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8話 いい友人は持つべきである
しおりを挟む「つまり、その手紙のせいで深雪ちゃんの
無遅刻無欠席の記録が破れたわけなんだね」
「まぁ‥そういうことです」
責任は当家の目覚まし時計にあるんだけど。
「はぁ、女って怖いわね‥一体何をしでかすかわかったもんじゃないわ」
お昼休み
お弁当を食べながら今朝の経緯を桃乃たちに話す。あずにゃんが卵焼きに箸を伸ばしながらいった。
「でも、仕方ないのかもしれないわね。
だってここ数年の間生徒会秘書はいなかったんだもの。それにあの美形揃いに女子1人なんて紅一点じゃない。だから深雪に飛び火が来たってわけよ」
その説明を聞いてだんだんと蒼ざめていく。
何故と思えるぐらい詳しい説明は私の血を引かせるには十分だ。
「もちろんだけど、行かないよね」
「え?何で」
桃乃の言葉に何故と聞き返した。
「何でって‥‥アンタバカァ?
行くつもりでいたの」
驚く私を横目にあずにゃんは顔をしかめた。
それにしても今の言い方、某アニメのア○カそっくり。
「だって、私が行かなかったら呼び出した女の子達待ってるわけだから、行こうと思ってたんだけど」
そう言い終わると、あずにゃんと桃乃は呆れたようにため息を吐いた。
「それは律儀過ぎるんじゃない、深雪ちゃん
本当に心配だな」
「たく‥アンタって子は‥はぁ‥私も付いて行こうか」
あずにゃん、桃乃‥‥!!!
「ううん、平気平気だよ。ありがとうね」
「そういう能天気な言い方深雪ちゃんらしいよ」
「本当に深雪らしいわ、とにかく何かされそうになったら背負い投げとか巴投げとか一発かまして逃げてきなさいよ」
おいおい、私はいつから柔道少女になったんだ。出来ないよいや、背負い投げあたりだったら案外出来るかもしれないけど巴投げなんて無理です。だけど、本当に感謝しちゃうよね
この2人には。
「あずにゃん、桃乃」
「なぁに?深雪ちゃん」
「どうしたのよ」
いきなり真顔になった私に2人は身構えた。
「大好き!」
「「知ってる」」
と言い返されてしまった。あっそうですか
失礼しました。
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