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一章:調教スタート
ハジマリ 12*
しおりを挟むインラン、と一言投げ付けられた言葉に反論する間もなく、弟の台詞に何度目か解らない地獄に落とされる。
ぐぬぅ、と引き抜かれた肛門は、ひくひくと震えて白い液体を垂れ流している。
血液と混じった部分は、薄いピンク色になっていた。
僕はゆっくりと後ろにいる弟を窺う。
四つん這いのまま首を回して、腰掛けに座る弟を見た。
「ほら、牝犬はザーメン貰ったら何て言うの?」
催促されても、僕は躊躇う。
弟のペニスには、当然だが処理もしないで入れたため、茶色いものが所々についていた。
僕の排泄物だ。
前を向いて項垂れる。
力なく首を振った。
「もう、仕方ないなあ。今回は特別だよ?」
僕が何を躊躇っているのか解ったのか、弟はシャワーヘッドを掴むと汚れたペニスを洗い流す。
「これで良いでしょ。お兄ちゃん、ちゃんとご挨拶出来るよね?」
シャワーを戻した弟の手が腰に置かれた。
僕は観念して動き出す。
弟の足の間で獣のように四つん這いでいる自分は可笑しい。
解ってはいるが、やらなければ終わらないのだ。
震えながらも弟を見上げた。
「け、穢らわしい牝犬に、貴重なザーメンを注いで下さって、有り難う御座います。め、牝犬のお口で、キレーにさせて頂きます」
どうにか言い切り、ぎゅう、と目蓋を綴じて、未だにぴくぴくと微動し血管の浮かぶペニスを口に含んだ。
先程まで肛門に入っていたペニスだ。
吐き気を催すが、必死で堪える。
先端を吸い、中に残っている精液を全部吸い出した。
これで終わると思ったところに、頭を掴まれた。
そのまま、ペニスを奥まで銜えさせられて、上下に頭を揺らされる。
ぐぼっじゅぼっ、と音が響く。
長く続くかと思ったが、数回で終わり、頭から手が外された途端に、口からペニスが飛び出した。
げほっごほっ、と床に肘を着いて咳き込んだ。
もう本当にこれでおしまいだ、と弟を睨む。
「これで綺麗になったね、お兄ちゃん。でも、此処はまだだから、早く浄めなくちゃ」
「な、何言って……! やめ、やめろよ! もう、やめっ」
鎖を引かれて体を持ち上げられる。
弟の腕がお腹に回り、反転させられた。
そのまま座り込めば、弟の体が足の間に割って入る。
何をされるのか、とびくついている僕は、弟への恐怖で動けない。
彼の頭が股間に落ちた。
痛みで萎えている性器が温もりに包まれる。
ぬめっと湿ったものが裏筋を舐め上げながら吸い付いていた。
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