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四
京之介、女将に諭される。
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料亭「花鳥屋」の手入れの行き届いた中庭は話で聞いた以上に美しかったが、それ以上に私の視線を釘付けにしたのは…したたる程に咲き誇った桜の枝振りでも、黄金色の八重咲きの花をいくつ飾っている山吹(やまぶき)でもない。
まるで1枚の錦絵がそこにあるかのごとく、自然の調和の全てを包み込んいる富士の山の姿だ。あまりの美しさに目を奪われながらも私は、声も出せずに見惚れるばかりである。
優美な姿と男らしい雄大な姿を兼ね備える富士の山は、江戸に住む人々の自慢であった。
私も含め皆、この美しい姿の目にするたびに、ここで生まれ育った事を改めて誇りにさせるのだろう…。
などと。
湯呑を手にして呆けている場合ではない!
父上に言われた通り私は、待ち合わせの料亭に訪れていた。
案内された座敷に大人しく座り込むと、上品な香りのお茶と野趣(やしゅ)豊かな蓬餅(よもぎもち)を堪能しながら、不安と期待で胸を膨らせながら、今か今かと先方が来るのを待ち続けていたのだが…。
一刻(約二時間)経っても、来やしない。
誰も来ないではないか!
例え、この見合いが口約束で交わされたとしても約束には変りないのだから、来れないのなら来れないと、この料亭に文(ふみ)を届けさせるのが常識ではないか?
(私に対してだけ)忠義心の厚い菊市でも、「夕餉の支度があるので…」と言い残して帰ってしまう程に遅い時刻になっていた。私の苛立ちが最高潮に高まっても仕方がないだろう。
「お若様、失礼致します」
その声に反応して振り返れば、先程から何度も表の様子を見に行き来してくれる女将が、慣れた手つきで襖を開ける。
女将の艶めかしい程の色香と成熟した美しさは、若輩者の私にとってはまさに目の毒であった。今だに慣れずに視線が視線が泳いでしまう。
女将は沈んだ表情で畳の上に三指を付いたかと思うと、深々と頭を下げた。
「大変申し訳ございません。お相手の方はまだお見えになってないようでございます。長々とお待たせしてしまい
、どのようにお詫びを申し上げたら宜しいでしょうか…申し訳ございません」
まるで自分の過ちかのように謝罪をする女将の姿に私は、慌てて両手を振ると、
「お志津さん、貴方のせいでは無いのですから、どうかそのような真似をなさらないでください」
そう言って頭を上げさせる。
「花鳥屋」の女将であるお志津は、仇花(あだばな)のように色香をしたたせる外見とは違い、話してみると驚くほど知的な受け答えの上に控えめで礼儀正しいのだ。
考えてみれば、江戸で有名な料亭という事は、大店の商人以外にも身分の高い武士も出入りをしているのだろう。外見で判断してはいけないと、自分がさんざんされて分かっているのに、やってしまった自分を深く反省する。
申し訳なさそうに俯く女将の気持ちを軽くしようと、私は優しく微笑んだ。
「…文も届けずにここへ来ないという事は、文を届ける事が出来ない程の急な用事が生じたのでしょう。まあ、もしかしたら見合いを行なうという事自体が、父上の洒落にもならない戯言(ざれごと)で、その気になってヒョイヒョイと出向いた私を陰で笑っているかもしれませんし…」
全ては父上のせいだと笑い飛ばそうとしたが、元々、気の利いた言葉一つ言えない不器用な私は、女将を笑わせる事は出来なかった。余計に、女将が気を使ってぎこちない笑みを浮かべたのだ。
ああ、穴があったら入りたい…。
見合い相手がいたとして約束を破ったとしても、父上の戯言でお見合い自体が嘘であっても、私の怒りの炎は頂点を超えて下火になっている。
疲れだけが心に残ったのである。
女将はぎこちない表情のまま、慣れた手つきで私の空になっていた湯呑にお茶を注いでくれた。途端、新茶独特の芳しい香りが辺り一面に漂う。
ふと、お茶に口を付けながら、やけに西日が眩しく感じられて、開け放たれた襖の向こうの大空を仰ぎ見た。
夕焼けである。
微妙な朱色を何度も何度も重ねた夕焼けが、赤々と輝いていたのだ。この光景を見た途端、私の疲労感が最大値まで上がった。
よし、帰ろう。
私は決めると、色々と世話を焼いてくれた女将に感謝の言葉を述べながら帰る意を伝える。そして、居心地が良かった客間を後にした。
女中が並べてくれた雪駄(せった。竹の草履の裏に皮を張り、かかとに鉄を打った物)を履くと、丁重にも店先まで見送りに来てくれた女将に声を掛ける。
