14 / 20
一章:調教スタート
ハジマリ 13*
しおりを挟む思わず抗議の声を上げる。
やめろ、と力なく繰り返しても、自分の言葉が届かないことは、解っていた。
それでも、実の弟にペニスを銜えられているという嫌悪感と、これ以上の屈辱には耐えられなかった。
「お兄ちゃんは、素直じゃないね。体はこんなに正直なのに」
ちゅぽん、とイヤらしい音を立てて、弟の唇から亀頭が飛び出す。
ぷるぷるん、と柔く立ち上がった刀身は揺れ動く。
嫌悪感を感じながらも、僕の体は火照っていた。
弟の口技に感じてしまうのを止められない。
体の関係を持った彼女よりも、数倍も上手かったのだ。
自分が快感を得ているのだと指摘されて、羞恥に体が震えた。
弟は自身の唇を舐めると、またその唇に僕の屹立をおさめてしまう。
「あうっ、あっ、そんな、したら」
荒くなる息を止められない。
じゅぼじゅるっ、と湿った音が風呂場に充満していた。
弟は、ぺニスを銜え込んだまま、亀頭に舌を押し付けて舐め回し、口唇で竿を擦るように顔を上下させる。
僕は堪らなくなって、弟の髪を掴んでいた。
「だらしないおちんぽだね、お兄ちゃん。楽しませてよ?」
もう出る、と目を瞑ったものの、そのタイミングをみて弟の顔は僕の股間から離れていた。
ギンギンに勃ち上がり、ひくひくと震えるペニスを掴まれる。
弟はニタニタ笑いながら、僕に跨がると、握り込んだ切っ先を自身の尻にあてがった。
慣らしもしていない菊門は、締まりなく蠢動し、僕を呑み込もうと吸い付いてくる。
ぬめっとした感触に包まれて、自分が今、弟の中に入ろうとしているのだと認識する。
「ぅあっ、な、何してっ……!」
「あは、あははっ! 気持ち良いでしょ? ほら、もっと動いてよ、お兄ちゃん」
弟が喋る度に中の襞が震えた。
弟の体が重力に従って落ちてくる毎に、刀身が埋まっていく。
それは女の膣とはまた違った快感を齎していた。
弟の思い通りにはなりたくないと思いつつも、あまりの快楽に腰は勝手に動いていく。
下から突き上げるようにして、腰を打ち付ける。
弟の尻が恥骨に当たる。
完全に奥まで入れてしまった。
首に腕が回される。
弟も自ずから腰を上下に振っていた。
逆らい切れない色欲に溺れ、僕は先程まで自分を犯していた弟を犯している。
倒錯している。
こんなのは狂っていると、理性が訴える程に下半身には血が集まり、激しく弟とぶつかり合う。
「あっ、もう!」
そして終わりは訪れた。
ピクピクと身を震わせて、弟の直腸内に迸りを放つ。
弟も僕のお腹に白濁を撒き散らして果てていた。
11
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる