見えてきたってことね。……全部終わって戻るにしても、今手掛けている仕事が終わるまでは猶予は有るんでしょ?」
イザスタがそう聞くと、リームは肯定するように頷く。
「元々今回の依頼は数年がかりの予定でしたから、それくらいなら問題ないでしょう。ですが……まだ終わっていないのに終わった後の事を話すのはやめた方が良いですよ。最後の一人はまだ手掛かりもないというのに」
「分かってるわよ。ちょ~っと『勇者』達の中に気になる子がいてねん。昔のアナタやケンちゃんみたいに、『私の出来ることは他の人達も出来て、私だけ出来ることなんて何もない』なんて言って悩んでいる子が。……人生のセンパイとして、何かアドバイス的なものは無かったりする?」
リームはその言葉に僅かにだけ逡巡する。だがそれも一瞬のこと。
「……そうですね。ではもしまだ悩んでいるようであればこう言ってください。『自分の出来ることを徹底的にやってから悩みなさい。話はそれからです』とね。ケンならまた違った言い方をするかもしれませんが、私に言えるのはこれだけです」
「フフッ。相変わらずスパルタねぇ。……良いわ。そう話しておく。ありがとねリーム」
女同士の語らいも終わり、そろそろ各自で引き上げようかと言う所で、
「あっ!? そう言えば忘れてた。リームさんでもイザスタさんでも良いから、エイラの居場所知らないか? 一つ解呪を頼みたいんだけど、今回あったら場所を聞くつもりが欠席だし」
アシュがうっかりしてたとばかりに発言する。
「さっき言ってたトキヒサちゃんの指輪の件ねん。確かにエイラならそういうのは得意だわ」
「それなら私が知っていますよ。欠席の連絡の際に聞いておきました。今は確か……」
「…………あそこかよ」
リームの語るその場所を聞いて、アシュの顔は僅かに引きつった。
こうして会議は色々とすったもんだを迎えながらも幕を閉じる。一人、また一人と砂時計の光と共に消えていき、部屋の中は再びの静寂に包まれた。
と思いきや、
「…………寝坊したの」
砂時計の一つが発光し、そこから一人の少女……いや、幼女が現れる。
見た目は小学校低学年といったところか? そこそこ長い薄緑色の髪は明らかに寝癖でボッサボサ。服も愛らしいフリルの多くついた子供服なのに、着たまま眠ってしまったのかあちこちしわになっている。
眠そうな垂れ目を服の袖でごしごしとこすりながら、幼女は誰も居ない円卓を見渡す。
「……皆、遅刻してるみたいなの。ラッキーなの」
幼女はホッと安心したように言う。いや違うよとツッコミを入れる者は誰も居ない。すると、幼女は一度大きな大きな欠伸をする。その目は明らかに閉じかけだ。
「じゃあ……他の人が来るまでオレインは寝るの。……お休みなの」
そのまま自身を名前で呼ぶ幼女、オレインは円卓に突っ伏し、数秒もしないうちにスヤスヤと眠りについた。念の為にと様子を見に来たイザスタがオレインを見つけるまで、それはそれは幸せそうな顔で眠っていたのだ。
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