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第2章・第2節:届かないエール
周囲の心配
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結局少し走る羽目になってしまった孝一は、呼吸を整えながらオフィスに入っていく。
そんな孝一を見つけて、大塚は声をかけた。
「おぉ、おはよう。珍しくギリギリだな。どうした?寝坊したの?」
「いえ、ちょっと駅前のコンビニに立ち寄って、今日のミーティング用に持参した資料を印刷していたので、ギリギリになってしまっただけです」
「あ・・・そうか・・・、おつかれ・・・」
大塚は何気ない、朝の挨拶のつもりだったが、ピリピリしている孝一の態度に、その場の空気が冷たく冷え込んでいく。
コンビニに寄った時に左手首がいつもより軽いことに気がついた。
腕時計を家に忘れたようで、時間が読めなかったのも孝一をいらだたせた。
朝礼を終えて、自席に戻り落ち着いたタイミングで桃田に声をかけた。
「桃田さん、少しお時間大丈夫ですか」
「おぅ、どうした?」
「今日の週次ミーティングですが、どこかで10分くらいお時間いただけませんか」
「んー、今日はそんなにアジェンダ多くないから、大丈夫だよ」
「何かあった?」
「ありがとうございます」
「実は、新人も入ったことですし。この機会にビジネスマナーとか仕事の進め方とか、みんなで振り返るのはどうかなと思って、資料を作ってみました」
昨日、夜更かしして準備した力作の資料を桃田に手渡した。
「えぇー、おぉ、すごいね。作ってきたの?」
「はい。最近読んだ本などから引用してまとめました」
「なるほどねー、分かった。任せるよ」
「ありがとうございます」
桃田の許可を得られて一安心して気が緩んだつもりはなかったが、大きなあくびが出てしまった。
「どうした?寝不足?」
「ちょっと昨日、資料作りに集中してしまって。徹夜したとかではないんですが」
「そうか。色々やってくれるのはありがたいけれど、無理するなよ。体が資本だからね」
「はい、では、よろしくお願いいたします」
午前中、時折激しい眠気に襲われたが、なんとか気持ちで踏ん張って、やり過ごした。
週次ミーティングは午後一番の会議となる。
チームに配る資料の準備を行うため、お昼休憩も早々に切り上げて印刷機の前に陣取った。
「やっぱり、少し多めに用意しておくか」
印刷機は、規則正しく黙々と孝一の指示に従い資料を準備していった。
そんな孝一を見つけて、大塚は声をかけた。
「おぉ、おはよう。珍しくギリギリだな。どうした?寝坊したの?」
「いえ、ちょっと駅前のコンビニに立ち寄って、今日のミーティング用に持参した資料を印刷していたので、ギリギリになってしまっただけです」
「あ・・・そうか・・・、おつかれ・・・」
大塚は何気ない、朝の挨拶のつもりだったが、ピリピリしている孝一の態度に、その場の空気が冷たく冷え込んでいく。
コンビニに寄った時に左手首がいつもより軽いことに気がついた。
腕時計を家に忘れたようで、時間が読めなかったのも孝一をいらだたせた。
朝礼を終えて、自席に戻り落ち着いたタイミングで桃田に声をかけた。
「桃田さん、少しお時間大丈夫ですか」
「おぅ、どうした?」
「今日の週次ミーティングですが、どこかで10分くらいお時間いただけませんか」
「んー、今日はそんなにアジェンダ多くないから、大丈夫だよ」
「何かあった?」
「ありがとうございます」
「実は、新人も入ったことですし。この機会にビジネスマナーとか仕事の進め方とか、みんなで振り返るのはどうかなと思って、資料を作ってみました」
昨日、夜更かしして準備した力作の資料を桃田に手渡した。
「えぇー、おぉ、すごいね。作ってきたの?」
「はい。最近読んだ本などから引用してまとめました」
「なるほどねー、分かった。任せるよ」
「ありがとうございます」
桃田の許可を得られて一安心して気が緩んだつもりはなかったが、大きなあくびが出てしまった。
「どうした?寝不足?」
「ちょっと昨日、資料作りに集中してしまって。徹夜したとかではないんですが」
「そうか。色々やってくれるのはありがたいけれど、無理するなよ。体が資本だからね」
「はい、では、よろしくお願いいたします」
午前中、時折激しい眠気に襲われたが、なんとか気持ちで踏ん張って、やり過ごした。
週次ミーティングは午後一番の会議となる。
チームに配る資料の準備を行うため、お昼休憩も早々に切り上げて印刷機の前に陣取った。
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印刷機は、規則正しく黙々と孝一の指示に従い資料を準備していった。
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