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一章:調教スタート
ハジマリ 05*
しおりを挟む洗面台のある脱衣所を抜けて浴室に入る。
腰掛けに座らされ、頭からシャワーでお湯を掛けられた。
いきなりのことに鼻や口にお湯が入り、ごほっと噎せ返る。
目は反射的に瞑っていた。
真っ暗な世界で、するりと肌を擦られる。
恐る恐る瞼を上げれば、弟は飛び散るお湯で濡れたシャツだけを着ていた。
ズボンは脱いで脱衣所に放り投げたのか、何も身に着けていなかった。
それどころか、赤黒く変色し勃ち上がるペニスの先端を、僕の体に擦り付けている。
先走りのカウパー腺液がダラダラと流れ僕の体を濡らしていた。
「何してんだよっ! 気持ち悪いだろ」
思いっ切り弟の体を突き飛ばしたつもりだった。
が、彼の体はぴくりとも動いていなかった。
ばっしーん、と頬を平手打ちされる。
脳がクラクラとした。
体が左右前後に揺れる。
「言うこと聞けない子はね、お仕置きされちゃうんだよお? イイコにしててよ、お兄ちゃん。こうしたら綺麗になるんだから」
何となく可笑しいことに気が付いた。
違和感を感じたのは何処だろうか、と考えようとして、また叩かれる。
今度は拳だった。
先程の暴行で痛々しい色になったそこに、弟は躊躇いもなく拳を入れたのだ。
目の前が真っ暗になる。
「がっ……はっ、ぅあっ」
「もう、お兄ちゃん、駄目だよ。僕は優しくしたいんだから。ああ、でも。お兄ちゃんが苦しんでる顔って、すんごいゾクゾクするよお」
悲しそうに目を伏せつつも、弟は拳で変色した箇所をぐりぐりと押した。
僕の悲鳴を聞いて恍惚の表情になると、ギンギンに勃ち上がった一物を頬に擦り付けてくる。
「ほら、顔も綺麗にしようね。犬以下のお兄ちゃんにはおちんぽが似合ってるよ」
顔を背けようとしたが、弟の両手に頭を掴まれ固定されてしまう。
避けることも出来ず、ただ瞼を閉じた、
頬から唇を辿り、鼻筋を撫でると、弟のペニスは先走りを撒き散らしながら瞼に辿り着く。
其処が好きなのか、執拗に先端を目玉に押し付けるようにして腰を回す。
「お兄ちゃん、知ってる? 目ん玉を抉り取って出来た空洞に出し入れすると、気持ち良いんだって。やってみたいよね」
はあはあ、と荒い息を繰り返しながら、目玉の存在を無視してガンガンと腰を打ち付けられた。
「あっ、いたい、よ。痛いから、優しく、して」
首を振って抵抗しようとしても、体の痛みに脳は怖じ気づく。
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