「今日は色々とご迷惑を掛け致しました。後日改めて、父上にお詫びをさせます。その際、こちらを訪れると思いますが…私からの頼みごとがあるのです」
「はい、志津に出来る事でしたら、何なりとお申し付けくださいませ」
女将はこぼれるほどの色香を振り撒きながら、ポンと軽く胸を叩いた。その笑顔には人の良さがありありと表れていたので、余計に私は…この人を父上の餌食にしてはいけないと気持ちを引き締める。
「…瓦版などで知っているとは思いますが、父上は顔だけは役者みたいな優男ですが、『人騒がせ同心』と呼ばれている獣(けだもの)です。甘い言葉で言い寄って来ても、決して今のような笑顔を見せないで欲しいのです。見せたら最後、命取りになるのです。お志津さんのような素敵な方を、あんな男のために泣かせたくは無いのです…」
「まあ…」
女将は思いもしなかった私の言葉に驚いたのか、大きく瞳を見開いた。しかし、耐えられないと言いたげにくすくすっと笑い出す。
「神妙なお顔つきをなされるから、何を仰るのかと思っていましたら、お若様はそんな事をご心配だったのでござすね。ご心配をなさらなくても、お志津は大丈夫でございます。色々と誤解をされやすいお方でいらっしゃいますが、政之助様は悪い人ではございませんよ。ご安心くださいませ…」
誰が何と言おうと揺るがない自信に溢れた表情を読み取った私は、露骨に顔を顰めた。このように父上を大きく誤解していればしているほど、後で大泣きする確率が非常に高くなるのだ。
何故、世の中には 父上のような男でも好意を寄せる人がいるのだろう…?
…摩訶不思議である。
女将は諭すような瞳を私に向けると、
「…人の噂だけが真実ではございません、お若様。真実は…ご自分でお探しになられるのが一番でございます…立場を弁えずに出過ぎた事を申し訳ございません」
静かに謝罪をする女将の顔を、私は上げさせる。
女将の意味深い言葉に首をひねりながらも私は、花鳥屋の暖かい人々に見送られて店を後にした。
「庭先の素晴らしきかな富士の山」という唄い文句で有名な料亭だとは知っていたのだが、出された緑茶や和菓子の旨さだけではなく、客に飾られた調度品の趣味の良さも、女将の細部にまで巡らされた気配り心配りも、女中の立ち振る舞いも最高であった。
料亭は大枚をかければ人は集まると思っているのか、やたらに豪勢な調度品の数々を座敷に飾り立てる「成金趣味」の料亭が江戸で幅を利かせてる。いくら料理が美味しくても、客に対しての気遣い心配りを怠っている料亭が多いのだ。
本来、料亭とはこうあるべき。
…と、偉そうな事を思い描いて私は、今度は道場で仲の良い友人を連れて食事に行こうと楽しい気分になる。
先程までのモヤモヤした気分から打って変わって、上機嫌で黒塗りの土蔵が立ち並ぶ木戸 (町内の出入口にある開き戸)をくぐると、薄暗くなっても人の往来が絶えない大通りに出た。
いつもなら、このぐらいの距離ならば躊躇い(ためらい)もせず八丁堀の組屋敷まで歩いて帰るのだが.
時間が時間なので、辻駕籠(つじかご。今でいうタクシーの事)を拾うつもりだった。
家に戻ったら、 真っ先に父上に文句を言ってやる…!
と考えながら私は、辻駕籠はいないかと辺りをきょろきょろと見渡したのだが…。
その時である。
何かを察して瞬時に振り返った刹那、私の視界の中に色鮮やかな振袖姿が飛び込んで来た。慌てて身を引く間のなく、振袖姿の娘と衝突してしまう。その拍子で、相手の体が道端に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫ですか!」
予期せぬ出来事に驚きながらも私は、道の上に倒れている相手を助け起こそうと体を曲げて片手を差し出したのだが…。
強い衝撃が、私を襲う。
痛みをこらえているのか双方の瞳を軽くをしかめながら、怯えるように私の姿を見上げも小さな
顔は、まるで 夕暮れの薄闇の中を眩い光を放った。
舞い降りた天女のごとく見目麗しい…。
目の前が霞むほどの美しい町娘だったのだ。
まるで1枚の錦絵がそこにあるかのごとく、自然の調和の全てを包み込んいる富士の山の姿だ。あまりの美しさに目を奪われながらも私は、声も出せずに見惚れるばかりである。
優美な姿と男らしい雄大な姿を兼ね備える富士の山は、江戸に住む人々の自慢であった。
私も含め皆、この美しい姿の目にするたびに、ここで生まれ育った事を改めて誇りにさせるのだろう…。
などと。
湯呑を手にして呆けている場合ではない!
