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しおりを挟む秋月学園は誰もが憧れる超名門校
今年で創立100周年を迎え各界の著名人を
多く輩出してきた名門校でもあり、在籍する生徒は御曹司やらご令嬢が多いとか
更には、美男美女が多いなんて噂が巷で広がり
毎年毎年入学希望者が増えているとか
「うわぁ‥デカッ!!」
そう呟いた私の目の前には、まるで城のような建物がそびえ立っていた。
どうやら、ここがこれから私が通う
秋月学園らしい
以前は普通の公立校に通っていたのだけれど
ここに通うには訳があったそれは
5日前にさかのぼる。
コンコン
部屋をノックする
「入っても良いぞ」
祖父の声が聞こえ私は部屋に足を運んだ。
ベッドで横たわっているのは、私の祖父
真白 源三は、日本三大財閥の一つ
真白財閥の総帥であり、裏社会のドンとまで言われるほどの権力者である。
「お久しぶりだね、お祖父様
体の調子はどうかな?」
「ふぉふぉ、まだ元気じゃよ。そんなに甘く見られても困るのぅ」
元気そうな声を出すお祖父様
良かった元気そうでと一安心をする。
「驚いたよ、突然倒れたなんて連絡を寄越すんだもの、急いで駆けつけたよ」
「すまんのぅ、深雪ちゃんや
でもな、ワシがこうやって元気に居られるの
深雪ちゃんが高校を卒業するまでなんじゃ」
「え?」
私が高校を卒業するまで?ってどういう事なのかと疑問に思い私は聞き返してしまった。
「実はのぅ、先日余命3年と宣告されたんじゃ
それでのぅ一つこの老いぼれから頼みがあるんじゃよ」
お祖父様の余命3年と聞かされ私は少し内心いやそれ以上に動揺していた。
私の父は私がまだ小さい頃事故で亡くなって
それ以来、お祖父様が私の父親代わりを
してくれたから
「え‥うん、私に頼みかな?」
「深雪ちゃんは、我が真白財閥の唯一の後継者じゃ、早く深雪ちゃんを支えられる男を連れてきて欲しいんじゃよ」
「それって‥‥あのお祖父様」
「高校を卒業するまで生涯の伴侶を連れてきて欲しいんじゃ」
は、はい!?生涯の伴侶だって!!!?
そりゃね、お祖父様も私にそういう相手が出来れば安心出来るのかも知れないけれど
私まだ17歳だよ
「生涯の伴侶って‥‥‥結婚しろってこと!?」
「そうじゃ、在学中に婚約相手を見つけて
卒業したら結婚するのじゃ、結婚して家庭を築いて貰えればワシも安心出来るしのぅ」
「でも‥結婚なんて一人じゃ出来ないよ
相手がいなきゃ」
目線をお祖父様から外す、お祖父様の頼みだ
聞いてあげたいけど私には彼氏どころか
男の子とまともに接したことないもん
結婚どころか恋人なんていた試しがなかった
「その点は心配ご無用じゃ、そう言うと思って編入手続きはもう完了してある」
なんて手際が早いんだ、もしやこれは前から狙っていたのではないかなんて疑ってしまう
にしても、どこに編入するのだろうか
「お祖父様、編入ってどこへ?」
「ふぉふぉ、私立秋月学園じゃよ」
「秋月学園って‥‥各界の有名な著名人を多く輩出していて御曹司やらご令嬢方が多く在籍していている有名な学校だよね?」
「そうじゃ、柑菜と皐月君が学んだ学園じゃ
深雪ちゃんの相手にも相応しい男が見つかるじゃろ」
お父様とお母様が出会った学園か‥‥
その著名人の一人が私の母親真白 柑菜
ハリウッドにも出演する大女優です
うーん、と考え込む
確かに結婚相手を見つければお祖父様も気が休まるだろうし、結婚は早い内にとも言うしな
「わかったよ、お祖父様の頼み引き受ける
高校卒業するまでお祖父様の気にいるような人を連れてきます」
「よく言った、さすがワシの孫じゃ
期待しているぞ」
なんて事がここに通うまでの経緯なんだ
あとね、ここでは父方の旧姓 「鈴宮」を
名乗ることって約束したんだ
理由は家柄じゃなくて、私を見てもらうため
でも、よくこれを引き受けてくれたよね
この秋月学園ってさすがお祖父様(^_^*)
だよね。
ハァ‥にしても、婚約相手かぁ‥見つかるのかしら
と不安を胸に募らせながらも学園へと一歩踏み入れた
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