父上に言われた通り私は、待ち合わせの料亭に訪れていた。
案内された座敷に大人しく座り込むと、上品な香りのお茶と野趣(やしゅ)豊かな蓬餅(よもぎもち)を堪能しながら、不安と期待で胸を膨らせながら、今か今かと先方が来るのを待ち続けていたのだが…。
一刻(約二時間)経っても、来やしない。
誰も来ないではないか!
例え、この見合いが口約束で交わされたとしても約束には変りないのだから、来れないのなら来れないと、この料亭に文(ふみ)を届けさせるのが常識ではないか?
(私に対してだけ)忠義心の厚い菊市でも、「夕餉の支度があるので…」と言い残して帰ってしまう程に遅い時刻になっていた。私の苛立ちが最高潮に高まっても仕方がないだろう。
「お若様、失礼致します」
その声に反応して振り返れば、先程から何度も表の様子を見に行き来してくれる女将が、慣れた手つきで襖を開ける。
女将の艶めかしい程の色香と成熟した美しさは、若輩者の私にとってはまさに目の毒であった。今だに慣れずに視線が視線が泳いでしまう。
女将は沈んだ表情で畳の上に三指を付いたかと思うと、深々と頭を下げた。
「大変申し訳ございません。お相手の方はまだお見えになってないようでございます。長々とお待たせしてしまい
、どのようにお詫びを申し上げたら宜しいでしょうか…申し訳ございません」
まるで自分の過ちかのように謝罪をする女将の姿に私は、慌てて両手を振ると、
「お志津さん、貴方のせいでは無いのですから、どうかそのような真似をなさらないでください」
そう言って頭を上げさせる。
「花鳥屋」の女将であるお志津は、仇花(あだばな)のように色香をしたたせる外見とは違い、話してみると驚くほど知的な受け答えの上に控えめで礼儀正しいのだ。
考えてみれば、江戸で有名な料亭という事は、大店の商人以外にも身分の高い武士も出入りをしているのだろう。外見で判断してはいけないと、自分がさんざんされて分かっているのに、やってしまった自分を深く反省する。
申し訳なさそうに俯く女将の気持ちを軽くしようと、私は優しく微笑んだ。
「…文も届けずにここへ来ないという事は、文を届ける事が出来ない程の急な用事が生じたのでしょう。まあ、もしかしたら見合いを行なうという事自体が、父上の洒落にもならない戯言(ざれごと)で、その気になってヒョイヒョイと出向いた私を陰で笑っているかもしれませんし…」
全ては父上のせいだと笑い飛ばそうとしたが、元々、気の利いた言葉一つ言えない不器用な私は、女将を笑わせる事は出来なかった。余計に、女将が気を使ってぎこちない笑みを浮かべたのだ。
ああ、穴があったら入りたい…。
見合い相手がいたとして約束を破ったとしても、父上の戯言でお見合い自体が嘘であっても、私の怒りの炎は頂点を超えて下火になっている。
疲れだけが心に残ったのである。
女将はぎこちない表情のまま、慣れた手つきで私の空になっていた湯呑にお茶を注いでくれた。途端、新茶独特の芳しい香りが辺り一面に漂う。
ふと、お茶に口を付けながら、やけに西日が眩しく感じられて、開け放たれた襖の向こうの大空を仰ぎ見た。
夕焼けである。
微妙な朱色を何度も何度も重ねた夕焼けが、赤々と輝いていたのだ。この光景を見た途端、私の疲労感が最大値まで上がった。
よし、帰ろう。
私は決めると、色々と世話を焼いてくれた女将に感謝の言葉を述べながら帰る意を伝える。そして、居心地が良かった客間を後にした。
女中が並べてくれた雪駄(せった。竹の草履の裏に皮を張り、かかとに鉄を打った物)を履くと、丁重にも店先まで見送りに来てくれた女将に声を掛ける。
「今日は色々とご迷惑を掛け致しました。後日改めて、父上にお詫びをさせます。その際、こちらを訪れると思いますが…私からの頼みごとがあるのです」
「はい、志津に出来る事でしたら、何なりとお申し付けくださいませ」
女将はこぼれるほどの色香を振り撒きながら、ポンと軽く胸を叩いた。その笑顔には人の良さがありありと表れていたので、余計に私は…この人を父上の餌食にしてはいけないと気持ちを引き締める。
「…瓦版などで知っているとは思いますが、父上は顔だけは役者みたいな優男ですが、『人騒がせ同心』と呼ばれている獣(けだもの)です。甘い言葉で言い寄って来ても、決して今のような笑顔を見せないで欲しいのです。見せたら最後、命取りになるのです。お志津さんのような素敵な方を、あんな男のために泣かせたくは無いのです…」
「まあ…」
女将は思いもしなかった私の言葉に驚いたのか、大きく瞳を見開いた。しかし、耐えられないと言いたげにくすくすっと笑い出す。
「神妙なお顔つきをなされるから、何を仰るのかと思っていましたら、お若様はそんな事をご心配だったのでござすね。ご心配をなさらなくても、お志津は大丈夫でございます。色々と誤解をされやすいお方でいらっしゃいますが、政之助様は悪い人ではございませんよ。ご安心くださいませ…」
誰が何と言おうと揺るがない自信に溢れた表情を読み取った私は、露骨に顔を顰めた。このように父上を大きく誤解していればしているほど、後で大泣きする確率が非常に高くなるのだ。
何故、世の中には 父上のような男でも好意を寄せる人がいるのだろう…?
…摩訶不思議である。
女将は諭すような瞳を私に向けると、
「…人の噂だけが真実ではございません、お若様。真実は…ご自分でお探しになられるのが一番でございます…立場を弁えずに出過ぎた事を申し訳ございません」
静かに謝罪をする女将の顔を、私は上げさせる。
女将の意味深い言葉に首をひねりながらも私は、花鳥屋の暖かい人々に見送られて店を後にした。
「庭先の素晴らしきかな富士の山」という唄い文句で有名な料亭だとは知っていたのだが、出された緑茶や和菓子の旨さだけではなく、客に飾られた調度品の趣味の良さも、女将の細部にまで巡らされた気配り心配りも、女中の立ち振る舞いも最高であった。
料亭は大枚をかければ人は集まると思っているのか、やたらに豪勢な調度品の数々を座敷に飾り立てる「成金趣味」の料亭が江戸で幅を利かせてる。いくら料理が美味しくても、客に対しての気遣い心配りを怠っている料亭が多いのだ。
本来、料亭とはこうあるべき。
…と、偉そうな事を思い描いて私は、今度は道場で仲の良い友人を連れて食事に行こうと楽しい気分になる。
先程までのモヤモヤした気分から打って変わって、上機嫌で黒塗りの土蔵が立ち並ぶ木戸 (町内の出入口にある開き戸)をくぐると、薄暗くなっても人の往来が絶えない大通りに出た。
いつもなら、このぐらいの距離ならば躊躇い(ためらい)もせず八丁堀の組屋敷まで歩いて帰るのだが.
時間が時間なので、辻駕籠(つじかご。今でいうタクシーの事)を拾うつもりだった。
家に戻ったら、 真っ先に父上に文句を言ってやる…!
と考えながら私は、辻駕籠はいないかと辺りをきょろきょろと見渡したのだが…。
その時である。
何かを察して瞬時に振り返った刹那、私の視界の中に色鮮やかな振袖姿が飛び込んで来た。慌てて身を引く間のなく、振袖姿の娘と衝突してしまう。その拍子で、相手の体が道端に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫ですか!」
予期せぬ出来事に驚きながらも私は、道の上に倒れている相手を助け起こそうと体を曲げて片手を差し出したのだが…。
強い衝撃が、私を襲う。
痛みをこらえているのか双方の瞳を軽くをしかめながら、怯えるように私の姿を見上げも小さな
顔は、まるで 夕暮れの薄闇の中を眩い光を放った。
舞い降りた天女のごとく見目麗しい…。
目の前が霞むほどの美しい町娘だったのだ。
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素敵なお話で一気に読み進めてしまいました。
この続きがとても気になっています。
京之介にこの先どんなさらなる苦労がまいこんでくるのか、そしてこの先の恋の行方などもとても期待しています。
ぜひぜひ更新をお待ちしております!
ここまで文章に引き込まれ一気にぐいっと読みこまさせて頂きました。
続きがとても気になっております。
今後どのようなさらなる苦労が京之介にもたらされるのか、このお見合い相手との進展などとても楽しみです。
とても続きが気になる魅力的な作品です。
続きのお話を楽しみにしています。